アブルッツォ国立公園3. ココは一体どこ?
2009年 05月 30日

馬フンとお馬のお尻を愛でつつ、しばし足を進めますと
終点!な、だたっ広い駐車場があり、さらに山に入るコースが出てきた。
う〜ん、ココまで来たら頑張って、ちょい山中も歩いてみますか。
山というよりプチ渓谷。
岩肌を覆う苔にサラサラと流れる滝、うっそうと茂る灌木…と、
イタリアにいるんじゃなくて、週末ハイクで来てる六甲山みたい(^^ゞ
ああ〜そぅ書いちゃうと、写真まで「六甲」に見えてくる(笑)
いえ!ココはアブルッツォで、アブルッツォ国立公園の「どこか」デス!!
という精神の葛藤と戦いながら
イタリア人の家族連れに混じって、さらに奥まで進み、
彼らに習い、キリのいいとこでUターン。
うん!キモチいい散歩でした♪

車を停めた駐車場からこの山に入る前にある駐車場まで、
シャトルというか送り迎えの電気自動車が走ってる。
楽しそうやし、乗ってみたいなぁ〜と横目でKちゃんを見ると…
「ダメダメ!歩きに来たんだから」
う〜ん、そりゃあ〜ごもっとも。でも帰りは??
「んん〜帰りならイイかな」「やた〜ラブ〜♪」←こども
実際、片道2.5キロくらい…と、結構、距離があったのだ。
(ま、しゃべって歩いてると、あっちゅう間…なんだけどね)
で、帰り。意気揚々と発着場所に向かうと、次の便まで20分近くある。
ゲゲ!なんてビミョ〜!とってもビミョ〜!!
待つには長いし、20分あれば半分近く歩けるだろう。
最初から乗る気ナッシングのKちゃんは、既にスタコラ帰途を辿っている。
え〜ん!待って待って〜あたしも「歩く」ぅう〜(TOT)//
こうなったからには、途中で「きゃつ」に抜かされるのはあまりにくやちい。
(わかるよね?このキモチ(笑)
お馬さんへの挨拶もそこそこに、背後を気にしながら「競歩」状態になるあたし(アホ)
しかしっ、ゴールまであとわずか!!というところで
ポレポレポレ♪…と情けないくらいゆっくり抜かされてガックシ……
ああ〜(無駄に)つかれましたわい…
アブルッツォ国立公園2. アブルッツォにある3つのパラディーゾ♪
2009年 05月 29日


Parco Nazionale d'Abruzzo Lazio e Molise
公園のシンボルマークの「クマたん」は、
ポテッと突き出したお腹が脱力系でキュート♪
なんでも園内の3/2が、ヒグマの保護区に当てられているそうだ。
他にもアブルッツォには、大きな国立公園が2つあるので記しておきませぅ。
それぞれの代表的な希少動物がシンボルマークになってるのもわかりやすいですね。
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Parco Nazionale del Gran Sasso e Monti della Laga
アブルッツォの北部。ラツィオやマルケにまたがるイタリア最大の国立自然公園。
ヨーロッパ最南の氷河、カルデローネ( Ghiacciaio del Calderone )が見れる場所でもある。
スゴイっ!氷河があるんだ!
ここのマークはアブルッツォ・シャモアかな。
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Parco Nazionale della Maiella
アブルッツォ国立公園のお隣さんでグランサッソ国立公園から南へ続く、これも巨大な国立公園。
2500m級の山が連なるスキーのメッカでもあり、植物も2千種以上あるそうです。
ここのマークはオオカミ〜!ワォ〜ン♪♪
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実に州の65%を山岳地域が占めるアブルッツォ。
場所により平地と20度以上の寒暖差が生じることもあるという。
残り35%は丘陵地帯で、平地と呼べるのはわずか海岸線のみ。
いやあ〜、帰ってからこんな具体的な数字を知ったけど (笑)
ホントに自然豊かな州なんですね、アブルッツォって。
いつか…そう、いつか…ですね(^^ゞ
野生動物を見て歩くツアーに参加してみたいものでありマス♪
アブルッツォ国立公園1. クマの代わりに……
2009年 05月 28日

「クマたんとの触れあおう♪トレッキングツアー」はムリでも
雄大な自然に触れ、ちょっと歩いてみたくなった。
キャンピングカーも止まってるし、子供も遊んでる。
ウム、ココならサクッ♪と歩けるかも?!
と、やってきたのが、広大な公園内の「ZONA A」地区(写真を見て推測(笑)
で、ソレはどこやねん?!と聞かれても
「公園はコチラ→」な看板につられて辿り着いたので、わかりましぇん…(^^ゞ
参照MAP▼ (あ!ペスカッセーロリは標高1149mでした。寒いはずだがや…)
麓に森を従えた山々は、ゴツゴツとした岩山で、
切り立った尾根を野生の山羊やカモシカがヒョンヒョン飛び伝う姿が思い浮かび
気分はなんとなくアメリカロッキー山脈 (違!!)

