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カストロヴィッラリ3. 辛くて美味い“ンドゥーヤ”の洗礼を受ける

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お待ちかねの夕食はまずワインを選ぼう!!
これはコンマ0.1秒たりとも迷わない。“地の料理には地のワイン” です。もちろん。
カラブリアの土着品種で知られるガリオッポは飲んだ事があるけど、
これは初めて口にするマリメッコ…じゃなく…“マリオッコ”
*カラブリアのブドウ品種TOP5

カストロヴィッラリが位置するカラブリア北部は、東沿岸部と並ぶワインの産地で、
高い山々に囲まれた寒暖差、トスカーナに似た平均気温、
ピエモンテと同じようなミクロクリマ…と、ワイン作りに最適な条件が揃うんだとか。

日本にも入ってる Tenute Ferrocinto は、ココからわずか数キロ先にあるし、
おすすめされたこのワインは、シェフのGaetanoが持つ畑で作った1本でもある。

吞兵衛なだけで詳しいワケじゃないけど…
なるほど。南のワインに多い果実味溢れる豊満ボディと違い、上品でキレイな酸がある。
それでいて、個性の強いカラブリア料理〜唐辛子をまろっと包み込む度量の広さがある。
まるで窓際の読書を好む良家の子女と、ギンギンエレキをかき鳴らすパンク野郎な彼。
美女と野獣のカップルのよう(笑)

同じ土、同じ空気を吸って育ってるからかな。
地の料理には地のワイン。これって鉄板の掟だけど、フシギだよね。




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メイン(Buonricordo)にあわせてカラブリアらしい料理を…とオーダー。
旬だから…とオススメされた何とかというキノコは(笑)、生でべるのも初めてだけど、
針唐辛子が飾りじゃなく、ちゃんと辛いっ!!
そして…カラブリア料理では欠かせない、真っ赤なンドゥーヤ〜'Nduja

“ンドゥーヤ”とは、豚肉に塩と唐辛子を練り込み発酵させたペースト状のサラミで、
パスタソースやパンに塗ったりするカラブリア的万能調味料のようなモノである。

これがね〜辛かった〜〜〜!!!!
唐辛子単体の単純で尖った辛さじゃなく、もっと濃くてうま味がある。
それがジワ〜っと効いてきて、体温が軽く2℃上がる…って感じ。
辛いのは知ってたけど “ンドゥーヤ” 只者ではないとみた(笑)




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時々、えらごっついボリュームの皿が出てきて真っ青になるけど、
これなら(量的に)大丈夫!と胸をなで下ろしたメイン料理。
もちろん、ンドゥーヤ?! 唐辛子が使われており、ヘルシーなヒレ肉は感動的にやわらかい♪♪

食欲をそそる色のソースはハチミツ入りなので、辛味の質がパスタとは全く違い、
パンよりご飯が進みそうなほど甘辛く、そう……まるでコチュジャンみたいだったの!!!
こぅ〜いっちゃあ〜なんだが、知らずに食せば韓国料理と思ってしまうほど(笑)

アタシにとっては馴染みのある味つけで、とっても美味しかったが、
州や南北地域で、レシピがガラッと変わるイタリアとはいえ、
こんな“味”、未だかつて口にしたことがないからビックリしてしまった。





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Carne “ncantarata” in salsa di miele e peperoncino

わ〜い♪♪ お皿、カワイイ〜♪大当たりっ!!
往々にしてある事なので仕方ないが、現在はBuonricordoに加盟していないようで、
でもその分、希少価値もあるというもの(違!!)

“ncantarata”というナゾの呪文は、
ギリシャ語の「kantaros」に由来するテラコッタの容器のことで、
この中で豚肉を塩漬けしたり調理する伝統的な方法らしい。
ヒレ肉があんなに柔らかかったのは、もしかしてコレで蒸したのかもしれない。

そして、恐らくは母親のレシピを受け継いだAlia兄弟が、
オレンジを隠し味にしたソースを用い、洗練された一品に仕上げた。
だからほら、ちゃんとオレンジが添えてある。うん。

一見シンプルに見えるけど、実は密かに手のこんだひと皿だったのだ。
韓国料理みたい…なんて言って、心底ホントにゴメンなさい!!!

