アルベロベッロ 4. フェチにはたまらい石積みの美学
2010年 07月 23日

で、またトゥルッリの写真に戻る(笑)
Kちゃん母じゃないけど、スケッチにしろ写真にしろ
とにかく〈絵〉になる町…ってことだけは確か。
今日はご機嫌ナナメで、コロコロ変わる空模様だったけど、
晴れ間を狙ってパチパチパチリ♪
高い建物がないから、空がポッカリ抜けて見えるのもイイねvv

またおンなじよぅなアングルで撮ってるなぁ〜と苦笑いしつつ、
ニッポンにおける屋根瓦フェチのアテクシとしては、
この美しい石積み屋根ははずせない。
ね、キレイでしょ?
近くで見るとさらに感動的♪ まさに芸術品だわ。
え?もぅイイって?(笑)

そうそう、今日はまだこの後、いろいろ回らなくちゃ。。。
名残惜しいけど、そろそろお別れの時間です。
今から町へ向かう人。町を去る人。
すれ違う人々に浮かぶ表情で、そのどちらかを察することができる。
でも、みんな同じように微笑んでる。
一大観光地となっても、訪れる旅人にちょっとした幸せを与えてくれる、
やっぱりココは特別な場所のひとつです。
だって_おとぎの国だもんね。
*同じ世界遺産として、また、同じように特異な建造物として、
〈白川郷・五箇山の合掌造り集落〉と姉妹都市提携を結んでいます。
思わずなるほど!って頷いてしまった。サンカク仲間だね♪(笑)

Città di Alberobello

アルベロベッロ 3. ひと休みは名店のジェラートで
2010年 07月 19日

トゥルッリの写真ばっかでもアレなので…(^^ゞ
今日は晩ご飯付きのアグリなので、座ってランチは我慢して、
小さななエノテカで立ち飲みワインと前菜をつまみ、
おデザとして行った Gelateria Arte Fredda
数年前、Kちゃんのご母堂がアルベロベッロに来た時食べたそうで、彼女曰く、
「今まで食べた中で一番美味しかったから絶対行ってきなさい!」
という厳命を受けての来店である(笑)
なるほど、いろんなアイデア商品をつくっては、賞も獲った店のようだ。
フルーツてんこ盛りのゴージャスなコッパも魅力的だが、
ここはひとつ、オーソドックスなジェラートを食べてみよう。
よそ見してるとアッちゅう間に溶けていくフワサラ感。
滑らかな舌触りに、素材の甘みが活きたアッサリ感。
アタクシ的美味しいジェラートの全てをクリアしてます。
うんうん、こらいくらでも食べれるわ (^^ゞ
とてもキレイな店だし、大通り沿いのわかりやすい場所にあるから待ち合わせにもイイと思う。
現に今、Mちゃんがダンナを引っ立て、ストール買いに走ってマス(笑)
ゆっくり帰っておいで♪
ううむ_その間に、もぅ1つ食べようかな (^^ゞ

アルベロベッロ 2. 教会だってとんがり帽子
2010年 07月 15日

アルベロベッロ=南イタリア…なのは間違いないが、
実は仙台とほぼ同緯度で、夏は暑く、冬は積雪さえある。
降雨量も多くなく、貴重な雨水を溜めるためにも
この三角屋根は大活躍するんだそうだ。
〈屋根瓦〉(笑) をアップで見ると、まぁ上手に積んであるわいな!って感心する。
Chiancole〜キアンコレと呼ばれるこの石は、
地面を掘ればいくらでも出ててきて、
ノミを入れると水平にパキッと剥がれる性質があるのだという。
この石とか税金対策とか、
まさにいろ〜んな要素が必然とからみあって、三角トゥルッリができたのだ。
今さらながら、文化や風習とは、その地に根差すモノだと実感する。

キレイに手入れされた、こちらはジモティのトゥルッリたち。
一歩外に出れば、カメラ片手の観光客とコンニチハ!だからか
住人とは一度も出会わなかったけど。
そうそう、フシギな事に(笑) 日本人にも会わなかったな。
こんな大観光地の中で住むのは大変だと思うが、
それでもやっぱステキな佇まいデス♪

