オクレ4. アブルッツォの朝
2009年 05月 23日

お腹いっぱいで、ちょっくら酔っ払って、
帰ったのが夜中で、寝るのも遅かったのに、
どうしてこんなに早く目が覚めちゃったんだろう。
空が明るいから。
オレンジ色に輝いてるから。
だからね、ちょっとのぞいてみよう。
そうしたらほら、ちょうどお日さまが上るところ。
バッチリ正面、ご対面。
思わず南無南無しちゃうくらい。
眺めがいい部屋って、このことだったのかな。
お日さまが息をするたび、空もいっしょに目を覚ます。
青く白く、光に満ちて。
それはほんとうに一瞬のできごとで、
瞬きするのも忘れるくらい。
1日でいちばんキレイな瞬間。
何にも汚されていない生まれたての朝。
アブルッツォで迎えるはじめての朝。
オクレ4 狂乱の「羊の会」後編
2009年 05月 20日

まるで中華料理屋のような?!デッカイ円卓につき、いよいよ夕食が始まる。
恐ろしくて、一体、今何時なんかは見ないようにした(笑)
みんな(空腹のため)ソワソワしてるけど、
厨房の人たちも、やっと始まったかぁ〜と思ったんだろう。
いきまっせ〜!とばかりに、見事な連携プレーでザカザカと皿が運ばれてきました♪
【Antipasto】
ああ〜なんて気前よく厚切りにされたペコリーノに、ニク肉しいサラ〜ミ。
この一皿だけでワイン1本空けちゃいそうだわ♪
ペロリといきたいところだったけど「時間」と「後の皿」の事を考えて少し残す。
というか「空腹絶頂期」を過ぎて、
「今頃食ったって、入れてやるかい!」と、胃袋が拗ねてる感じ。
で、横見たら、ジャンルーカ君は既に完食、手ぐすね引いて次の皿を待ってる(笑)
なんなんその早さ?キミ、ちゃんと噛んでる??
【Brodusiji con ricotta】
「Brodusiji」って何だろ?って調べたんだけど、わかりませんでした(>_<)?
多分、この地方のパスタの名称だと思う。
3センチほどに切った“うどん”みたいで、ツルツルモチモチ、非常に美味かった♪
羊肉の出汁が効いたスープはコク味たっぷりで、
寒い日には身体があったまるだろうな…という一品。
【Gnocchi al sugo di castrato】
二皿目のプリモは、にょにょ、ニョッキぃ〜〜!
ハズレに当たると、口当たりがモゴモゴしてよろしくないが
さすが、フワッとモチッと美味しいですなぁ〜
カストゥラートですから、去勢された羊だろう。
臭みは全くなく、ブツ切りのソレの身離れも抜群vv
見た目よりずっとあっさりしたお味でございましたvv
【Agnello acqua e sale, Patate al forno, Cicoria ripassata】
ジャンルーカ君いはく「塩水」じゃなくて「海水」で煮た仔羊らしい。
(あたしの聞き間違いかも知れませんが…ハイ…(^^ゞ
チャツネみたいな甘いソースをちょいとつけて食す。
あうぅう〜〜とぅてもやわらかくてジューシー♪
グリルしたモノしか食べたことなかったので、煮てもウマイとはビックリ!
コレは新たな発見、出会いであります!ブラヴォ〜ひつじ!!
それと…つけあわせのチコリアという葉っぱが、
独特の苦みとえぐみがグ〜!で、とっても気に入りました♪
【Ricotta e Mosto Cotto】
どっちかってぇ〜と、別腹ではなく、甘いモノも「同腹」なあたくしですが
ココは残り3キロを激走するマラソンランナーの心境で
最後の気力をふるってドルチェもいただきマス!
リコッタだから軽く?いけるでしょう。ウン、コクがあってなめらか〜♪
チョコレートかと一瞬思う黒いソースは、ブドウの搾り汁を煮詰めたリッチなモノ。
コレはリコッタと相性抜群なだけじゃなく、抜群にウマイっすぅ〜♪
でも……もぅ動けましぇ〜〜〜ん……
え?食後酒?
これって、いわゆる消化剤やんな?いただきま〜す♪(幸)(飲むんかい!)

