ポッツォーリ2. 泣き笑いもしたけど、また是非行ってみたい遺跡の街
2016年 03月 23日

例の事件の後、這々の体で探し当てた〈Hotel Solfatara〉
アタシの伊語は全くもって使いモノにならないが、
デスクにヨヨとすがりつきながら、フロントマンに今回の不幸をさめざめと嘆く。
まだ怒り醒めやらぬ頃だったので、とにかく同国人(イタリア人) にグチりたかったのだ( ̄o ̄)
したらば彼、こぅ言ってくれた。
それは気の毒だったね。この値段でイイから良い部屋を用意してあげるよ。
それから明日、ボクがそこに電話してあげよう。
えええ〜〜ホントに?! ありがとうぅう〜〜!!!!
よかったらコレどうぞ!と、旅先でのお礼参り品、100均のキティちゃんグッズを差し出す。
やぁやぁ、ありがとう!子どもが喜ぶよ。 ←さすが世界のハローキティvv
と、思いもがけずステキな出会いがあったはずなのに……
翌日彼の姿はなく、なんか伝言ない?って聞いてもなかったので、もちろん電話もしておらず、
2泊した中で、以後彼を見かけることもなかった…。
ああ〜ナポリ人ってば!!!! キティちゃん返せぇええ〜〜!!!!
アタシのイタ語が通じてなかった可能性も否定できないが(笑)
ちゃ〜んと電話番号も書いて渡したのに、そりゃないぜ〜(TOT)//
喜んだり怒ったり呆れたり…まさに一喜一憂。
心不全の心電図でもこうはジグザクするまい…ってくらい感情の針、ブレまくり!!!
ったくもって、困ったヤツらだ (全ての人がこぅではないけどね)
ま、それが良くも悪くも旅のスパイスにもなるし、
更に困った事には、そんな彼らを憎めないのもまた事実なんだけど…。
それに…ナポレターノの名誉にかけて言うと、みんなとても親切だった。
こんなに「若い女性」扱いされたのは久しぶり!ってくらいジェントルマンだった。
オイオイ!その手、手ぇえ〜〜!!! と、たとえ少々うざくてエロくても…だ。
おっと、つまりは「オッサン」にもててたワケです(爆) やれやれ…( ̄o ̄)

それでも部屋はフツ〜にキレイで快適だったし、
ジモティで溢れてた小さなピッツァ屋 がすぐ近くにあったのは助かった〜〜。
ヘロヘロでもぅどこへも出かけたくなかったし。
チェーン店みたいだけど、もちろんちゃんと窯焼きで、
冷えたビールも数本買い込み (断じて1人1本ではない(笑)
眺めの良いベランダでガ〜!って食べたソレはホントに美味しかった〜♪
ああ〜怒るとお腹が減るんだなぁ〜って(^^ゞ
と、それなりに思い出となったこのホテル。
コレを書くにあたり、Googleマップで久しぶりにのぞいてみたら……
OMG〜!!!! 赤字で「閉鎖」となっているではないかっ!!!!!!
え〜潰れちゃったワケ?! ふえ〜ショック (TOT)//
なぜならこのホテルに泊まったお陰でとってもエキサイティングな体験ができたから。
うん、そのお話しは次回にするとして、
思いもがけず泊まる事になったこの街、Pozzuoli〜ポッツォーリ をちょっと紹介したい。
これも何かの縁だしvv (違!!!)

