カステル・ガンドルフォ1. ポルケッタ求めアリッチャ経由 呪ってしまったホテルへ
2016年 04月 30日

明日はついに涙の帰国…(TOT)//
そのためにローマまで民族大移動しなくちゃいけない。あ"〜っ面倒くさいっ!!!
エアをナポリ in out にしときゃよかったとつくづく後悔した。
モクモク大涌谷を見学した後、アウトストラーダをカッ飛ばし、
最後のお宿の地、Castel Gandolfo〜カステル・ガンドルフォ に向かう。
道中、空腹を我慢しながら約3時間、ノンストップで走ったのにはワケがあった。
以前、ローマ近郊のカステル・ロマーノで食べたPorchetta〜ポルケッタ(仔豚の丸焼き)が、
腰抜かすほど美味しくてビックラした事があった。
それはもぅ〜アブルッツォの羊の美味しさに五体投地しそうになったのと同じくらいウマかったのだvv
しかし、名も知らぬ屋台なトラック。
あの美味に出会うことは2度とないだろう…と思っていた。
が、この帰り道、ポルケッタの本場として有名なAriccia〜アリッチャを通ることを発見!
コラ、絶対行かなアカンでしょ?! って事になったのだ ( ✧Д✧)//
ということで、とってもとっても楽しみにしていたのに。。。。。

「スゴイね〜あの橋!水道橋かな?上が道路?」
「さあど〜だろ〜? ほらほら通り抜けるよ〜♪♪」
目の前に突如現れた立派な橋に見とれ、キャアキャア言いながら下をくぐっててるうちに、
シャシャア〜って、アリッチャを通り過ぎてしまったのだ。
なぜって、この橋〜Ponte di Ariccia がある所がズバリ!アリッチャだったから…だ (大バカ者め!!)
…… えぅえぅ ……ウッソ〜ぉおん!!! (TOT)/
愛すべきポルケッタをかすめとっていった憎っくき?! この橋。
実は小ネタ満載だったことを、後日知る。
アッピア街道 の主要拠点として栄えたアリッチャだが、
長い年月の間に、街道が沼地に埋もれたり、荒れ放題になっていたそうだ。
由緒ある街道がこれじゃあ〜イカン!ということで、歴代の教皇が道を整備。
『キレイな街道を復活させようプロジェクト』 (by アテクシ勝手に命名) の一貫として、
最上部にアッピア街道を通すための高架橋〜Ponte di Ariccia の建設が命じられたそうな。
ちなみに高架橋を手がけたIreneo Aleandri という人は、
スポレート のPonte delle Torriや、マチェラータの半円劇場 も設計(改築・修復含)している。
どちらも見た事がある身として、なるほど特にスポレートの大橋は、
アリッチャのソレと、感じがとてもよく似てると思った。
彼の事全然全く知らないけど、高名な建築士だったんだろうね。

橋の話はさておき。。。
アリッチャ@ポルケッタを食べ損ねたのは残念無念であった(>_<)
引き返すもずいぶん行き過ぎちゃって、いつの間にかアルバーノ湖沿いを走ってたのには「?」だが(笑)
とにかく飯だ、メシ!お腹減ったしぃい〜〜!!
ココよさげじゃない?!と、クルマを停めたLe Fratte Ignoranti は、
アルバーノ湖を見下ろす絶好のシチュエーションにあり、眺めも最高!!
店内もメニューも気取らぬ雰囲気で、もちのろんでオーダーしたポルケッタにも期待が高まったが、
う〜ぬ。。。ココのはイマイチでありました…。

それでも他の皿は、素朴に素直に美味しかったデス♪♪
トレッビアーノにマルヴァジーアが少し入った地元のDOC、Colli Lanuvini もスッキリ喉ごしよく、
喉が渇いてた事もあり、ビールかっ!!! ってくらい気持よく飲めましたvv
それから…最後に「絶対」パスタも食べておきたかったんだよね。
それも奇をてらわぬ鉄板のヤツ → Bucatini all'amatriciana
くぅう〜〜!ウマイっ!!(//∇//)
ポルケッタはともかく、これでかなり幸福度がアップした。
食後のカッフェはダブルでいただき、ご馳走さまでしたvv
これで今晩の戦い=パッキングに心置きなく挑めるわ♪♪

