ストロンボリ島2. 汗と涙の火の山登山 〜準備編〜
2016年 07月 15日

マルコの家に着くと早速山登りの支度をし、気付け?!のカッフェをいただき、さぁ〜もぅ出発だ。
この期に及んで、まだ100%にソノ気になってなかったアタシだけど、
うだうだ悩ンでるヒマなんてないから覚悟も決まる(笑)
マルコの家からテクテク歩いて15分ほど。
港付近と同様、ちょっと賑やかな島の中心地、サン・ヴィンチェンツォ広場に、
ストロンボリ島の火山ツアーを一手に引き受けている〈MAGMATREK〉のオフィスがある。
名物ガイドのマリオは、黒い愛犬(上の子ね) と共に日本のTV番組にも出ていたので、
もしかして見た人もいるかもしれません。
まずここで料金を支払い(当時25エウロ) 何があっても自己責任!な契約書にサインしたり(怖)
諸々の説明を聞きながら、準備を整える。
*ツアーは事前に予約しておくのがベターです (英語メールでOK!) 同時に宿泊場所の確保も忘れずに。

「ガイドは伊語と英語、どっちがいい?」って聞かれ、
どっちもどっちやなぁ〜と(数分)考えてる間に、そそくさと英語グループに振り分けられたアタシたち。
忙しい時のイタリア人は、関西人並みに“いらち”でせっかちである(笑)
「ハイ、じゃあ〜赤いヘルメットね」
このカラフルなメットは、ツアーグループの目印になると共に、本来の大事な役目も担っている。
それは…いつ何時飛んでくる (かもしれない) 「何か」からオツムを守るためである(笑)
いや…突然大噴火する可能性もある火口付近まで行くのだから、これは全くの冗談ではない。
→ よって誓約書を書かされる(^^ゞ
その他にストック(トレッキングポール) 代わりの竹の杖も貸してくれる。
日本では、せいぜい登って伊吹山…ってくらい「登山」経験のないアテクシだが、
追々延べていく (地獄のような(!!) 今回のトレッキングを踏まえ、装備の事を言わせていただくと…
この竹の杖は 必ず絶対2本!! 借りること!
普段から使ってる人は重々承知でしょうけど、ストックは2本あって初めてその効力を発揮する。
アホなアタシは1本だけ借りて、後で泣きました。ハイ。
また、帰りが夜間になるのでヘッドライトも必要だ。
もちろん、トレッキングシューズは自前に限る。
そうでなくてもゴツくてカサ高いシューズをスーツケースに入れる時、
ああ〜このスペースに、あんなモノやこんなモノ買って詰めれるのになぁ〜って思っちゃったけど(笑)
足元は大事なので、物欲を捨ててでも履き慣れたシューズを持っていくべきだと思う( ✧Д✧)//

その他に…帽子、タオル(数枚)、手袋、防寒具、ハイカロリーな行動食(お腹減ります!!)、
理由は後で説明するが、マスクとゴーグルもあった方がよい。
そして何よりっ水っ!
サイトの説明では最低1リットル…と書いてあったけど、持てるだけ持っていくのがイイと思う。
というのは、17〜18時の間で時間差で各グループが出発するンだが、
20時を回りようやく日が傾きかけるこの時期、その時間って、
まだまだ陽射しが強いうえに、丸裸な山腹は逃げ場が全くない。
アタシが特別汗っかきだったからかもしれないけど、どんどん水分が失われて、
1リットルなんて、ア〜タ、往路で既にないですから!!!
途中、足がツってしまったのは、絶対水が足りなかったからだろうと思う。
だから…大事です。命の水!!!
と、ここまで、自分で準備できるものは持っていったらいいし、
ヘッドライトなどちょっと特殊な装具や、
頭の先からつま先まで、まるまる一式貸してくれる店もあるので、急に思い立って登ることも…できる。

さてここで、ストロンボリ島についてちょっとお勉強v
wikiにもあるように、我々が「ストロンボリ島」と認識しているのは、
海上から突き出たほんのわずかな部分でしかない。
その実態は、はるか2000mも下、海底へと続いている。
うわ〜こんなになってるんだ!!!
ホントはエトナ山(3,329m)並みのでっかい火山なんだね。
全体でいうとその八合目辺りからスタートし、上記の地図の赤線コースを辿り、
島の最高地点926mのうち750mあたりまで登り、降りるのが今回の登山ルートとなる。
750m?! へっ!そんだけですかい?!ってお思いでしょう。
ええ、ええ、認めます。ハイ。確かに数字上、大した高さではありません。
が…普段座ってばかりのデスクワークで圧倒的な運動不足、不良債権のような身体のアタシにとって、
たかが750m。されど750m。遠いぞ750m。なみだの750m…だったのだ(TOT)//
ストロンボリ島1. いざ火の山へ!
2016年 07月 05日