舗装された平坦な道が続くが、
すぐ横には小川が流れる林木があり、キレイに整えられた小径もある。
気軽にのんびり歩けるお散歩コース…というところだろうか。
そして、あちこちに落ちてる、でっかいウンチ!
その主は…というと、放牧?されている馬だ。
カンポカンポ♪と蹄を鳴らし、木の枝や草をゆぅたりはんでいる。
その数、30頭以上。
前足2本を短い綱でゆわえてあるので、走りだしたりはしないが(なるほどウマい考えだ)
不用意に後ろに回ると「ウマ蹴り」をくらうかもしれない…
ってのは冗談で、おとなしいので近づいても全く大丈夫!
コワイわけじゃないが、見慣れない者からすると馬ってかなりデカイ生き物だから、
目があわないように(笑) ソロリソロリと近づいては
鼻息を感じてフッと振り返ると、別の馬がそばに来ててビックラ!と、
クマでなく馬と触れ合ってきたアタシなのでした(^^ゞ
ペスカッセーロリ2. チロリ〜なクマたんの街
2009年 05月 27日

ラツィオやモリーゼにもまたがる広大な
「アブルッツォ国立公園〜Parco Nazionale d'Abruzzo Lazio e Molise」
その窓口、ビジターセンターのあるペスカッセーロリという街で降りてみる。
イタリアオオカミ、アブルッツォ・シャモア(カモシカの一種)、山羊に鷲…などなど
希少な野生動物の宝庫となっているこの公園だが、
一番のアイドルは、土産物屋や通りを走るカート、はたまた家の壁にまで、
いたるところにあふれてる、愛らしい「クマたん」である。
*ホンモノは雄々しい「ヒグマ」であるが…(^^ゞ
そんなワイルドな野生動物たちが住む山である。
何mか知らないが、標高もかなり高いワケだ(多分…)
だから、外に出たとたん、ブルル!!と身震い。
ゲゲっ!寒っ!!さむぅ〜!!
辺りを見渡せば、チロル風の堅固な家々に、
街ゆく人は、秋を通り越して、もぅ初冬ですかね?というような厚着ではないですか。
まだ、ギリ8月どすえ??
こりゃあ〜たまらん!と、冷えるともよおすモノを済ませ(笑)
サッサコ車に舞い戻る軟弱なあたしたち。
トレッキングツアーに参加しよか?
と、無謀…いや…アホな事言ってたんは、一体だれですのん?
そもそもこんなカッコじゃあ〜(サンダル履き(バカ)
ガイドさんも連れてってくれませんから!
「ご予定は計画的に」
突然、気が向いたら…のパターンが多いあたしたちですが、
「クマたんとの触れあい」は断念することにいたしました…合掌…

Comune di Ppescasseroli
ペスカッセーロリ1. 絶景&ペリコローゾな山道走破
2009年 05月 26日

「百見は一走にしかず」 (な、なんだソレは?!)
当たり前なんデスが…
地図上で見る道と実際走る道って、なんでこんなに違うねんっ?!ってくらい違う。
グルグルウネウネの山道が延々と続く天城越え。
ギュワ〜ン!と上がればその下に、蜘蛛の糸が如き下り道がカーブを描き回ってる。
う〜む!四方八方、山!山!山ですっ!!
あたしとしては、眠気を催す平坦な高速より、
こぅゆう変化がある道の方が運転してて楽しいのだが、
助手席の相棒は、カーブの度に左右に揺さぶられ、ちょいグロッキー気味 (ゴメンちょ…)
キレイな道だし、他の車ほぼゼロ!だし、走るには快適なのだが
時々、ビックリ箱のように対向車が現れてヒヤヒヤする。
なぜって奴らは、まるで1本道のように、平気でセンターわって走るからだ…(TOT)//
特にイタリアのカーブは、日本のソレと比べるとかなりキツく、
日本と同じ調子で入ると、アレレ〜?!と曲がりきれない事が少なくない。
そうゆうのを何回かのドライブ旅行で冷や汗と共に学び(笑)
カーブは注意して入るようにしてるのだが、
ミラーもない山道で、完全にセンター割って現れる輩には、まじビビる。
免許を持ってないKちゃんは、こぅいうデンジャラスな事に全く無頓着で助かるが
(知らぬが仏…とも言う(笑)
鼻先三寸!南無三!嗚呼〜もぅ〜ダメだっ!!って思った事も、実は…アル(笑)
むろん、双方ちゃんと切ってよけるから、2人ともまだ生きてるワケだが(^^ゞ
おめぇら、ちゃんと自分の道ン中で走れよ!と(心の中で)毒づきながら
ちいちゃくなってやり過ごす、小心者のあたしです…ハイ。
オクレ6. Bye Bye Ocre
2009年 05月 25日

