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旅のINDEX + カラブリアってどんなところ?の巻

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最近手抜きが激しく〈旅のINDEX〉を作っていないので、
ココに合わせて記しておこうと思います。

と、その前に……

20時過ぎに薄暮に染まるローマから乗り換え
カラブリアに着いたのは、お星さまがチャオ〜♪と顔を出そうかという頃であった。
この時、到着時間の遅さより何が1番心配だったかというと、、、、

当時、アリタリアの空港従業員が、貨物を出し入れする際に、
乗客の荷物から巧みに物品を盗んでいたことが発覚!
観光大国イタリアとしては、全土を揺るがす大問題になっていた。
その発端となったのがカラブリアの玄関口の1つ、
我々が降り立ったラメーツィアテルメ空港だったのだ!!

イタリア中にい〜っぱい空港があるのに、よりによってなんでココなのだっ?!
こ〜ゆ〜事が起こるから、アタシの大好きな南の印象が悪くなるんだよね。
と言っておきながら、荷物が無事届いてるか?鍵が壊されてないか?
結果的には問題なかったけど、そりゃぁあ〜〜念入りに調べましたわよ。

というドキドキが初っぱなからあったのです、ハイ。




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では本題に入りましょう♪

カラブリア州は、イタリア半島のつま先にある。
日本人旅行者にとっては、あまり馴染みがないかもしれないが、
日本が誇るレフティ中村俊輔が、当時セリアAだったレッジーナに約3年間所属していた事で、
ちょっとはカラブリアの事が知られたんじゃないかと思っている。ちなみに…
ACミランや代表で活躍、アテクシが大好きな闘犬ガットゥーゾはカラブリア出身である(笑)

州のほとんどを丘陵・山岳地帯が占め、平地部は10%ほど。
そのため険しくも豊かな自然が残っており、どの機関が出したか「?」だけど、
『ヨーロッパで1番空気がきれい』と認められた Parco Nazionale della Sila
Parco Nazionale dell'Aspromonte と、2つの国立公園を有し、
ビックリすることに、イタリア半島最南端ながらスキー場もある。



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また、西にティレニア海、東にイオニア海と、北部を除き全てが海に面しており、
人々を魅了する美しい海と海岸線が、総距離800キロ余りに渡って続いている。
特に東側、ワインの産地として有名な Cirò から海岸沿いに南下する道は、
JATA(日本旅行業協会)による『ヨーロッパの美しい街道20選』に選ばれている。

記事によると「日本での知名度が低い街道に焦点を当てて選定」したそうだ。
アマルフィ?!それって超有名や〜ん?と突っ込みたいところだが、
イタリア全土においてたった2ヶ所!並みいる強敵を押さえカラブリアが入ってるなんて、
JATAと選者に、おまいらサイコ〜!!!ブラァヴィイィ〜!!と拍手をおくりたくなる(笑)
そして、そのどちらも走破したアテクシはというと、ちっくら鼻が高いのであります(^^ゞ





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次は旅程。ラメーツィアテルメというカラブリアのド真ん中に着いたので、
北から時計回りでグルリとほぼ1周?!してみました。

でも…州都であるカタンザーロや文化都市コゼンツァはスルー。
これって例えばトスカーナ州において、フィレンツェとシエナを見ずして回るような暴挙?!(笑)
すごく悩んだのだが、車で回るには好都合な魅力的なborghi がたくさんあったので、
日程的にも時間的にも、小さな村の方に「愛」を注いでしまったのだ。

また、隣接する州が北部のバジリカータだけなので、カラブリアのみ!の旅となった。
島なシチリアやサルデーニャは別として、他州をまたがず1州のみって、初めての経験です。
まさに最南端半島のカラブリアならでは…だよね。

伊国を旅する上で(絶対)外せない食関係でいうと、
'Nduja〜ンドゥイヤや rosamarinaをはじめとする
唐辛子を使った料理・調理法で知られる〈ピッカンテ王国〉である。*ピッカンテ〜辛い
これは、平地が乏しい故に決して豊かではなかった食環境の中で保存食を作る技術が高じ、
アラブ人が持ち込んだ唐辛子の殺菌・保存効果を取り入れた事から始まったそうだ。

あと、赤玉ねぎ〜 Cipolla rossa di Tropea I.G.P.
ベルガモット〜 Bergamotto di Reggio Calabria D.O.P.
いちじく〜 Fichi di Cosenza D.O.P. などなども有名です。
*D.O.P.〜保護指定原産地 I.G.P.〜保護指定地域
イタリア大使館貿易促進部からむっさ便利な食品ガイドブックが出てるよ♪

そして忘れちゃいけないワイン。
厳しいテロワールをまんま体現したような力強い赤、ミネラリーな白はCPが非常に高く、
中でも州を代表的する土着品種、ガリオッポ(赤)は、世界最古のブドウの1つと言われている。
…と、歴史などをすっ飛ばしてかる〜く説明するとこんなところでしょうか(^^ゞ

偶然同じ頃に CREA Traveller (2008.夏号) や イタリア好き (vol.34)が
カラブリアにスポットを当てた記事を掲載していた。
当時、ほとんど情報がなかったマルケアブルッツォをアタシが訪れたのは、
それらの地方を特集した(珍しい(笑)ムック本がきっかけだった。
南イタリアはプーリアが“白い町”として一躍脚光を浴びたのも、
こぅいった媒体を通じてだったんじゃないかと思っている。
となると、次に「来る」のはもしかして「カラブリア」なのかもしれない。うむ。