そんな料理のレシピはこちら




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翌日の朝食で再びビックリ!
もしかして…と思ったら、やっぱ唐辛子!(笑)
とことんどこまでも、ジャムまでピッカンテ〜♪♪( ✧Д✧)//

ペコリーノと共に食すと、甘いのに……辛い。
味蕾が混乱するが……クセになりそう(//∇//)

日本でもなかなかお目にかからない品なので(と思う)
カラブリアのお土産にはピッタリじゃないだろうか。
もちろん、アテクシも買って帰りました(๑˃̵ᴗ˂̵)و








by 21giova | 2019-02-05 23:38 | ├ カストロヴィッラリ | Comments(0)

カストロヴィッラリ2. 美食で知られる郊外のお宿

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チェントロから少し外れたコチラにしたのは、泊まった事のある友人の薦めから。
名称は宿屋なLocandaだけど、4つ星。
カストロヴィッラリで1番大きく、有名なホテルといえよう。

でもそこはエコノミコな南イタリア、カラブリア。
お財布にやさしいこ〜ゆ〜地域では、贅沢(?!)しても罰は当たりません。





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そしてもぅ1つの理由。友人いはく「料理がウマイ」とのこと。
オマケに Buonricordo の提携店でもあるから、
迷う必要、一切ナッシングであります(๑˃̵ᴗ˂̵)و

フロントには、優れた地方料理を提供するシェフたちの紹介本もあり、
否応無しに食事の期待が膨らむわさ〜。





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緑豊かな敷地内に広がる、コテージ仕様な宿泊練も気に入ったv

室内は特別広くはないが、中庭に面したテラスには、
テーブルセットも置いてあるので、それだけで一部屋分増えた気分。
お外好きなアタシは、カッフェにワインに…と、しょっちゅうソコで過ごしてしまったわい。





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部屋の中に外。
感想は控えるとして(!!)いろんな所に「絵」が描いてあってアーティスティックだし、
周囲にBARも何もない立地だけど、小規模なB&Bなどが主流なこの町において、
静かに過ごせる希少な「ホテル」なんじゃないかな。






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さて恒例の 私たちが泊まったお宿がその後潰れてないか? チェックはというと、
じゃじゃ〜〜ん!! 今現在もちゃ〜んとありましたっ!!!(≧▽≦)!!! ヨカッタヨカッタ~
しかも“JAZZ HOTEL”と、名前も変わってて、
リノベしたのか、我々が泊まった時よりキレイになっているではないかっ!!

もしかしてホテル業は子どもたちに任せることにし、
だからこんなに小ぎれいになったのかも?!と、妄想しつつ、
それでもレストランの厨房を仕切るのは、
ALIA家の味を引き継ぎ、今や高名なシェフとなったPinuccioとGaetano兄弟だ。

しかし当時はそんな事はつゆ知らず、Buonricordoの事で頭がいっぱいだった(笑)
そんなシェフがいたのなら、もっといろいろ食べてみればよかったな〜と、
悔やまれるが (後付け後悔ばっかり!!(笑)、
シャワーを浴びて、さっぱり着替えて、夕食の席へと向かう事にしよう。







by 21giova | 2019-01-14 22:22 | ├ カストロヴィッラリ | Comments(0)

カストロヴィッラリ1. エリア超限定な見所デス(^^ゞ

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今宵のお宿はモラーノ・カラブロの隣町、Castrovillari〜カストロヴィッラリ
絵本のようなモラーノ・カラブロとはガラリと代わり、整然としたキレイな町だ。
チェントロには入らず、クルマを停めやすい町外れをサクッと散策してみる。

だるま型(?!)の窓がかわいくて撮ってしまった Chiesa della SS. Trinità には、
軍が教会や修道院から略奪収集した物品の保管場所として使われた事があり、
あるものは返還され、あるものはそのまま残った事から、
木像や十字架、絵画など、宗教的価値の高い作品が多く揃っているという。

この「軍」とは、1806年の征服以後1815年まで。
イタリア南部を支配していたナポレオン帝国下のナポリ王国 を指す。
そっか〜カラブリアも支配下だったのね〜と、ここで発覚する無知の固まり( ̄o ̄)

教科書にはカラブリアの「カ」も出てこないと断言できるが、
ナポレオンのヨーロッパ支配について、世界史でチラッとでも触れたはず。
授業中に大富豪なんかせず(爆)ちゃんと勉強しておけばよかった〜!!って、
こ〜ゆ〜時、つくづく思うわ(笑)






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教会のすぐそばには、四隅に4つの円塔を持つCastello Aragonese〜アラゴン城趾がある。
当初は城塞だったけど、その後、1495年からつい最近、1995年まで。
実に500年もの間、刑務所として利用されていた。