という会食が終わったのが12時半。約1時間半の「一気食い」であった(笑)
3時間かけてもイイくらいの内容だったのに、ああ〜もったいない(TOT)//
話を長引かせたのはどこのどいつだっ!
でも…どの料理もホントにスゴクとっても美味しかった♪
羊は大好きで好んで食べるが、こんな多彩な料理法で羊を食べたのは初めて!!
「どう?美味しかった?」
本日の総料理長、これぞイタリアのマンマァ〜なおばさんが聞きに来た時、
美味しかったよ〜〜♪と抱きつきそうになったくらい(笑)
アブッルツォの羊、スゲ〜です!!
少なくともアタシにとって「羊の会」は間違いなく大成功でありマス!
そしてもうひとつ。
この晩を機に、すっかり見る目が変わったワインがある。
Montepulciano D'Abruzzo
アタシの中で、今の今まで、安くて軽い二軍レベルのワインだった。
それがどぅだ?!この日飲んだモンプルの、この厚さ、この香り、そのバランス!
こんなに芳醇で美味しいワインだったとは…。ほんとぅう目からウロコであった。
どうかアタシの無礼を許してくださいっ!!って感じ。
その洗礼を受けたのが、ジャンルーカ君が小指をたてて(!)持ってる1本。
GENTILE ORFEO Montepulciano d'Abruzzo
「生産量が少ないから見つけるのは難しいかもね」と言われながらも
旅行中、店に寄るたび探したが、とうとう見つけられなかったのはとっても残念でアル。
この後、これと同じくらい美味しい Montepulciano d'Abruzzo にも出会ったが、
「初恋」の味は忘れられないもの。
いつかどこかでまた出会える日を楽しみにしていたいと思う。
オクレ3. 狂乱の「羊の会」中編
2009年 05月 11日

2500m超の山々が連なり、3つの大きな国立公園を持つアブルッツオの主要産業というと、
夏は避暑に海。冬はスキーという自然を活かしたアクティビティと農業である。
ワインの Montepulciano D'Abruzzo は言わずもがな。
もうひとつ、地元の人びとが誇りにしてるのが「羊」なんだそうだ。
豊かな自然環境の中で放牧しながら育てる羊は、
絶品の肉となりチーズとなり、昔から人々の糧となってきた。
で、その「アブルッツォの羊」を守り、伝え、広めていこう♪というのが、
今回の「羊の会」の趣旨らしい。
うぅむ。後継者不足なのかな?若者離れは、何処の地も一緒のようだ。
「まま、ココに座ってて。1時間くらいで終わるし、それから食事だから」
そう言われ、一番後列に座り、その会とやらを拝聴する。
といっても、全然わからなかったけど(笑)
始まったのが9時前くらい。10時にはメシにありつけるだろう…と思ってたのだが、
そこはイタリア。シャキン!と予定通りに終わるはずがない。絶対に!
A氏の話だかスピーチだかが、やっと終わり…と思ったら、
poi 〜それからぁ)だの、anche 〜でもってぇ)だの così〜であるからしてぇ) だの
「接続詞」がドンドコ出てきて、一向に話が終わらない!!!
それを受けて周囲がオレもオレも!ってしゃべり出すからたまらない(TOT)//
嗚呼〜こぅなることはわかっていたのに……
もちろん議論?!が白熱するのはイイことだ。
この暑苦しいまでの自己主張を、控えめな日本人もちょいと見習えばイイとさえ思う。
が、あたしゃ〜「ハラが減った!!」ンでありマス!!(血糖値残高ゼロ)
白熱してるのは、前列の年配者が多く、
あたしたちと同じ後列に陣取った発言権の薄い若いメンツも、
きっと同じ心境だったに違いない。
けだるく座ったその背中がこう言ってマス。わかります。
「早く終われ〜終われ〜ハラ減った〜減った〜〜」
ウンウン!全くそのとぉお〜〜りっ!!!