教会だってトゥルッリ仕様なこちらは、Chiesa di Sant'Antonio
ボス や ダリ の画でも有名な「聖アントニウスの誘惑」の聖アントニオを奉った教会である。
ホケ〜と外回りしてたアタシだけど、
ナイス!な相方K嬢が、内部の写真を撮っていました(^^ゞ
ほぉお〜♪内部のドームはこんな風になってるのねvv
アポロチョコみたいな円錐形がよくわかる。声も響きそう。
ちゃんと入って「おぅうおぉい〜♪」と叫んでみればよかった。
(そんなことしちゃダメです、ダメ!(笑)

折しもちょうど明日からSアントニオ祭たるものが始まるので、
通りにはイルミネーションが用意されており、
なんと!オストゥーニだかブリンディジに法王サマ!も来るそうだ。
にこやかに微笑む法王サマの巨大なポスターがあちこち貼られていました。
アルベロベッロ 1. とんがり三角屋根のヒミツ
2010年 07月 11日

トンガリお屋根のおとぎの世界。
空に向かって、あっちでこっちでニョキにょきニョキ。
土産物通りだってニョキにょきニョキ。
と、、やってきました。アルベロベッロ。
今やプーリア No.1 の観光地と言っても過言ではないでしょう。
昔の閑散とした姿をおぼろげながら思い出し、
すっかり立派になっちゃって…と、思わず母親気分で感慨にふけってしまった(笑)
町外れにデッカイ駐車場も作られていたし(驚!!) それに準じて観光客も多い!!
だから「よそサマお写り厳禁」な写真を撮るのに苦労する。
みんな同じこと思ってるだろうけど(笑)
それでもジモティの土産物屋はのんびりしたもの。
「一応」開けてるけど、偶然、客が入ればもうけもの_とばかりに
やる気ナッシングの昼休み中。
束の間、これでも静かな時間が流れる昼下がりのアルベロベッロである。
そんな中、商魂たくましいY子さんの店に捕まって?しまった(笑)
屋上に上がらせてくれて
間近でトゥルッリの芸術的な屋根を見れたのは貴重な体験だったけど(^^ゞ

その昔_
「屋根がある建物は〈家屋〉とみなし税金を徴収する」というおふれに対して
「屋根がなかったらエエんやろ?」と、石を積み上げた簡易な屋根を作り、
役人が来たらササッ!と取り壊し
「ほら見てみぃ。屋根なんかないやんけっ!」とやったのが
この特異なトゥルッリの形態のはじまりといわれている。
とても〈すぐ〉壊せるとは思えないが(笑)
厳しい税金から逃れるための、精一杯の知恵だったのだろう。
それが今、イタリア屈指の観光地として、多くの人の目を楽しませている。
時の流れ…って不思議だよね。

こぅやって見ると、古代の古墳か遺跡のような重量感。
モルタルなど接着剤なしで、まんま積み上げただけ。
それでも崩れないのは、熟練の職人技の賜です。
だから彼らは、自ら作ったトゥルッリが遠目でもわかるよう
三角屋根の突端に、ピンナコロ〜Pinnacolo という飾り石を置いたそうだ。
なるほど〜全部違うよね〜♪
多分、最盛期は、他と違うカタチを考えるのに親方も頭を悩ませただろうが、
現在、屋根ふき職人は数えるほどしかいないという。
後継者不足は世界共通の悩みのひとつだと思うが、
とんがりムーミン谷のためにも、後継者よ立ち上がれ!と思うアテクシでした。
マルティーナ・フランカ 3. 壮麗なバロック建築を愛でるべし
2010年 07月 08日