犬1匹、親猫2匹、子猫4匹。猫は隠れてもっといそうだけど…(笑)
周囲の山や森には、もっとたくさん何かがいそうだけど、
これが、修道院に住まわるアニマルたちでアル。
気ままに走り回ってるが、
入っちゃダメ!というオフィス内には絶対入らない賢いワンコは、
ココのイメージに登場してもらってマス(右上)(^^ゞ
カメラ目線もバッチリ決まってるわよ♪
車を飛ばして2日はかかる…という、
「遠い国」から働きにきてるおばさんが用意した朝食をいただいた後、
いろいろ見せて回りたい…というジャンルーカ君が、他の場所を案内してくれる。
おっしゃる通り、食堂は片づけの途中…という感じで荒れてマス…(TOT)
それに…マシンが並ぶこのトレーニングルーム(もどき)は何ですか?!(笑)
答えに窮し、エヘヘ…と苦笑いの彼、名誉挽回!とばかりに、
眺めのよいテラスへ連れていってくれた。

ああ〜〜キレイっ♪
夜に見た満天の星空のワケは、
恐ろしく静かだったワケは、コレだったんだねvv
広くて高い空、山々に囲まれた豊かな大地。
この地では、圧倒的に母なる自然が支配者だ。
肩寄せ合って住んでる人間の営みがちっちゃく見える。
今日はあの山超えて走るんだな。
だから…名残惜しいけどそろそろ出発しなくっちゃ。
修道院LIVEのDVDも、美味なる「羊の会」も、
いろいろありがとう、ジャンルーカ君。
慌ただしい滞在だったけど、貴重な体験と思い出が作れたよ♪
ラクイラのちょっと南。
ココに来なければ、見もせず、気付きもせず、通り過ぎてしまっただろう小さな町。
でも…あたしたちは忘れないから。
バイバイ Ocre またいつか。

Comune di Ocre
オクレ5. 立派な礼拝堂もあります♪
2009年 05月 24日

宿泊棟とは別に、元修道院だから、ちゃんとした礼拝堂もある。
半地下に設けられたソレは、小さいながらもたいへん立派で、
壁面に残った色鮮やかなフレスコ画が、敬虔な空間をつくりだしている。
ジャンルーカ君いはく、、、
当時は「修道院長」ではなく「頭=カポ」と呼ばれる指導者がおり、
巡礼者だけでなく、家のない人や旅人を泊めたり、
金のために免罪符をばらまく聖職者に対抗したりと、
精力的に動き、権力ある修道院だったのだという。
「テンプル騎士団も寄ったんだよ」とか
「ダンテの神曲うんぬん…」とか
「ラクイラの教会はココをモデルにしたんだよ」とか
最初は眠そうだったジャンルーカ君のエンジンがかかりだし
難しい話がバンバカバンバカ出てきて、いつの間にやら絶好調〜!
もぅ〜こんな話になると、カポならぬ、カバなあたしのオツムは
追いつかなくて全くわかりましぇん!
メモも一応取ってあったけど、いま読んでも意味不明(笑)
のたくった字が、その時の苦悩を表しているかのようデス(^^ゞ

イタリア人がこうなると、男女問わず、黙って拝聴するのがベストだが、
若い彼がこれだけ熱意を持って話すのはエライところ。
そこにちゃんと、自分がなすべき事の誇りが感じられるから。
今もちょっとしたホールとして、コンサートなどに利用されているそうだが、
しっかり保全・修復し、将来的には修道院美術館にするそうだ。
地震でどうなったか…なんて考えるのはよそう。
彼と、携わるみんなの夢が叶うことを、今は静かに祈りたいと思う。
オクレ4. アブルッツォの朝
2009年 05月 23日

