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カテゴリ:├ チヴィタ( 2 )

チヴィタ2. クラクラ目眩な “悪魔の橋” を見逃すな!!

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町の入口にあった胸像にこの壁画。
チヴィタに限らず、アルベレッシュの町に必ずあると言ってもいいだろう。
彼の名はスカンデルベグ
アルバニア人にとって神格化されてると言ってもよい英雄だ。

当時、破竹の勢いでバルカン半島を席巻していた最強軍団オスマン帝国に対し、徹底抗戦。
小国アルバニアを25年もの間、独立国家として守った。

城には副将を置き、自らは遊軍を率いオスマントルコ軍をゲリラ作戦で奇襲するなど、
アレキサンダー大王にちなんだ“スカンデル”という名を持ちながら、
大胆不敵に大国に挑んだスカンデルベグは、幸村のような知将でもあったようだ。

彼の死後、結局オスマン帝国に併合されてしまったけど、
アルバニアの歴史を語る上で、無くてはならないヒーロー、スカンデルベグ。
ちなみにチヴィタには Vico Scanderbeg という路地もあります(๑˃̵ᴗ˂̵)و




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さて…町の様子はというと、
なんとなく身体が広い道の方へ流れてしまい、
町の中央から南側だけの散策になってしまった(^^ゞ

しかしこの選択はある意味正解!
なぜならこの道の先に、ドえりゃ〜モノがあったからだ。





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おや、展望台があるよ?!と、足を進めていくと、
大渓谷がグワ〜ンと広がっていてビックリ!!

まるで地面が真っ二つに割れたかのようで、
高所は全く平気なアタシでも思わず立ちくらみがしたほど。
これが全長13キロ、イタリアで最も長いラガネッロ渓谷〜Gole del Raganelloだったのだ。

でね、下のほ〜〜〜に目を凝らすと、ポッチリ橋が架かっているのが見える。
その名もPonte del Diavolo〜 悪魔の橋!!である。

橋まで行くには600段!もの階段を下っていかねばならず、
それ考えただけで萎えちゃって、1段も下りなかったアタシ……( ̄o ̄)

代わりに、果敢に途中まで(それでも1/4も降りてないはず)
トライした友人を激写するだけに留まちゃったけど、
渓谷を下るキャニオニングが、近年人気のアクティビティになっているそうだ。





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遠くから見ても、えっれえ〜所に架かってるな〜!!という橋は、下から見るとご覧の通り。
1度崩落して再建されているそうだが、最初に手がけたのは古代ローマ人(伝)だ。
彼らの優秀さは周知の事実だけど、よくもまぁ〜作ったものだと、感心を通り越して呆れるほど。

実は伊国には “Ponte del Diavolo〜悪魔の橋” と呼ばれる橋が結構ある
素晴らしく美しかったり、ありえない場所に架かってたり、ありえない構造だったり。
つまりは人智を越えた要素を持つために、まるで悪魔が作ったようだと言うワケだ。
かくいうチヴィタの悪魔橋にも、こんな伝説が残っている。

ある時チヴィタの領主が、最初に渡った人間の命と引換に、橋を架けるよう悪魔に依頼。
喜んで引き受けた悪魔はひと晩で橋を築き、翌朝、手ぐすねひいて渡る者を待っていた。
ところが、キツネに化けた男がまんまと橋を渡りきってしまった。
激怒した悪魔は橋を壊そうとしたが、あまりに上手く作ってしまったためビクともせず、
呪いの言葉を吐きながら川底に消えていったという。

う=ん、このシチュエーションだもの。うんうんと納得してしまうよぅな伝説である。
まさに「悪魔が降り立ち、一夜で架けた橋」
下まで行っても行かなくても(‼︎) 一見の価値、あります。





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そんな橋以外にもココからの眺望は素晴らしく、
キラリと光った方向に目をやると…あれって、そう…海だよね?!
ちょうどイタリア半島の土踏まずの部分〜イオニア海がつくる湾が、かすかながら見えるのだ。