秘密の通路や地下牢など複雑に改築された内部では、
主に中世、夜な夜な響く悲鳴や鎖を打つ音など、かなりヒドイ拷問や刑罰が行われ、
長い間 “Torre dell’Infame〜悪名高き塔”と呼ばれていた。

刑務所閉鎖後、2011年には、キレイに手が入り、
内部見学や、コンサート会場にも使われる場として生まれ変わったが、
それまできっと絶対、彼女連れのヤロ〜共が、肝試ししに来たんじゃないだろ〜か(^^ゞ






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たまたま停まった市の南端。なんかいっぱい見るモノがあるわ。

こちらは Archeological Museum〜考古学博物館。





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既に閉館してたので、回廊だけ回ってみよう。

って、勝手に入っていいのかな?うん、イイみたい。





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たいそう立派で美しいキオストロは、前述の教会と続いてるように思うのだが、
カラブリアで一番最初にできたサン・フランチェスコ会の修道院跡…みたい。

戦時中は兵舎や軍の病院として使用され、
現在は自治体の管轄の元、ギャラリーや劇場として利用されている。

この南端?!エリア、尻尾のようにピョ〜ンと伸びており、
もそっと先っちょまで行くと、高所からの眺望もたいへん美しく、いろいろ見所もある。
城の近くには、同じ名を取った評判のよいオステリアもあるので、
カストロヴィッラリを散策するなら、ランチも含めて目指しても良い所だと思いマスv







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説明ばっかで面白くなかったので最後にこんなショットを。。。。

アテクシが熱心にアングル狙っているのは。。。





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ペッタンコに潰れたピッツァの箱だったりする(笑)

でも…撮らずにはいられないカワイイさ…でしょ?!

こんなモノまで「絵」になるイタリア。やっぱタダ者ではないのであります。









by 21giova | 2018-12-16 23:49 | ├ カストロヴィッラリ | Comments(0)

モラーノ・カラブロ2. 天空の城のてっぺんを取れ!!

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あっこまで行きまっせ〜!!! と息巻いたけど、ヒィこらヒィこら情けなや。
移動はクルマで楽してるから、がんばれアタシ!! (笑)

頂上には、ローマ時代の要塞にはじまり、
その後、城となった Il Castello Normanno-Svevo が遺っている。

歩いてる途中、全く人気がなくて淋しかったけど、
あんな所で写真撮ってる人いるね♪♪
意味もなく、よかったヨカッタ〜(//∇//)




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城壁のすき間から見えるのは、外から眺めた時、城跡の隣にあるように見えた教会。
思ったよりずっと高低差があったことに驚く。
言うまでもなく町の中で1番高い所にある教会でもある。

既に海抜約700mに位置するモラーノ・カラブロ。
そのまた上だから、風がビュンビュン、帽子が飛ぶほど強い。






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オマケにバジリカータとカラブリアの2州をまたぐ広大な国立公園、
Parco nazionale del Pollinoで、ベスト3の高さを誇る2000m超の山(↓)に囲まれている。

山間部で風も巻くだろうし、南なカラブリアといえど雪景色な町の写真があったのも納得だ。
まさに天空の城!だったんだね〜。

とはいえ、今の季節、頂上からの眺めは素晴らしい!
ほらほら、風に吹かれた雲が、気まぐれな影をあっちにこっちにと映しだしている。

そして…要の東西問わぬ“瓦フェチ”な身としては、
年期の入った屋根瓦にも密かに萌えるのであった(笑)





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現実に目を向けると……
人々の暮らしは快適さと便利さを求めて、下へ下へと移っていく。

廃墟とまでは言わないが、この旧市街、明らかに人気のない家が多い。





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そんな中、ココにいるよ!!とばかりに声を上げる家が。

モノクロームの景色の中でこの家を見つけると、きっと誰もがホッとするに違いない。
そう…アタシがそうだったように。
まるで Casa gialla di felicità〜幸せの黄色い家。

不便も多いだろうが、こぅやって町の灯を護り続ける人たちがいる。
血肉が通わない美しさは虚しいだけ。
人が住むということは、町が生きるということなのだ。




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そうそう、フト思いついて、Googleマップで町を360度見てみたら…
(当時のMAPはこんな機能がなかったのだ)
OMG〜〜!!!!! 北側は見事なまでに家がないではないかっ!!