実はポッツォーリって見所満載の古代遺跡の街で、
ホテル探しながら通り過ぎたこのAnfiteatro Flavio 〜フラヴィオ円形劇場は、
ローマのコロッセオと同時期に作られ、国内屈指の規模を誇るたいへん立派なモノ。
(真偽は不明だが、ジモティに言わせると3番目にデカイそうだ)
その他にセラピス神殿や、紀元前8世紀にギリシャ人が作った町〜クーマ遺跡も有名だ。
これらの見所は後付けで知ったんだけど、
次回訪れる機会があれば、マヂで絶対行ってみたい!!って思った所が2つある。

その1つ。アウグストゥス帝時代に建造された軍隊用の貯水槽。
その名も「Piscina mirabilis 〜驚異の水槽」である。 *写真:wikipediaより
幅25m×長さ72m×高さ15m、総体積約12,600m³
内部に48本の柱が整然と並ぶ事から「地下の大聖堂」とも言われている。
「mirabilis〜驚異」と名がつくのは、この時代、これだけのモノを凝灰岩から掘り出した技術力が、
まさに mirabilis〜marvelous マ〜ベラス!!! だったからだ。
きゃ〜!!! 世界ふしぎ発見隊が来ててもおかしくないくらい神秘的vv
古代ローマ人ってやっぱスゲ〜!! ウ〜ン、行ってみたいっ!!!

そしてこれっ!!!!
Parco Archeologico Sommerso di Baia 〜 バイア海中考古学公園 *写真:HPより
いいですか?「海中」考古学公園です。海の中です。
海底に沈んだ遺跡群を、ガイドと一緒にダイビングしながら見れるんだって!
コレはスゴイ! こんなことできるんだ〜( ✧Д✧)//
イチニもなくコレに飛びつきたいが、ダイビングなんてできるのか、アタシ?!
いやいや心配ご無用。シーズンには底が透明なグラスボートも出てるそうだから、それで是非っ!!!!
どうです?ポッツォーリってスゴイとこでしょ?って、オマエが言うか!! だが(^^ゞ スイマセン
もぅ1つ付け加えるならば、イタリアの花、ソフィア・ローレンが幼少期を過ごした街でも知られている。
ナポリから地下鉄2号線で約30分と、アクセスも悪くない。
終着駅の Pozzuoli Solfatara から、前述の円形劇場まで約300m。徒歩で10分ほどだろう。
ナポリの喧噪を離れ、古代のロマンに浸りに行くにはちょうどよい距離だと思いマスvv

イスキア島2. 波と格闘しながら海中温泉にいざダイブ!!
2016年 03月 02日

向こうにうっすら浮かぶ島影は、カプリ島。
直線距離で30キロもないだろう。
案外、近いんだね♪と、フォーリオからまたバスに乗り、島の南側にやってきた。
そもそもローカルサイドをこよなく愛するアタシたちが、
なぜにイスキアのようなリゾーティな島に来たかというと…
それはズバリ「温泉」があるからだ!!!!!
チ〜ンと700年以上お休みしてるけど、イスキア島はれっきとした休火山。
そんな火山性の地質がゆえに、島中に温泉が湧き出ているのだ(≧▽≦)//
温泉プールにエステや療養をかねた施設もあるが、
今まで入ってきた伊国の温泉で、お金を払った事がない!のが自慢であるアタシタチ(笑)
そしてイスキアにも、ワイルド&フリ〜な温泉があったのだvv

バス停からテッテケテッテケ坂を下っていくと。。。(標識を目当てに歩いていくとよい)
おおお〜〜!!!! あったあった!!! ありましたっ!!!
他にもフリーな所があるけど、こちらが密かな?!イスキア名物、天然海中温泉の
Sorgente Termale di Sorgeto〜ソルジェート温泉でありマスvv
どこがどう温泉か?というと、崖の間から湧き出たお湯が海へと流れ込んでるんですね、ハイ。
がしかし ちょっと待てよ…
人が全然いないし、波も荒い。しかもこのタイミングで曇ってきた。
いやいや、ココまで来たのだ。とにかくトライせな〜〜( ✧Д✧)//