お腹いっぱいで、ちょっくら酔っ払って、
帰ったのが夜中で、寝るのも遅かったのに、
どうしてこんなに早く目が覚めちゃったんだろう。
空が明るいから。
オレンジ色に輝いてるから。
だからね、ちょっとのぞいてみよう。
そうしたらほら、ちょうどお日さまが上るところ。
バッチリ正面、ご対面。
思わず南無南無しちゃうくらい。
眺めがいい部屋って、このことだったのかな。
お日さまが息をするたび、空もいっしょに目を覚ます。
青く白く、光に満ちて。
それはほんとうに一瞬のできごとで、
瞬きするのも忘れるくらい。
1日でいちばんキレイな瞬間。
何にも汚されていない生まれたての朝。
アブルッツォで迎えるはじめての朝。
オクレ4 狂乱の「羊の会」後編
2009年 05月 20日

まるで中華料理屋のような?!デッカイ円卓につき、いよいよ夕食が始まる。
恐ろしくて、一体、今何時なんかは見ないようにした(笑)
みんな(空腹のため)ソワソワしてるけど、
厨房の人たちも、やっと始まったかぁ〜と思ったんだろう。
いきまっせ〜!とばかりに、見事な連携プレーでザカザカと皿が運ばれてきました♪
【Antipasto】
ああ〜なんて気前よく厚切りにされたペコリーノに、ニク肉しいサラ〜ミ。
この一皿だけでワイン1本空けちゃいそうだわ♪
ペロリといきたいところだったけど「時間」と「後の皿」の事を考えて少し残す。
というか「空腹絶頂期」を過ぎて、
「今頃食ったって、入れてやるかい!」と、胃袋が拗ねてる感じ。
で、横見たら、ジャンルーカ君は既に完食、手ぐすね引いて次の皿を待ってる(笑)
なんなんその早さ?キミ、ちゃんと噛んでる??
【Brodusiji con ricotta】
「Brodusiji」って何だろ?って調べたんだけど、わかりませんでした(>_<)?
多分、この地方のパスタの名称だと思う。
3センチほどに切った“うどん”みたいで、ツルツルモチモチ、非常に美味かった♪
羊肉の出汁が効いたスープはコク味たっぷりで、
寒い日には身体があったまるだろうな…という一品。
【Gnocchi al sugo di castrato】
二皿目のプリモは、にょにょ、ニョッキぃ〜〜!
ハズレに当たると、口当たりがモゴモゴしてよろしくないが
さすが、フワッとモチッと美味しいですなぁ〜
カストゥラートですから、去勢された羊だろう。
臭みは全くなく、ブツ切りのソレの身離れも抜群vv
見た目よりずっとあっさりしたお味でございましたvv
【Agnello acqua e sale, Patate al forno, Cicoria ripassata】
ジャンルーカ君いはく「塩水」じゃなくて「海水」で煮た仔羊らしい。
(あたしの聞き間違いかも知れませんが…ハイ…(^^ゞ
チャツネみたいな甘いソースをちょいとつけて食す。
あうぅう〜〜とぅてもやわらかくてジューシー♪
グリルしたモノしか食べたことなかったので、煮てもウマイとはビックリ!
コレは新たな発見、出会いであります!ブラヴォ〜ひつじ!!
それと…つけあわせのチコリアという葉っぱが、
独特の苦みとえぐみがグ〜!で、とっても気に入りました♪
【Ricotta e Mosto Cotto】
どっちかってぇ〜と、別腹ではなく、甘いモノも「同腹」なあたくしですが
ココは残り3キロを激走するマラソンランナーの心境で
最後の気力をふるってドルチェもいただきマス!
リコッタだから軽く?いけるでしょう。ウン、コクがあってなめらか〜♪
チョコレートかと一瞬思う黒いソースは、ブドウの搾り汁を煮詰めたリッチなモノ。
コレはリコッタと相性抜群なだけじゃなく、抜群にウマイっすぅ〜♪
でも……もぅ動けましぇ〜〜〜ん……
え?食後酒?
これって、いわゆる消化剤やんな?いただきま〜す♪(幸)(飲むんかい!)