日当たり悪そうだし、わかる…っちゃあ〜わかるが、
あの素晴らしい遠景のウラ側がこんなだったとは!…ね。

だからといって、この町の素晴らしさが損なわれるワケじゃないけど、
手品の種あかしされたみたいにビックリした(^^ゞ





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散策中、唯一出会ったジモティは、
珍しくチネーゼではなく、お前はジャッポネーゼか?!と、一発大正解を出したオヤヂ。
じゃあ〜写真を撮ってくれよ、と、そそくさ座ってポーズを決める。

昨今、言われる事が少なくなったお約束フレーズに、喜んで!! とカメラを向けると、
う〜ぬ。前歯が抜けてまんがな!!!
でもでも、これも鉄板な“お約束”の1つなんだよね〜〜(笑)

(心の中で) そうそう、口は閉じて…カシャッ!!
一見強面オヤヂもイイ笑顔。
アタシもイイ写真撮れて嬉しいよ。チャオチャオ、バイバイ♪♪





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斜面に沿って渦巻き状に続く道は、決して楽な道のりではないけれど、
ショートカットな秘密の階段もあるので、
迷路な探検気分と少しの(?!) 体力気力で、是非てっぺん、とってみてください。

途中、眼下に広がるパノラマや、周囲に広がる雄大な山々の尾根が、
ひと時の清涼感とご褒美を与えてくれるはず。





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同じ“最も美しい村”でも、アルトモンテとは全く趣が違ったモラーノ・カラブロ。
去り際、いつまでもバックミラーで姿を追ってしまう、記憶と印象に残る町であった。

さあさ、前を向いて。アクセル踏んで。
次の街が待ってるよ。







by 21giova | 2018-11-26 23:40 | ├ モラーノ・カラブロ | Comments(0)

モラーノ・カラブロ1. 思わず息を飲んだ異形の町

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アルトモンテからさらに北上すること小一時間。
Morano Calabro〜モラーノ・カラブロも “最も美しい村”に選ばれている。

最近、日本でも名を知られるようになった 最も美しいシリーズ。
何でもかんでもソレ基準か〜い!! と思われても仕方ないが、
情報が少ない地域では、このサイトは本当に役に立つ。

また、都市ではなく、小さく趣のある町や村が好きな人には必見のサイトといえる。
言っちゃあ〜なんだが、アテクシ、数十年前から愛用しています(^^ゞ

モラーノ・カラブロは、他にも“最も美しい村”に似た選考基準を持ち、同じく参考になる

ま、それはともかく………
標識も出てたし1本道だから大丈夫!と、適当に!! 走っていたら、
「ソレ」が急に目の前に現れた。




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うへえぇえ〜〜!!! なんだ、なんだっ、コレはっ!!!!!

サイトで調べ見た時、ある程度、町の感じはわかっていたけど、
実際目にする光景は全く違う。全然違う!! 比べものにならない!!
まさかこんな全貌だったとは!
それはもぅ〜声を失うほど圧倒的であった。

なんて立派で、なんて美しい姿だろう。
特異な外観において思わず息をのんだのは、マテーラのサッシ、マレンマのピティリアーノ
ラツィオのチヴィタ・ディ・バーニョレージョに匹敵する。

完璧な弧を描く円錐形は、周囲の山々の1つのよう。
月に1度だけ霧の中から現れる伝説の王国。
ラピュタの地上版と言っても過言ではない。




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まぁるいカップケーキの上に垂らしたクリームが広がったように人家が並んでる。
重ならず。段々に。上手に。キレイに。

丘状都市というと、先っちょに町が乗っかってるような所がほとんど。
頂上から裾野まで覆い尽くしてるこんな町、記憶にある限り思いつかない。

町を造った人間の知力と、今目前にある時の流れに思いを馳せながら、
いつまでもいつまでも、見ていたいと思った。
この眺めを肴に、ワイン1本空けれる自信がある(笑)
それっくらい美しい。うん。





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絶好の撮影ポイントだったゆえ、
同じような写真ばっかであいスイマセン。。。。

主線道(SP241)を走ってると思ってたのに、
いつの間にか1本山側の道を辿っていたのが偶然、功を奏した。
SP139沿い、カプチン派の修道院の前に、まるであつらえたかのようなテラスがある。

モラーノ・カラブロの姿は、遠景が多分絶対、1番美しい。
車で行かれる方は是非ココから、見飽きる事のない円錐の城を愛でてください。

じゃ…呼ばれてるような気がするから、あのてっぺんまで行ってみっか!!!