腹減りまくりのアタシたちをそれでも気遣ってくれたのだろう。
ジャンルーカ君がコソコソ寄ってきて、1枚の紙を見せてきた。
「ねえねえ、どれがイイか意見聞かせてよ」
おおぅう!ちゃんと「ロゴ案」まで用意されてるんだ?ヤル気やなぁ〜vv
なんで英語なんかは置いといてぇ〜
漢字だとこぅかな〜と書くと、とっても喜んでました♪
まさか漢字にはなってないだろうが(笑)
どのロゴになったのか是非とも知りたいところである。
結局、食事が始まったのが11時過ぎ…(TOT)//
が、ディナーのためのメニュー表が配られた時、アテクシ、胸が躍りましたvv
ウワォウ♪ちゃんとしたフルコース(こんな時間から?!(笑)
そしてっ!スローフードのカタツムリマーク♪
そっかあ〜羊を守るってことは、羊を食べる伝統も残していくって事なんだな。
それからはじまった羊づくしのディナーの話はまた次回……
オクレ2. 狂乱の「羊の会」前編
2009年 05月 10日

荷物を置いてひと息。時間も時間だしハラも減ってきた。
今日、フラスカーティで昼を食べたのが遠い昔のよな気がする(笑)
「夕食は何時からはじまるの?」そう聞くと、そら恐ろしい返事が返ってきた。
「ああ〜そうそう、今工事してて食堂が使えないんだ。ご飯どうする?」
はいぃい〜〜???
WEBで見る限り(笑)食堂も雰囲気よく、
メニューも美味し「そうに書かれていた」から楽しみにしてたのにぃい〜!
で、そぅゆう「大事な事」を、悪びれる様子もなくシレッというのがイタリア人(の多く)
ちょ〜ちょ〜待ってぇな〜!ソレって詐欺ちゃうん?!と唖然とする我々に
「近くの町にリストランテがあるから送ってっててあげるよ。
でも……これからボクたちが行く“羊の会”に一緒に行かない?食事も出るしvv」
「羊の会」ってそりゃあ〜なんじゃい?!って思ったけど
食事が出るなら行ってもいいか〜(おいおい(笑)
だって食料もないし、買い出しもできないこんな山中の僧院で
一体どうしろと言うのだ?!(開き直り)
というワケで_
期待と不安に胸ふくらませながらジャンルーカ君の車に乗って出発したあたしたち。
*ホントは別のもっともらしい名前があったような気もするが
我々の間では「羊の会」になっているので、ソレで通す事にする(笑)

日も落ちて暗くなってきた中、鼻先に壁が迫るような狭く細い道を、飛ばしに飛ばす彼。
本人にしたら通い慣れてる道なんでしょうが、
ゆっくり走るイタリア人がいるとも思いませんが(笑)
ジェットコースター(の方がマシ)のような運転に、後部座席で固まってまいました(TOT)//
会場にウェルカムドリンクが用意されてたんだけど
「気つけ薬」の代わりに、オレンジジュースじゃなく、迷わず白ワインを飲んだわ(^^ゞ
落ち着いてよくよく見てみると、小さな町(Fossaと思われる)にしては(失礼)
立派なホテルが会場となっており、 Gパンにワークブーツという酪農関係者も多い中、
背広姿の紳士や、な、なんと、TVカメラも入ってるではないか?!
ドキドキドキ……
一体コレは何の「会」なんだろう???
真相は……つづく……のでアル!
オクレ1. 山里にたたずむ修道院の宿
2009年 05月 07日

膨大な量のサイトを見まくって宿を探すとき
「あっ、ココ!」ってピン♪ってくる所がある。
美味しそうな料理の写真が載ってたり、部屋が感じ良かったり。サイトの作りがキレイだったり…
まぁ〜いわゆる「見た目」がイイとこになるんだけど(^^ゞ
こんなとこでも「第一印象」ってのは大事なんデス!
ラクイラ周辺という数少ないリストの中で、
「ココ、ココ泊まりたいがな!」ってひと目惚れしたのが
修道院を改造した今宵の宿、Monastero Fortezza di Santo Spirito
地名の Ocre ってオクレ♪って読むんかなぁ〜読むんやろなぁ〜と笑いながら、車を走らせるも…
(オクレとくれば、もちろん「Mr.オクレ」でしょ。プププ)
地図上では町があるが、実際は村 or 集落という寂しい道で、
看板も出てないしぃ〜アレ〜アレ〜アレレのれ?
ハイ、おわかりですね?迷いました(笑)
だってね〜こんな所にあんねんもん!
秘密基地ちゃうねんから…!!
って、人里離れて?修行を積む修道院ですから、仕方ないっすね…