後で調べてみると海岸線まで10キロ足らず。
もしかしてアルバニア人たちもそこから上陸し、
こんな山奥に逃げ込んできたのかもしれないね。




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町の中で1番の賑わいをみせるPiazza Municipioに、仲良く並んだFIATのパンダとチンク。
(*赤いパンダの横に、スカンデルベグの胸像がある)
古いイタ車が大好きなアタシ。盛大にニヤけながらスマホを向けていたら、
小さな町にはそぐわない大型バスが乗り付け、観光客がゾロゾロが降りてきた。
ううむ、チヴィタって、密かに人気なようです。

この規模の町としてはB&Bなどの宿泊施設が結構あるので、
1泊して、アルベレッシュの歴史や料理、大自然に触れるのも悪くないだろう。





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「小さな村の物語」の主題歌 L'appuntamento が聞こえてきそうなチヴィタ。
番組的ナレーションを流すなら、、、、、

四方を山に抱かれた小さなこの町で、
遠く祖先の志を受け継ぐ者たちが、静かに暮らしている。

ってところでしょうか…(^^ゞ













by 21giova | 2019-05-09 23:02 | ├ チヴィタ | Comments(0)

チヴィタ1. アルベレッシュの町は、イタリアの中の小さな別世界

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イタリアにおいて“チヴィタ”というと、
チヴィタ・ディ・バーニョレージョを思い浮かべる人が多いかもしれない。
“死にゆく町”としてすっかりメジャーな存在になってしまったけど、
実際素晴らしい所で、訪れた時は大いに感動したものだ。

そして、カラブリアにも“チヴィタ”という町がある。
シンプルにただチヴィタ。しかし特別なチヴィタが。
お馴染み?! I Borghi più Belli d'ItaliaLe Bandiere arancioniにも選ばれているが、
もっと特異な顔がこの町にはある。

冒頭写真の道路標識を見て欲しい。
イタ語の〈Civita〉の横に、見慣れぬ文字〈Çifti〉とある。
これは〈アルバニア語〉なのだ。





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この町では公的な表記の全てに、イタリア語とアルバニア語が併記されている。
それは15世紀当時、地震で廃村のようになっていたこの地に、
オスマン帝国の支配から逃れたアルバニア人が辿り着き、自分たちの町として再建させたからだ。

アルバニアはアドリア海を挟みちょうどプーリアの対岸、
“欧州の火薬庫”と言われる多難なバルカン半島(西部)に位置する。
ギリシャ正教とイスラム教の宗教対立も激しく、多くの難民がイタリア南部に渡ってきた。

時を経て、今ではイタリア人として生活をしているが、
その祖先はアルバニア人で、アルベレッシュ(arbëreshët )というコミュニティーの中で、
言語も含め、祖国の歴史や伝統を守り続けている人たち(地域)もある。

特にカラブリア北部には、中世からの起源を持つアルバニア集落が数多く存在する。
その1つが、ここ、チヴィタなのだ。





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その姿はもちろんフツ〜にイタリアの町の1つである。
人々も町の様子も何ら変わりはない。

がしかし、中世以来、山奥の小さな町で秘やかに護られてきた祖国の歴史は、
現代の本国アルバニアより、ずっと濃密で重いに違いない。

見慣れぬ文字が並ぶ2つの言語表記や、ひょんな拍子に、こんなモノを見つけると、
伊国ではないどこか遠くの町に来たような心持ちになる。

それが最も如実に表れていたのが教会だ。





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実際はカトリックの教会なんだけど、
元来のアルバニア人の信仰〜ギリシャ・ビザンチン典礼に従い作られたそうで、
磔刑像の代わりにイコンが飾られていて仰天してしまった。
こんな合わせ技ってあり〜?!ってね。…あるんです…(笑)

とにかく、こんなの今まで見た事ありませんっ!!





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だから他のカトリック教会では見られない不思議もいっぱいあって、
細部を観察すると、とても楽しく興味深い。

ギリシャ正十字はわかります。でも……

「米(コメ)」と「※」に見えるこの印は一体何なんでしょう?!

1度そう見えたら最後「米屋の前掛け」にしか見えなくなって、
神聖な空間で笑いを堪えるのに、大いに苦労したのであります(^^ゞ




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豪華な金糸の刺繍で、ビザンチン紋様を華やかに取り入れた伝統衣装や、
町とアルバニアの歴史を紹介するMuseo Etnico Arbëreshもあるので、あわせて是非どうぞ♪




by 21giova | 2019-04-01 23:12 | ├ チヴィタ | Comments(0)

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