by 21giova | 2018-11-07 23:45 | ├ モラーノ・カラブロ | Comments(0)

アルトモンテ2. カワイイだけじゃない アーティスティックな町

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どこを切り取っても美しい姿を惜しみなく見せてくれるアルトモンテ。
だが単に“カワイイ町”で終わらない。

年間を通じ様々なイベントが開かれており、芸術や文化交流の場として、
カラブリア州内だけでなく、イタリア全土、世界中から人々が集うという。

アメリカの有名バンドが来たこともあるんだぜ!と、
大きな胸と鼻の穴を膨らませながら自慢気に教えてくれたのは、
各種芸術祭の舞台ともなる屋外劇場 Il Teatro Belluscio で出会ったオヤヂさん。
といっても肝心のバンド名が出てこないから、少なくともストーンズではなさそうだ(笑)

それでも一生懸命説明してくれたから、写真、撮り忘れちゃった。
ギリシャ劇場を模したステキな劇場だったんだけどね(^^ゞ






*参考動画:最初の5〜6分だけどうぞ



興味が沸いてどれどれと調べてみると、なるほどたくさんイベントがある
例えば…

5月
Altomonte e la Gran Festa del Pane
Festival Teatro Scuola 

6月〜8月
Festival della Danza  
Altomonte Rock Festival
Festival Euromediterraneo 

9〜11月 
Di Vino Jazz 
Agri Altomonte *農業祭
Sagre enogastronomiche *収穫祭

と、こんな具合だ。




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なるほど〜〜

だから、こんな絵があったんだね♪♪





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他の町でも、これっくらいのイベント数はザラだと思うが、
古代の製法、原料も再現しつつ、その数、80種は下らないという、
カラブリアのさまざまな伝統的なパンを、州をあげて伝える“Gran Festa del Pane”や、
“Rock Festival”に“Festival Euromediterraneo”など。

世界各国から出演者や観客が集まる、まるでラヴェッロみたいな
演劇・コンサート・アートてんこ盛りな大規模なイベントが、
失礼ながらカラブリアの、こんな小さな町で行われている事に驚く。
そして、どれも今すぐ参加したいほど魅力的♪♪

昔から勉学の中心地だったからだろうか。
芸術文化に寛容な、実に才色兼備な町だったのであります。





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さあ〜では次の町に移動しよう…とクルマに戻りかけると、
おぉおっ〜!!! これぞカラブリア!な唐辛子をさっそく発見!
1本1本がデカイぞ〜これは。

んでもって、唐辛子と一緒に Pomodori Secchi (ドライトマト) もくっついてたよ♪





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みなさんが思うほど(実は)イイ事ばっかじゃないレンタカーの旅も、
好きな時に好きな場所で停まれるのは、大きな利点のひとつ。
往路とは別の道すがら、絶好のビューポイントを発見して急停車。

来る時にはわからなかったその全容は、
確かにホントにAltomonte(高い山)だったのである。






by 21giova | 2018-10-18 23:09 | ├ アルトモンテ | Comments(0)

アルトモンテ1. “最も美しい村”の名は伊達ではない

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今回は空港以外で借りるのは初めて!な、ホテル近くの路面店なHertz を利用した。
空港までのアクセスがよく、それほど大きな町でなければ「この手」は使えると思った。
おまけにすぐ高速に乗れるから、ラメーツィアテルメ、結構ホントに便利かも(๑˃̵ᴗ˂̵)و

同じカラブリアなCosenzaはともかく、カンパーニア州はSalernoの表示が既に出ている。
300キロ以上先だけど、日本でもまぁ〜アリだろう。
今でも強烈に覚えているのは、ピエモンテはバローロを走っていた時に、
オーストリアはザルツブルグの標識が出ていたことだ。

ミラノやトリノといった大都会ならまだしも、
ブドウ畑が広がるのどかな田舎道にいきなり出現したモーツァルトに、
ざ、ざ、ザルツブルグぅうう〜〜!?と仰天したものだ(笑)
島国日本じゃ考えられない、地続き、大陸ヨーロッパである。





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約1時間半。快適な道と快適なドライブを楽しみながら、Altomonte〜アルトモンテに到着。
ご覧のように I borghi più belli d'Italia に選ばれている。