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さてこちらは、着いた日の翌日。恒例、早朝の散歩は、
ホテルの目の前にある Lamezia Terme Centrale へ。
国際空港から約2キロ。Frecciarossa も発着する立派な駅である。

この時間は人もまばらで、BARから漂う香しいカッフェのかほりと、
ホルダーをマッキナに差し込むガスンガスン!というお馴染みの音が響いている。
他愛のない、しかし変わらぬ伊国の朝のひとコマに、思わず頬が緩むのであった。

では旅記録は次からつけていきます(^^ゞ
総走行距離、800キロ+もぅちょい…は、ほぼシチリア1周分。およそ京都〜秋田間。
こう書くと、そう〜ビックラするような数字じゃないかもしれないが、
事故なく、山に、海にと、よく走りました。
お約束のトラブルは……それは……ナイショ…(笑)





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by 21giova | 2018-08-28 23:18 | ├ ラメーツィア・テルメ | Comments(0)

懐かしの日々を想いだしながら カラブリアへ!

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本当ならもっともっと早く来るべきだったカラブリア。
ゴメンね、こんなに遅くなってしまったよ…と、心の中で詫びながら。
なぜならば……

ぶ厚い原本からイタリアの所だけちぎり取り、
ヨレヨレなるまで見たトーマスクックの時刻表と当時の旅人のバイブル、地球の歩き方。

この2つが大事な相方だった1人旅の箱入りムスメ(!!)を心配して
せめて伊国で連絡が取れる日本人を…と、青学のコーラス部だった父が、
部の先生の生徒の生徒の生徒…という、芥川龍之介も真っ青な蜘蛛の糸のような縁を辿り、
紹介してもらったのが、フィレンツェで声楽を習っていたK子さんだった。

蜘蛛の糸はまだ伸びる。
彼女の友人が、最近空いた部屋の借り手を捜しているからどぅ?と声をかけられたのだ。
何かと便が良いフィレンツェで「暮らしてみる」という魅力的な案に飛びついたアタシ。
それが同じく声楽を学ぶ部屋主のカラブレーゼ、アンナとの出会いだった。

数年続いた手紙もいつしか途絶え、今、アンナが何処でどうやってるのかわからない。
がしかし、ブルーグレーの大きな目、豊かな黒髪…
すなわち、とても美人で寂しがり屋だった彼女の事はよぉく覚えている。

初めて挨拶を交わした時「あなたは感じの良い人ね」と言われ、
それがたとえイタリア人が気軽に使う常套句だったとしても嬉しかったし、
それまで出会った良くも悪くもイイ加減で開放的なイタリア人とはちょっと違う、
控えめでキッチリとした彼女に、アタシもひと目で好感を持った。

お粗末なアタシのイタ語のせいで、鍵の開け閉めを教わるのに1時間もかかったこと。
彼女の愛猫が、モップのような尻尾の黒猫、ミケリーノだったこと。
愛車がルパン三世な、古くて赤いチンクエチェントだったこと。

声楽の先生と別れたばかりで、バスの中で突然泣き出し、とても困ったこと。
慰め役だった髭のレオナルドが、その後、恋人に昇格したこと。
2人の邪魔にならぬよう、フィレンツェから行ける街を片っ端から回ったこと。

料理上手な彼女が買ってくるサルシッチャは、いつも真っ赤なピッカンテだったこと。
それが故郷の味と知り、以来、アタシも大好物になったこと。
日曜の午後には、近所に住むアンナの姉夫婦や、ピサのレオナルドの実家で卓を囲んだこと。

2日前の夕食さえ覚えてないのに、長年ひっそり閉じていた思い出の小箱から、
マジシャンのトランプの如く次々と思い出が飛び出してくる。
それはあまりにも色鮮やかで、当惑するほどに、涙ぐむほどに、たくさん、いっぱい。

半月ちょっとの滞在だったが(その後の旅でまた数週間お世話になる…(^^ゞ
旅するだけではわからないイタリア人の日常生活の“いろは”を、たっくさん知り得た。
短くても濃い、多分本当に、得難い経験をしたのだと改めて思う。

早くカラブリアに遊びに来なさい!
時々やって来たアンナのお母さんは、帰り際、いつもそう言っては抱きしめてくれ、
その度、大きくあったかい胸の中でオイオイ泣いては別れを惜しんだものだ。
それなのに…こんなに年月が経ってやっと行くなんて、アタシってば相当ヒドイ奴である。
でも…やっと来たのね…と、2人共許してくれるだろう。きっと。

そうして訪れた南の地、カラブリアは、
同じ緑でも、同じ赤でも、同じ空でも、同じ海でも、
北部はもちろん、中部イタリアともシチリアとも違う美しさと豊かさを見せてくれた。
アンナの微笑みのように。マンマの温もりのように。


と…、ノスタルジックな思い出からスタートするカラブリアの旅@備忘録。
今回恐ろしくスロー更新になると思いますが(!!!)どうぞお付き合いください。





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by 21giova | 2018-08-03 23:47 | 2013 カラブリアへ… | Comments(0)

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