最初に泊まったモンテコンパートリ も含め、
アルバーノ湖やネミ湖を中心に点在する大小14の町を総称して
Castelli Romani 〜カステッリ・ロマーニ という。
その半分も行ったことないけど、ローマからわずか30キロ余りとは思えぬほど景色も気候も一変。
昔から貴族や皇族の別荘地として愛されてきたのも納得の、美しき一帯だと思う。
列車やバスで行ける町も多く、以外にアクセスも悪くない。
ローマから近いのも利点だし、白ワインの名産地でもある (もちろんポルケッタも!!)
そう思うと、まだ日本人にあまり知られていない穴場ゾーンと言えるかもvv
今でも教皇サマが避暑に訪れるカステル・ガンドルフォの離宮前には、
バチカンさながらスイス衛兵が立ち、運がよければテラスから手を振ってくださる事もあるらしい。
もし教皇サマとバカンスシーズンがカブったら(?!)
ローマのバチカン広場よりもっと身近に教皇サマを拝める…かもしれない…ねvv
*カステル・ガンドルフォはI Borghi più Belli d’Italia にも選ばれてるよ♪

ってことで、今宵の宿として選んだホテルは、
その名も Grand Hotel Villa Dei Papi 〜教皇の別荘〜 (笑)
アルバーノ湖の北、ちょっと高台にあり、道を上がりざま見かけた家々の立派なことといったら!
チッ、家じゃないな、これみんなVilla だろ?!
ホテルも、いつもの我々のレベルからしたら立派だったんだけど、
例によって Googleマップで場所を確認したところ……
ガ〜ンガ〜ン!!! なんとここも赤字で「閉鎖中」となっているではないかっ!!
もしかして、アタシたち、呪われた宿泊客?!
2連チャンだなんて、これちょっとショックだわ〜〜(TOT)//
ポッツォーリ3. イタリアの大涌谷 ソルファターラ
2016年 04月 11日

現在
館内にそこはかとなく「硫黄臭」が漂っており、実は温泉あるんじゃね?!と思ってたんだが、
その理由が翌朝判明した。
それはホテル裏にあった史跡公園みたいなモノで、
Vulcano って火山だよね?なんだろ?と入ってみたのだ。
緑の中に続く小径を早朝に歩くのはとても気持よかったんだが、
単なる公園ではなさそうな気配がするし、硫黄臭はますます強くなる。
と、急に緑が途切れ、砂利道になって……
うひゃあ〜モクモクだらけ!!!! ( ✧Д✧)// ありゃ何だ?!

後付けな知識のクセに、またまた偉そうにポッツォーリの「ヒミツ」を明かそう(^^ゞ
イスキア島へのフェリーが寄港するだけでなく、漁港の街としても有名で、
ナポリっ子がわざわざ足を運んでまでシーフードを味わいに来るというポッツォーリ。
そして…古くは古代ローマ人たちのお気に入りのリゾート地でもあった。
さぁ〜ここでお得意の?! Googleマップの登場デスvv

ポッツォーリを上空から臨むと、
優作アニキもビックリ、なんじゃこりゃあ〜?! な巨大な「穴」がテンテコとあいている。
まるで巨大なバンカー?! 隕石が落ちたクレーター?! だが、
これみんな、噴火活動によってできたカルデラなのだ。
これら一帯をCampi Flegrei 〜フレグレイ平野 といい、
なんなら「穴」の中に「ホンモノのゴルフ場」があって笑っちゃうけど、
要はカルデラだらけの特異な地に、ポッツォーリという街が形成されているのであるvv
ってことは、ココもまたイスキア島と同じ火山性地質で温泉が湧く。
ソコに目をつけた風呂好きの古代ローマ人。
海も近く風光明媚なこの地に、こぞって別荘を建てたんだとか。
まるで熱海みたいだね〜(^^ゞ
現在はカルデラ跡に人が住み、湖になり、森になり、ゴルフ場になり…と、なっているが、
唯一、今この瞬間も地下でフツフツと沸騰活動を続けている所がある。
そこだけは地表が高温になってるので緑も生えない。
Googleマップで見ると、白く抜けてハゲチャビンになっているのがよくわかる。
その場所こそが、我々が入ったSolfatara〜ソルファターラだったのだvv
だってほら…