海水かぶって船の窓ガラスが真っ白!! になっていたので、
別の日に撮ったストロンボリ島をばご覧くださいvv
ヒワヒワヒワ〜と、今にも消えそうな噴煙が見てとれるが、
風や日の当たり具合、見る方向で全く趣が違い、これでも結構激しく吹いているのだ。
なんとなく、それほど大きいと思わないけど、島は島、山は山である。
ふへぇえ〜あのてっぺん登るんだよね?!
しかも今夜!! っスよ?!
いっときますが「昨晩」イタリア着いたばっかです。
ハードすぎます。スケジュール( ̄o ̄)//

こんな島の雄姿を拝むには、ミラッツォから約3時間かかる。結構遠い。
チビッコすぎる島はさておき、主要7つの島で構成されるエオリエ諸島の、1番北端にあるから仕方ない。
オンシーズンにはちょっと早いため、それほど乗客は多くない。
それでも、あぁ〜この人たちと一緒にストロンボリ島に行くんだな〜♪と、親近感持って眺めていたら、
ストックを2本差ししたサムライみたいな人がいて(笑)思わず話しかけてしまった。
「ハロゥ〜こんにちは♪ あなたも火山登りにきたの?」
「もっちろん!そうだよ!!」
家族4人でハンブルクからやって来たという彼と、
ハンブルクといえばハンバーガーにビートルズだね〜♪と、盛り上がっちゃったが、
トレッキングツアーも同じ組で、彼のカワイイ子どもたちと一緒に…
いや…厳密にはアタシが早々に脱落したから途中まで?!登ることにもなった。
という出会い?!の船中を過ごしながらの船旅3時間。
今日は1日、移動の日だったなぁ〜。
で、しつこいようだがもう1度言うと「これから」山に登るのである(笑)
*エオリエ諸島へのアクセス(主要船会社)
オンシーズンは他にもたくさん船が出てるが、その分混むので予約した方がベターです。
・USTICA LINES ・Siremar ・N.G.I.

ストロンボリ島にやってくる観光客は、ズバリ100%、火山トレッキング目当て。
港の周辺にはホテルやBAR、土産物屋が並びそれなりに賑やかだが、
基本的にはたいへん素朴な島で、住民が暮らすのは島の北東部と西側のみ。
どちらも海岸線沿いのわずかな平地に住居を設けており、
西にあるジノストラという集落には、ほんの数十年前まで電気が通っていなかったほどである。
四輪車が走れる道も、港の前を走るこの1本だけ。
なぜなら、島の暮らしに「クルマ」は不要だからだ。

よって住民の足は、懐かしのオート三輪になる。
昔?!は、結構フツ〜に伊国のどの街でも見かけたもんだが、
こんな風にオート三輪が並んでると、なんだか、とんでもなくノスタルジックな気持になってくる。
それっくらい伊国の町並みに「合う」ンです。コイツらは…。
そして、我々のお出迎えも、ポレポレ三輪車でやってきました(๑˃̵ᴗ˂̵)و

実は旅行前、エオリエ諸島の情報収集をしていたところ、な、な、なんとっ!!
友人の友人…の弟が、ストロンボリに住んでいるから泊まっていったら?と言ってくれたのだvv
ミラノやローマといった街ならともかく、
まさかのストロンボリ島で、これって天の思し召し?!って思ってしまったくらいスゴイ偶然!!!
トレッキングして町に降りてくるのは23時を回り、絶対島に泊まらなければならないので、
ありがたく、ホントにありがたく、その申し出を受けることにしたのだ。
ゴトゴトガタガタ グィングィン。
オート三輪の荷台に乗るなんて、もちろんはぢめて!
左右に家々の壁が迫る狭い路地を疾走するソレはスリル満点で、
たとえこれが真っ赤なフェラーリだったとしても、
こんなに楽しくはなかっただろう♪ってくらい楽しかったvv
オマケに迎えに来てくれた弟〜マルコは、
すこぶるつきの美男子でジェントルマンだったのである(//∇//)