選出リストの中には時々、本当に時々、ンんっ?! という所もあるけど(笑)
アルトモンテは間違いなくステキな町であった。





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バジリカータとの州境にまたがるポッリーノ山脈を背後に抱える町は、
Altomonte〜高い山”という名の通り、ちょっとした高台にある。

かといって特別急な山道を上がるわけではないのだが、
車窓からの風景が、いつの間にか足元にひれ伏していき、空がどんどん近くなっていく。

あぁ〜確実に登ってるんだな〜という景観も含め、南北、S字に細長い町へのアプローチは、
ouverture〜序曲のように期待が高まる。
お陰で、調子よく旧市街の手前まで乗り入れてしまった(^^ゞ





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新しい町に入る時の最大難関、パーキングも無事済ませ、
さっそく旧市街へ乗り込もう。

車道と違い、上へ上へと誘う道は、結構な登り坂。
でもね、その奥に何があるんだろう?ってワクワクする。





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やっと平らな道になったよ〜と、顔を上げると、
ほぅらぁ〜ステキな風景に教会が。





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手前のクリーム色の建物は、評判もよいカンティーナ〜La Cantina Barbieriだ。
このBarbieri家、郊外に立派な四ツ星ホテルも持っていて、
そこのレストランでは、趣味で集めてるBuon Ricordoの料理を提供していた!
え"え"ぇぇ〜!! アタシたちが行った時はなかったのにぃい!!

でも…絵柄はあんましカワイクない。。。(ちょっと溜飲を下げる(笑)
でも…il maialino nero 〜黒い子ブタってなにさ?! しかもD.O.P.!!
なにやらチンタ・セネーゼのような希少な豚らしい。
ニセモノに注意!ってあるが、ソレは食べてみたかったなぁ〜。





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と、ハナシが逸れたが……

こちら、13世紀初頭に建立された町の顔 Chiesa di Santa Maria della Consolazione
16本の花弁を持つ美しいバラ窓は、当時の南イタリアで数多く用いられた
フランスの初期ゴシック建築様式の一つ〈アンジュー様式〉の影響が見てとれるそうだ。





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隣接するキオストロは修道院だけでなく、2階建ての立派なモノで、
彼の地における神学的、科学的研究の場としても利用され、
多くの学者や学生たちの学舎にもなっていたという。

うぅむ。アルトモンテ、ただの美しい町じゃないとみた。
これは後で判明、説明するとして、、、、





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今はこの眺めを堪能しようかな(^^ゞ

古い家屋がキュウキュウと並ぶ旧市街とは対照的に、箱物建造物が並ぶ町の外。
そこからの眺めは、とってもステキなんだろうが、
みんなココに集まるんだよね。きっと。
坂道を登ってでも。息を切らしてでも。






by 21giova | 2018-09-19 23:52 | ├ アルトモンテ | Comments(0)

旅のINDEX + カラブリアってどんなところ?の巻

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最近手抜きが激しく〈旅のINDEX〉を作っていないので、
ココに合わせて記しておこうと思います。

と、その前に……

20時過ぎに薄暮に染まるローマから乗り換え
カラブリアに着いたのは、お星さまがチャオ〜♪と顔を出そうかという頃であった。
この時、到着時間の遅さより何が1番心配だったかというと、、、、

当時、アリタリアの空港従業員が、貨物を出し入れする際に、
乗客の荷物から巧みに物品を盗んでいたことが発覚!
観光大国イタリアとしては、全土を揺るがす大問題になっていた。
その発端となったのがカラブリアの玄関口の1つ、
我々が降り立ったラメーツィアテルメ空港だったのだ!!

イタリア中にい〜っぱい空港があるのに、よりによってなんでココなのだっ?!
こ〜ゆ〜事が起こるから、アタシの大好きな南の印象が悪くなるんだよね。
と言っておきながら、荷物が無事届いてるか?鍵が壊されてないか?
結果的には問題なかったけど、そりゃぁあ〜〜念入りに調べましたわよ。

というドキドキが初っぱなからあったのです、ハイ。




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では本題に入りましょう♪

カラブリア州は、イタリア半島のつま先にある。
日本人旅行者にとっては、あまり馴染みがないかもしれないが、
日本が誇るレフティ中村俊輔が、当時セリアAだったレッジーナに約3年間所属していた事で、
ちょっとはカラブリアの事が知られたんじゃないかと思っている。ちなみに…
ACミランや代表で活躍、アテクシが大好きな闘犬ガットゥーゾはカラブリア出身である(笑)