マルティーナ・フランカのもぅひとつの〈顔〉は、
壮麗なバロック建築の宝庫だということ。
深窓のお嬢さまは、白く美しいだけでなく、古典でデコラな一面もお持ちなのでアル。
で、またまたこの人の名前が出てくる。ハイ!フェデリーコ2世 デスねvv
あっちもこっちもフェデリーコ♪プーリア中がフェデリーコ♪
と〈フェデリーコ音頭〉ができそう(笑)
ではなく_
彼が創設したこの街は、住人や商人を集めるために免税特権が与えられ、
おかげで大いに栄えたという。
フランカとはつまり、免税〜Franco を意味し、そのまま街の名となったのである。
その後も街は発展し続け、
懐の潤った商人たちがしたことといえば_
ハイ、お約束ですね。
寄進をして、バカスカと教会を建てることであります(笑)

そこには神への感謝もあるだろうが、
いろんな通りのいろんな角の、正面から横から、ありとあらゆる所から
そりゃあ〜立派な教会が顔をのぞかせる。
どれも同じに見えてくるほどあって困るが(笑)
街のサイズにあったほどよい大きさなので、屋外オブジェのように楽しむことができる。
教会&建築マニアにはたまらないんじゃないかと思うvv
レッチェもバロック建築の宝庫だが (良い意味で) 雑然とした街なので、
ゆっくりキレイに見るには、マルティーナ・フランカはお薦めデス♪

もちろん、自身の邸宅も負けじ!と、たいそう立派である。
日本だと「うだつ」が上がりっぱなし!といったところだろうか(笑)
よくわかんないけど、天災などの被害にもあわず、
当時の姿がそのまんまとてもよく残っていると思う。
意匠を凝らした門扉やバルコニーなど、見てて飽きることがない。

時々そこに、ヒラヒラ洗濯物が干してあったりしてクスリ♪ともなるが、
家とは人が住んでなんぼのモン。
上からのぞきこむ住人と目があっても、
そこは明るく、ブォ〜ンジョ〜ルノ♪ と挨拶を交わせば、必ず笑顔が返ってくる。
夏季に開催されるイトリア谷音楽祭〜
FESTIVAL DELLA VALLE D'ITRIA でも有名なマルティーナ・フランカ。
いつか泊まって、このフェスティバルを見てみたいな。
(いつか…ばっかだが…(^^ゞ

Città di Martina Franca
マルティーナ・フランカ 2. 実は穴場な白い街
2010年 07月 04日

たとえば検索ワードで〈マルティーナ・フランカ〉と入れてみると、
レストランやカフェ、結婚式場と、
さまざまな場所でその名が使われていることに気が付く。
もちろん日本でのハナシ…だが。
異国の地名には、特異な響きがつきものだ。
舌を噛みそうな、お隣〈アルベロベッロ〉に比べると
〈マルティーナ・フランカ〉とは、実に流麗な響きを持っている。
「どこかに」使いたくなるのもムリはない。
実際、この街は、とても魅力的だ。
歩くのに、見るのに、休むのに、ちょうどよい大きさ。
大型バスで大挙するビジターもまだ少なく、
だからか、どことなく、瀟洒で上品な感じを漂わせている。

石畳も壁も、道行く人の服までもが「白」
プーリア特有の Città Bianca 〜白い町の典型的な風情が楽しめる旧市街の小径。
迷路のように続く道はしかし、広々としていて閉塞感がない。
頭上に並ぶ窓には花が溢れ、そのもっと上には、大きな空が広がっている。
白い道はどこまでも明るいのだ。

そんな中でこんな看板を見つけると、思わず微笑んでしまう。
角を曲がれば、ジモティ御用達の生鮮店。
色鮮やかな野菜たちが目に飛びこんできて、こちらもどれどれ…とのぞきこんでみたくなる。
うわ〜〜!!ズッキーニの花がある!食べたい食べたい!(笑)

かといって、こんなのどかな顔だけでないのが、この街のいいところ。
周囲に点在する〈白い町〉の中で、マルティーナ・フランカはいちばん大きな街でもある。
ちょっと都会的…というか機能的に過ごしたいなら、ココを拠点にして周辺を回るのもよいと思うし、
店も多いので、のんびり散策組もショッピング組も、双方満足できる_と思いマスvv