という会食が終わったのが12時半。約1時間半の「一気食い」であった(笑)
3時間かけてもイイくらいの内容だったのに、ああ〜もったいない(TOT)//
話を長引かせたのはどこのどいつだっ!
でも…どの料理もホントにスゴクとっても美味しかった♪
羊は大好きで好んで食べるが、こんな多彩な料理法で羊を食べたのは初めて!!
「どう?美味しかった?」
本日の総料理長、これぞイタリアのマンマァ〜なおばさんが聞きに来た時、
美味しかったよ〜〜♪と抱きつきそうになったくらい(笑)
アブッルツォの羊、スゲ〜です!!
少なくともアタシにとって「羊の会」は間違いなく大成功でありマス!
そしてもうひとつ。
この晩を機に、すっかり見る目が変わったワインがある。
Montepulciano D'Abruzzo
アタシの中で、今の今まで、安くて軽い二軍レベルのワインだった。
それがどぅだ?!この日飲んだモンプルの、この厚さ、この香り、そのバランス!
こんなに芳醇で美味しいワインだったとは…。ほんとぅう目からウロコであった。
どうかアタシの無礼を許してくださいっ!!って感じ。
その洗礼を受けたのが、ジャンルーカ君が小指をたてて(!)持ってる1本。
GENTILE ORFEO Montepulciano d'Abruzzo
「生産量が少ないから見つけるのは難しいかもね」と言われながらも
旅行中、店に寄るたび探したが、とうとう見つけられなかったのはとっても残念でアル。
この後、これと同じくらい美味しい Montepulciano d'Abruzzo にも出会ったが、
「初恋」の味は忘れられないもの。
いつかどこかでまた出会える日を楽しみにしていたいと思う。
オクレ3. 狂乱の「羊の会」中編
2009年 05月 11日

2500m超の山々が連なり、3つの大きな国立公園を持つアブルッツオの主要産業というと、
夏は避暑に海。冬はスキーという自然を活かしたアクティビティと農業である。
ワインの Montepulciano D'Abruzzo は言わずもがな。
もうひとつ、地元の人びとが誇りにしてるのが「羊」なんだそうだ。
豊かな自然環境の中で放牧しながら育てる羊は、
絶品の肉となりチーズとなり、昔から人々の糧となってきた。
で、その「アブルッツォの羊」を守り、伝え、広めていこう♪というのが、
今回の「羊の会」の趣旨らしい。
うぅむ。後継者不足なのかな?若者離れは、何処の地も一緒のようだ。
「まま、ココに座ってて。1時間くらいで終わるし、それから食事だから」
そう言われ、一番後列に座り、その会とやらを拝聴する。
といっても、全然わからなかったけど(笑)
始まったのが9時前くらい。10時にはメシにありつけるだろう…と思ってたのだが、
そこはイタリア。シャキン!と予定通りに終わるはずがない。絶対に!
A氏の話だかスピーチだかが、やっと終わり…と思ったら、
poi 〜それからぁ)だの、anche 〜でもってぇ)だの così〜であるからしてぇ) だの
「接続詞」がドンドコ出てきて、一向に話が終わらない!!!
それを受けて周囲がオレもオレも!ってしゃべり出すからたまらない(TOT)//
嗚呼〜こぅなることはわかっていたのに……
もちろん議論?!が白熱するのはイイことだ。
この暑苦しいまでの自己主張を、控えめな日本人もちょいと見習えばイイとさえ思う。
が、あたしゃ〜「ハラが減った!!」ンでありマス!!(血糖値残高ゼロ)
白熱してるのは、前列の年配者が多く、
あたしたちと同じ後列に陣取った発言権の薄い若いメンツも、
きっと同じ心境だったに違いない。
けだるく座ったその背中がこう言ってマス。わかります。
「早く終われ〜終われ〜ハラ減った〜減った〜〜」
ウンウン!全くそのとぉお〜〜りっ!!!

腹減りまくりのアタシたちをそれでも気遣ってくれたのだろう。
ジャンルーカ君がコソコソ寄ってきて、1枚の紙を見せてきた。
「ねえねえ、どれがイイか意見聞かせてよ」
おおぅう!ちゃんと「ロゴ案」まで用意されてるんだ?ヤル気やなぁ〜vv
なんで英語なんかは置いといてぇ〜
漢字だとこぅかな〜と書くと、とっても喜んでました♪
まさか漢字にはなってないだろうが(笑)
どのロゴになったのか是非とも知りたいところである。
結局、食事が始まったのが11時過ぎ…(TOT)//
が、ディナーのためのメニュー表が配られた時、アテクシ、胸が躍りましたvv
ウワォウ♪ちゃんとしたフルコース(こんな時間から?!(笑)
そしてっ!スローフードのカタツムリマーク♪
そっかあ〜羊を守るってことは、羊を食べる伝統も残していくって事なんだな。
それからはじまった羊づくしのディナーの話はまた次回……