ファイヤァァアア〜!!!! ( ✧Д✧)//
ココはイタリアの大涌谷か?!ってなくらいすさまじい蒸気が上がってる。
それに伴うシュウシュウ音もスゴくて、まるで何千何万匹ものヘビに囲まれてるみたい(恐!!)
フレグレイとは、ギリシャ語の「燃えさかる平野」という意味からきているそうだが、
実際「燃えてる」し!!! 地面の中が!!!
でもって、Solfatara〜ソルファターラとは、
硫気孔〜りゅうきこう(火山ガスが噴出する孔) って意味なんだって。
ふへえぇえ〜〜こんだけの吹いてるんだもん。そこら中に「孔」があるに違いない。
とにかく……スゲ〜!!スゴイよ、コレ (@Д@)//

一応、グルリと柵が設けられているが、フリーで歩ける所でも、
岩の割れ目や地面のちょっとした穴から、シュウシュウジュウジュウ、絶えず蒸気が吹き出している。
まるで巨大な圧力鍋の如く…で、地表のすき間というすき間から蒸気を噴出しないと、
地中で爆発しちゃうんじゃないかって心配になるほどである。
実際噴火する可能性もウン%はあるワケでしょ?
でもでも、干してる洗濯物が見えるくらい近くに、ジモティたちが暮らすアッパルタメントが建っている。
なんていうか、長年火山と共に暮らしてる人たちって、肝っ玉の入りが違いますわ~(@▽@)~

時折、ナポリまで飛んでいけそうなくらい高温ジェット噴射してる「孔」が
足元すぐにあったりして、結構キケンかつワイルド(笑)
高温蒸気は160℃〜にも達するというから、
むやみに近づくと、とんでもないことになる。
硫黄臭もキョ〜レツだが、それが全く気にならない日本人としては
むしろ、一瞬で温泉卵ができそう♪…と、ニヤけてしまう(^^ゞ
でもね〜ホテルなスパ施設はポッツォーリにもあるけど、
イスキアみたいに、庶民が気軽に利用できる温泉やプールはどうやらないみたい。
掘ったらすぐ温泉が湧き出るだろうに、もったいないなぁ。
せめて大涌谷の黒たまごみたいのを作って販売したら儲かるだろうか?!(笑)

そこら中が天然スチームサウナ状態で、お肌もシットリ(?!) だけど…
多分日本なら、こんな中、フリーで歩かせないはず( ✧Д✧)//
良くも悪くもユルくてイイなぁ〜(笑)
硫気孔が別名「鳥地獄」とも言われるのは、
熱風ガスを浴びた鳥っ子たちがコロリと逝ってしまうから…で、
万が一気分が悪くなったら、すぐスモークから脱出しましょう♪
って、あまり逃げ場ないけど…ね。

井戸や遺構など、遺跡も若干遺っており、これはいわゆる蒸し風呂の跡。
奥が洞窟サウナになっていたようで、皮膚病やリウマチに効いたそうだ。
ホント、古代ローマ人って風呂好きだったんだね(๑˃̵ᴗ˂̵)و
それだけで親しみ持っちゃうし、脳内まんまテルマエ・ロマエの世界だわ。
作者のヤマザキマリさんも、ここソルファターラを訪れており(さすが!!)、
本書のコラム欄で紹介しているので、持っている方は是非読み返してみてくださいvv
ちょっと思い出せないけど(謝)、3〜4巻辺りだったような……気がします。
そして…テルマエ・ロマエの影響で「ナポリから行く近郊ツアー」として
ポッツォーリやソルファターラが紹介されるようになったんだって♪
ルシウス、スゴイぞ〜〜!!!! いや…ヤマザキマリさん…が…(^^ゞ

他に誰もいなかったのでゆっくり見れたのはイイとして、
シュウシュウ音だけが響く中をポツネンと歩いてると、
ココって地球じゃなく惑星X?!ってくらい異質な世界に感じた。
だから、モクモクの中からゆぅらり…と現れた友人の姿見て、
キャ〜!! アンタってば、アルマゲドンの世界よ〜って (≧▽≦)//
かなり広いので一部分しか歩けなかったけど、
今ウロウロしてる所もカルデラな凹地、つまりは火口ン中歩いてる…って事になるんだよね。
思ったより大人しかったヴェスヴィオ山は、あれはあれでとても楽しかったけど、
代わりに、ココですっごく貴重な体験ができたvv
しかもそれが、予期せぬ偶然から起こったもんだから余計ウレシイvv
こぅなるとアグリ門前払い事件に感謝しなければ…と思ってしまう調子のよさだが(笑)
そうそう悪い事ばかりじゃない…ってことだ (//∇//)
とにかくカミサマ、ステキなプレゼント ありがと〜〜!!