ざっぱらぱ〜〜ん!!!
もしかして満潮だったのかもしれない。
先住者が岩を積んで作った「浴室」が見事に水没してる〜〜(TOT)//
だからお湯がたまらなくて、水温もずいぶん低い。
掛け流しのはずが、掛け流され〜だな、こりゃ(^^ゞ
崖からお湯が流れ出しているので、岸辺に近い方が温泉濃度が高い=あったかい。
湯はどこじゃ〜?!と、アッチコッチと移動していくと、ホワ〜ン♪と温かい場所を発見!!
本来なら、この「温かい海水(温泉)」を岩でガッチリ堰き止めるとお風呂っぽくなってイイんだが、
非情な波が、あったかい海水を無情にも持ち去ってしまう。
いや〜ん!!!!持ってかないで〜〜!!
と、その度、波と格闘しながら湯を確保するのであった(笑)

最終的に1番マッタリできたのは、本日のベストポジションだと思われるこの岩場。
彼らが退出した後にお邪魔したんだが、
背後からお湯がじゃらんじゃらん流れ出てきて、あったか〜〜い♪♪ 気持イイ〜♪♪
今見るとこのカップル、苦行僧のように辛そうな表情してる(笑)
我々日本人としては、熱い方が温泉!って感じで、断然気持がよいが、
彼らにしたら熱すぎたのかもしれないね。
ただし、源泉は90度になること。滑りやすいので注意すること! って標識が出てるように、
そこんとこは各々十分注意が必要でもある。
ちなみに「生卵」持ってきて茹でる人もいるそうだ。
イタリア人も温泉卵食べるんだね〜♪♪
ワハハ!!! まんまルシウスの世界だな〜(笑)
しまったしまった! アタシもやってみたかったよ〜。

あやしい2人…は、ファンゴ中 (笑)
という即席ファンゴ屋台もあれば BAR もある。
使ってないからちくと不明だが、有料のシャワーや更衣室もある(みたい)ので、
「ちゃんと」したい人は利用するとよいだろう(^^ゞ
この日は人も少なかったので、荷物は岩場の陰に置いといて何ら問題なかったが、混雑時には注意してね。
もちろん余計な貴重品は持って来ない方がベターである。

この日は海のコンディションが少々悪かったようだ。
晴天で波が穏やかなら、こんなにステキに楽しむ事ができる♪♪
それ思うとちょっと残念だが、なかなかにワイルドな体験ができて楽しかった〜!!!
さ、湯上がりはフルーツ牛乳…じゃなく、
シュポン♪とワインを抜いて、パニーニと一緒に即席ランチとしよう。
BARでも飲食ができるけど、ココはお弁当持っていった方が絶対イイと思う。
このシチュエーションだもん。何食べても何飲んでも間違いなく美味しいから。
Pietratorcia Ischia Biancolella D.O.C.
水着も、よく拭いて風にあたっていればすぐ乾く。
後は頭からワンピースかぶったら、ハイ、お終い(笑)
このテキト〜さとユルさが、屋外フリーな温泉の醍醐味で、
だから一度味わってしまうとやめられないのだ (๑˃̵ᴗ˂̵)و
設備の整った温泉プールとして下記が有名なので記しておきますvv
(もちろん水着と、あとキャップが必要)
お値段¥4000〜くらいするから、ゆっくり1日楽しめる人向け…かな。
*Poseidon Gardens Terme (専用ビーチあり)
*Negombo Giardini Termali
*フリーも含むその他の温泉施設一覧

海ではしゃぎ、ほどよく酔っ払いの身に帰りの坂はキツかったけど、
再びバスで町に戻り、フェリーに乗ってポッツォーリへと帰る。
港近くには新鮮な魚介を並べた店がたくさんありどれも美味しそう。
けど、ガッツリ食べるほどでもなかったので、
感じのよさげなエノテカで簡単な前菜と、今度は赤で乾杯〜♪
アリアニコが飲みたい!とリクエストしたら持ってきてくれのは、
アタシの中で「魔女の町」として認識されてるベネヴェントのモノ。
* 魔女という意味のリキュール、ストレーガで有名なのだ。
この時はD.O.C. だったけど、翌年2011年にはD.O.C.G.に昇格した美味しいアリアニコであった〜♪
Fontanavecchia Aglianico del Taburno