州のほとんどを丘陵・山岳地帯が占め、平地部は10%ほど。
そのため険しくも豊かな自然が残っており、どの機関が出したか「?」だけど、
『ヨーロッパで1番空気がきれい』と認められた Parco Nazionale della Sila
Parco Nazionale dell'Aspromonte と、2つの国立公園を有し、
ビックリすることに、イタリア半島最南端ながらスキー場もある。



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また、西にティレニア海、東にイオニア海と、北部を除き全てが海に面しており、
人々を魅了する美しい海と海岸線が、総距離800キロ余りに渡って続いている。
特に東側、ワインの産地として有名な Cirò から海岸沿いに南下する道は、
JATA(日本旅行業協会)による『ヨーロッパの美しい街道20選』に選ばれている。

記事によると「日本での知名度が低い街道に焦点を当てて選定」したそうだ。
アマルフィ?!それって超有名や〜ん?と突っ込みたいところだが、
イタリア全土においてたった2ヶ所!並みいる強敵を押さえカラブリアが入ってるなんて、
JATAと選者に、おまいらサイコ〜!!!ブラァヴィイィ〜!!と拍手をおくりたくなる(笑)
そして、そのどちらも走破したアテクシはというと、ちっくら鼻が高いのであります(^^ゞ





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次は旅程。ラメーツィアテルメというカラブリアのド真ん中に着いたので、
北から時計回りでグルリとほぼ1周?!してみました。

でも…州都であるカタンザーロや文化都市コゼンツァはスルー。
これって例えばトスカーナ州において、フィレンツェとシエナを見ずして回るような暴挙?!(笑)
すごく悩んだのだが、車で回るには好都合な魅力的なborghi がたくさんあったので、
日程的にも時間的にも、小さな村の方に「愛」を注いでしまったのだ。

また、隣接する州が北部のバジリカータだけなので、カラブリアのみ!の旅となった。
島なシチリアやサルデーニャは別として、他州をまたがず1州のみって、初めての経験です。
まさに最南端半島のカラブリアならでは…だよね。

伊国を旅する上で(絶対)外せない食関係でいうと、
'Nduja〜ンドゥイヤや rosamarinaをはじめとする
唐辛子を使った料理・調理法で知られる〈ピッカンテ王国〉である。*ピッカンテ〜辛い
これは、平地が乏しい故に決して豊かではなかった食環境の中で保存食を作る技術が高じ、
アラブ人が持ち込んだ唐辛子の殺菌・保存効果を取り入れた事から始まったそうだ。

あと、赤玉ねぎ〜 Cipolla rossa di Tropea I.G.P.
ベルガモット〜 Bergamotto di Reggio Calabria D.O.P.
いちじく〜 Fichi di Cosenza D.O.P. などなども有名です。
*D.O.P.〜保護指定原産地 I.G.P.〜保護指定地域
イタリア大使館貿易促進部からむっさ便利な食品ガイドブックが出てるよ♪

そして忘れちゃいけないワイン。
厳しいテロワールをまんま体現したような力強い赤、ミネラリーな白はCPが非常に高く、
中でも州を代表的する土着品種、ガリオッポ(赤)は、世界最古のブドウの1つと言われている。
…と、歴史などをすっ飛ばしてかる〜く説明するとこんなところでしょうか(^^ゞ

偶然同じ頃に CREA Traveller (2008.夏号) や イタリア好き (vol.34)が
カラブリアにスポットを当てた記事を掲載していた。
当時、ほとんど情報がなかったマルケアブルッツォをアタシが訪れたのは、
それらの地方を特集した(珍しい(笑)ムック本がきっかけだった。
南イタリアはプーリアが“白い町”として一躍脚光を浴びたのも、
こぅいった媒体を通じてだったんじゃないかと思っている。
となると、次に「来る」のはもしかして「カラブリア」なのかもしれない。うむ。





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さてこちらは、着いた日の翌日。恒例、早朝の散歩は、
ホテルの目の前にある Lamezia Terme Centrale へ。
国際空港から約2キロ。Frecciarossa も発着する立派な駅である。

この時間は人もまばらで、BARから漂う香しいカッフェのかほりと、
ホルダーをマッキナに差し込むガスンガスン!というお馴染みの音が響いている。
他愛のない、しかし変わらぬ伊国の朝のひとコマに、思わず頬が緩むのであった。

では旅記録は次からつけていきます(^^ゞ
総走行距離、800キロ+もぅちょい…は、ほぼシチリア1周分。およそ京都〜秋田間。
こう書くと、そう〜ビックラするような数字じゃないかもしれないが、
事故なく、山に、海にと、よく走りました。
お約束のトラブルは……それは……ナイショ…(笑)





by 21giova | 2018-08-28 23:18 | ├ カラブリアってどんなところ?! | Comments(0)

懐かしの日々を想いだしながら カラブリアへ!