そんなこんなで、
フゥフゥと辿り着いた修道院は
思わず「たのもぉお〜う!」って
扉を叩きたくなるほど堅固な造り。
ガッチリ閉まった扉の前で
「うぉお〜い!誰かいませんかぁ〜〜」
ニィニィとネコがやって来たけど
キミ、お呼びじゃないデスから。
と、あ!バタバタ足音…
「やあやあ〜待ってたよ〜」
と満面の笑みで迎えてくれたのは
スタッフのジャンルーカ君。ホッ
はじめまして〜よろしくぅ〜♪
「どうやってココ見つけたの?」
「日本人が来るなんて初めてだよ〜」
「今日はね〜キミタチだけ。貸し切りだよ!」
ジャンルーカ君、テンション高い高い!(笑) でも歓迎ムードいっぱいで嬉しい♪
貸し切り…ってソレがエエんか悪いんかわかりませんが、
こんな広い建物の中にあたしら2人だけ?
ってちょっとビビるほど、まあ〜立派な佇まいなワケなんですよ。
でもキレイにリノベーションしてあって、廊下にもヒーターが備え付けられている。
そのことを誉めると、またまたテンションMAXで
「でしょ〜?建物は古いけど、ちゃんと手入れしてるんだよ♪」と鼻高々!
実際、室内のTVは薄型液晶だったし、バスルームもキレイ♪
ホントに設備は◎でした♪

僧坊を利用した客室だからそれほど広くはないが、
声が反響するくらい天井がすっご〜く高くて、狭さを感じさせない。
そこにゴンゴン!と何本も梁が通ってて、鉄棒できるんちゃうん?って(笑)
その分、明かりが届かなくてちと薄暗いが、ソレも雰囲気が出てよろし♪
でも冬はすごく寒いんだろうな。
クローゼットの中には既に毛布が入ってました。
ラクイラ3. 緑に囲まれた珠玉の聖堂〜サンタ・マリア・ディ・コッレマッジョ
2009年 05月 06日

はじめて写真を見た時、なんてキレイなんだろう♪と、一瞬で恋に堕ちた。
だからたとえ99の噴水を犠牲にしても、ココだけは絶対来たかった
Basilica di Santa Maria di Collemaggio サンタ・マリア・ディ・コッレマッジョ聖堂。
「見た目」も大事だが、どんな場所にあるか…も、とっても大事!
ってことがとってもよくわかる教会だと思う。
緑の木立に囲まれ、芝の上に佇むその姿は、まるで可憐な宝石箱のよう。
上に、下に広がる空間が、シンプルな美しさを一層際だてている。
訪れる人はみな、遠くからその姿を存分に愛で、
サクサク芝を踏んで歩み寄り、仰ぎ見る。
ミラノのドゥオモみたいに、街中に突然出現するのとは違う
ゆったり、たおやかな時間がココには流れている。

ファサードを飾るのは、
エレガントなロマネスク様式の扉と、赤と白の正方形が作り出す幾何学模様。
一見、相反するようで見事な融合を魅せている。
西日を壁面いっぱいに浴びてキレイですね〜♪ウン
夕方のミサ中で写真は撮らなかったが、内部はとてもシンプルです。
円蓋下には、この聖堂で戴冠した Papa Celestino V〜ケレスティヌス5世の棺があり、
毎年8月には、多くの人で賑わう
Perdonanza di S. Celestino 〜聖ケレスティヌスの許しという大きなお祭りがある。
が…先の地震で祭壇上の屋根が落ち(!)お墓も損傷。
聖堂にもあちこちヒビが入ったとか…(TOT)// OMG!!!
*でもこの人、即位後わずか半年で法王を辞任。
「辞めたい〜」と言ったのが「ケレスティヌスの許し」なのだろうか??(違!!)