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本当ならもっともっと早く来るべきだったカラブリア。
ゴメンね、こんなに遅くなってしまったよ…と、心の中で詫びながら。
なぜならば……

ぶ厚い原本からイタリアの所だけちぎり取り、
ヨレヨレなるまで見たトーマスクックの時刻表と当時の旅人のバイブル、地球の歩き方。

この2つが大事な相方だった1人旅の箱入りムスメ(!!)を心配して
せめて伊国で連絡が取れる日本人を…と、青学のコーラス部だった父が、
部の先生の生徒の生徒の生徒…という、芥川龍之介も真っ青な蜘蛛の糸のような縁を辿り、
紹介してもらったのが、フィレンツェで声楽を習っていたK子さんだった。

蜘蛛の糸はまだ伸びる。
彼女の友人が、最近空いた部屋の借り手を捜しているからどぅ?と声をかけられたのだ。
何かと便が良いフィレンツェで「暮らしてみる」という魅力的な案に飛びついたアタシ。
それが同じく声楽を学ぶ部屋主のカラブレーゼ、アンナとの出会いだった。

数年続いた手紙もいつしか途絶え、今、アンナが何処でどうやってるのかわからない。
がしかし、ブルーグレーの大きな目、豊かな黒髪…
すなわち、とても美人で寂しがり屋だった彼女の事はよぉく覚えている。

初めて挨拶を交わした時「あなたは感じの良い人ね」と言われ、
それがたとえイタリア人が気軽に使う常套句だったとしても嬉しかったし、
それまで出会った良くも悪くもイイ加減で開放的なイタリア人とはちょっと違う、
控えめでキッチリとした彼女に、アタシもひと目で好感を持った。

お粗末なアタシのイタ語のせいで、鍵の開け閉めを教わるのに1時間もかかったこと。
彼女の愛猫が、モップのような尻尾の黒猫、ミケリーノだったこと。
愛車がルパン三世な、古くて赤いチンクエチェントだったこと。

声楽の先生と別れたばかりで、バスの中で突然泣き出し、とても困ったこと。
慰め役だった髭のレオナルドが、その後、恋人に昇格したこと。
2人の邪魔にならぬよう、フィレンツェから行ける街を片っ端から回ったこと。

料理上手な彼女が買ってくるサルシッチャは、いつも真っ赤なピッカンテだったこと。
それが故郷の味と知り、以来、アタシも大好物になったこと。
日曜の午後には、近所に住むアンナの姉夫婦や、ピサのレオナルドの実家で卓を囲んだこと。

2日前の夕食さえ覚えてないのに、長年ひっそり閉じていた思い出の小箱から、
マジシャンのトランプの如く次々と思い出が飛び出してくる。
それはあまりにも色鮮やかで、当惑するほどに、涙ぐむほどに、たくさん、いっぱい。

半月ちょっとの滞在だったが(その後の旅でまた数週間お世話になる…(^^ゞ
旅するだけではわからないイタリア人の日常生活の“いろは”を、たっくさん知り得た。
短くても濃い、多分本当に、得難い経験をしたのだと改めて思う。

早くカラブリアに遊びに来なさい!
時々やって来たアンナのお母さんは、帰り際、いつもそう言っては抱きしめてくれ、
その度、大きくあったかい胸の中でオイオイ泣いては別れを惜しんだものだ。
それなのに…こんなに年月が経ってやっと行くなんて、アタシってば相当ヒドイ奴である。
でも…やっと来たのね…と、2人共許してくれるだろう。きっと。

そうして訪れた南の地、カラブリアは、
同じ緑でも、同じ赤でも、同じ空でも、同じ海でも、
北部はもちろん、中部イタリアともシチリアとも違う美しさと豊かさを見せてくれた。
アンナの微笑みのように。マンマの温もりのように。


と…、ノスタルジックな思い出からスタートするカラブリアの旅@備忘録。
今回恐ろしくスロー更新になると思いますが(!!!)どうぞお付き合いください。





by 21giova | 2018-08-03 23:47 | 2013 カラブリアへ… | Comments(0)

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