アブルッツォでも屈指のデッカイ祭りの舞台であり、
ラクイラのシンボルでもある聖堂の損壊は、住民たちの心を深く傷つけただろうが、
どっこいそこはマエストロの国、イタリアである。
何十年、何百年かかろうとも、きっと元通り修復するだろう。
この風景がまた見れることを願って…
ココではラクイラを後にすることにする。

Comune di L'Aquila
ラクイラ2. 見逃した99の伝説…
2009年 04月 30日

ラクイラの街の紋章に描かれているカタシロワシ(肩白鷲、Aquila heliaca)
そぅ〜なんです。Aquila〜アクイラとは、ワシの事なんですね〜♪
街ができた当時は、アクイラと呼ばれていたそうデス。
すぐお隣に大きな自然公園がある自然豊かな場所だから
昔はワシもぴゅうぴゅう飛んできたんでしょう。
そんな街の中心、 Piazza del duomo。
右端にちょこんと写ってる鐘塔を持つ建物が Duomo です(見えなくてスイマセン)
こんな大きな街の Duomo とは思えないほどシンプルなのは
ネオ・クラシック〜新古典主義様式で建てられたからだろう。
悪くないが、もっとこぅ、どぉおぉ〜も!的な華やかさを求めてしまうのはアタシだけでしょうか…
中は豪華なのかもしれないけど ←入ってない人(^^ゞ
この広場にとてもキレイなインフォメーションがあり地図をもらいにいく。
ラクイラ、アブルッツォの観光情報って
日本でほとんど入手できなかったから、ホント助かりマスvv
親切丁寧なお姉さんに説明をうけ
Fontana delle 99 Cannelle 〜99菅の噴水の場所に◎つけてもらう。
が・・・・・・・・
行きたかったのに、がんばったのに………(TOT)

クルクル回って止まって、降りて歩いて、上がって下がって…ってしたのに
時にはKちゃんを「斥候」にまで出したのに
なんでかわからんが、結局とうとう発見できなかったのでアル……あ"あ"あ"〜〜!!
おっかしぃなぁ〜
いま地図見ると、ごつぅう〜イージーに行けそうなのに…
駐車場と正反対の町外れな場所で、車で行ったのが間違いだったか?
時間も無くて泣く泣く断念したが、ホント残念であった…クスン。

ちなみに、ガォオゥウ〜って開けたお口が全部で 99!も並んでる…という
こんなステキな噴水ですねん(遠い目……)
都市伝説!?によると、その昔、ラクイラには99の城があり、
その城下〜教会も広場も噴水も99あったという。
「99の街」と呼ばれていたラクイラにとって、だからこの数はとっても意味がある。
この噴水もそうだし、今でも市民広場の鐘は99回鳴らされるという(凄!)

プラプラ歩いてた公園やお城
*写真:中は国立博物館〜Museo nazionale d'Abruzzo
で時間を食ったのが悔やまれるが、
半日そこらで見て回ろうとする自分たちが悪いというもの(TOT)//
この国立博物館だって、なかなか立派なコレクションじゃないですか!
と、よくできたサイトを見て、今頃勉強してるあたし…
相変わらずダメダメちゃんデス……(合掌)
ラクイラ1. 聖人が眠るサン・ベルナルディーノ聖堂
2009年 04月 29日

フラスカーティから高速に乗って、いよいよアブルッツォに入る。
ローマからも、アドリア海からも約100km。
ちょうど真ん中に位置するのが、アブルッツォの州都 L'Aquila〜ラクイラである。
L'Aquila。先日の大地震で大きな被害を被った街である。
07年当時、私たちが訪れ見た街の姿は、今はない…かもしれないが
短い滞在の間に撮った写真で、少しでも紹介できたらと思う。
ホントに少ないんだけど………(TOT)//

聖カテリーナと並ぶシエナの守護聖人、聖ベルナルディーノは
ナポリに布教に行く途中、ここラクイラで没した。
すぐさま墓が作られ、優雅な後陣を拝するルネッサンス様式の教会が建った。
それがこの Basilica di San Bernardinoである。
なだらかに広がる大階段が、教会に入る前、ひと息フッと心を落ち着かせてくれる。
街はずれにあるのだが、その分、ゆったりとしたアプローチが印象的である。
そして、シンプルともいえる内部で一際目立つのは、堂々たる聖ベルナルディーノの墓だ。
聖カテリーナが百合や書物を持つように、
聖ベルナルディーノの象徴として描かれるのは、教えを説く際用いたという銘板で、
そこには「イエス」のギリシャ語を短くした「IHS」と描かれている。
後陣の壁にも、そのマークが見てとれる。
*写真は Wikipedia より San Bernardino di Siena by El Greco
この華奢なファサードが地震でどうなったのかあまり想像したくないが、
聖人が眠るこの場所は、未来永劫変わりはしない。
それを想う人びとの気持もまた、未来永劫変わらない。
ラクイラの街も、もっともっと美しく生まれ変わるに違いない。
最強サイアクの中国人Passenger
2009年 04月 16日
忘れないためにも、道中体験した驚愕の事実を記しておかなければならない…ウム。
時間も良く安い!との評判を聞き、今回、はじめて[CA]を利用してみた。
10万以下だった料金も(嬉!)帰りローマ20:10発〜20時関空着って時間も、
ハラショ〜♪♪だったのだが………
機内食は思ったよりずっと美味しかったし、
ワインもらうカップが前代未聞の高さ5センチ(ちぃさっ!)で、
いくら催促しても、そこに半分!しか入れてくれなかったことも、まぁ許す。
そして私は、中国も中国人もフツ〜に好きである。が、しかし、しかし…
中国人乗客たちのあまりの傍若無人ぶりにはビツクリした…(TOT)/

ちょっとアナタ〜!!
「一瞬」ならまだしも、ずぅうっと「土足」で、
シートの上を歩き回らないでくださいっ!
そこ、あたし座るんですから!!
後の人としゃべってもイイけど、
そないに身を乗り出さんといて〜!
シートをボコボコ蹴るな〜!!
寝れないのはわかるけど、
ガンゴンガンゴン音たてて移動すな〜!!
(だんだん怒りMAXになってくる)
特に往路は満員で、イタリア人も多いワケだ。
通路が瞬く間に「井戸端会議場」になったのは言うまでもないが、
中国人プラス…いや、VS イタリア人の最強バトルといったら…
…………もちろん勝負は「中国人」の勝ち!
「あの」イタリア人でさえ、小さくなってましたから…(涙)
みんなうるさ〜〜いっ!落ち着け〜〜!座れ〜〜!!
バカヤロ〜!!!
誰か引率の先生おらんのか!!(TOT)//
そして…ついでに書くと帰り……
例えば2人だったら、センターでもサイドでも隣あった席とるじゃない?
しかし彼らは違うのだ!!
「通路はさんで」2人…とか「真ん中空けて」2人、取るのだ。
な、なんですのん?その王様ゲームは?!
みんながそんな無謀な席取りしてるから、我々2人、席がバラけてしまった。
お陰であたし、太ったおじさん2人に挟まれた席に押し込まれ大怒り!
だってその2人、あたしの頭上越しにしゃべってるンだもん!
ンなら最初から隣同士で座れよな〜!(さっさと脱出したけど…)
基本、あたしは文句タレでもなく、温厚、丸い
も一度言いますが、中国人も好きですが、
「飛行機に乗る中国人」は「大」キライになりました…合掌

アブルッツォ行きを後押しした本
2009年 04月 15日
行ったことのない地を塗りつぶしていく「テンコ(点)の旅」タイプなんだそうだ。
「テンコ」って〜?!と、笑うけど、ま、そうかもしんない。
たくさんあるお気に入りの街に宿。
そこを再訪するのはきっととっても楽しいだろうが、身軽に動けるウチは、やっぱ
行ったことない地を探して行ってみたいと思う。
欲張りで落ち着きがないんですね…きっと(^^ゞ
そんなあたしの、我々の、今回の旅のターゲットに選ばれた「アブルッツォ」
前回行ったマルケの隣にあることで、俄然、注目を浴び
マルケの旅でも利用させてもらった「Gokutabi-Italia」にも情報が載っていたことから
行ってみるべ〜!と相成りました。
アクセスが良い地でもないから、我らが無敵の?!クルマツアーで踏破すべし!って(笑)

それにしても…この本はホント役に立ちました〜(TOT)/
だってね〜こんなにいっぱい写真載っけて
アブルッツォ紹介してるとこないよ〜多分…
それだけ日本ではマイナーな地域なんだけど……
だからこそ、行ってみたいと思うじゃないですかっ!
マルケの旅でも、アンコーナをポイ!してシローロに行ったのは
この本のせい…いや…お陰だし(笑)
この前にシチリア編もあったようだが、
次も是非っ、おぅ〜!って唸る特集を期待してマス♪