ポッツォーリ3. イタリアの大涌谷 ソルファターラ
2016年 04月 11日

現在
館内にそこはかとなく「硫黄臭」が漂っており、実は温泉あるんじゃね?!と思ってたんだが、
その理由が翌朝判明した。
それはホテル裏にあった史跡公園みたいなモノで、
Vulcano って火山だよね?なんだろ?と入ってみたのだ。
緑の中に続く小径を早朝に歩くのはとても気持よかったんだが、
単なる公園ではなさそうな気配がするし、硫黄臭はますます強くなる。
と、急に緑が途切れ、砂利道になって……
うひゃあ〜モクモクだらけ!!!! ( ✧Д✧)// ありゃ何だ?!

後付けな知識のクセに、またまた偉そうにポッツォーリの「ヒミツ」を明かそう(^^ゞ
イスキア島へのフェリーが寄港するだけでなく、漁港の街としても有名で、
ナポリっ子がわざわざ足を運んでまでシーフードを味わいに来るというポッツォーリ。
そして…古くは古代ローマ人たちのお気に入りのリゾート地でもあった。
さぁ〜ここでお得意の?! Googleマップの登場デスvv

ポッツォーリを上空から臨むと、
優作アニキもビックリ、なんじゃこりゃあ〜?! な巨大な「穴」がテンテコとあいている。
まるで巨大なバンカー?! 隕石が落ちたクレーター?! だが、
これみんな、噴火活動によってできたカルデラなのだ。
これら一帯をCampi Flegrei 〜フレグレイ平野 といい、
なんなら「穴」の中に「ホンモノのゴルフ場」があって笑っちゃうけど、
要はカルデラだらけの特異な地に、ポッツォーリという街が形成されているのであるvv
ってことは、ココもまたイスキア島と同じ火山性地質で温泉が湧く。
ソコに目をつけた風呂好きの古代ローマ人。
海も近く風光明媚なこの地に、こぞって別荘を建てたんだとか。
まるで熱海みたいだね〜(^^ゞ
現在はカルデラ跡に人が住み、湖になり、森になり、ゴルフ場になり…と、なっているが、
唯一、今この瞬間も地下でフツフツと沸騰活動を続けている所がある。
そこだけは地表が高温になってるので緑も生えない。
Googleマップで見ると、白く抜けてハゲチャビンになっているのがよくわかる。
その場所こそが、我々が入ったSolfatara〜ソルファターラだったのだvv
だってほら…

ファイヤァァアア〜!!!! ( ✧Д✧)//
ココはイタリアの大涌谷か?!ってなくらいすさまじい蒸気が上がってる。
それに伴うシュウシュウ音もスゴくて、まるで何千何万匹ものヘビに囲まれてるみたい(恐!!)
フレグレイとは、ギリシャ語の「燃えさかる平野」という意味からきているそうだが、
実際「燃えてる」し!!! 地面の中が!!!
でもって、Solfatara〜ソルファターラとは、
硫気孔〜りゅうきこう(火山ガスが噴出する孔) って意味なんだって。
ふへえぇえ〜〜こんだけの吹いてるんだもん。そこら中に「孔」があるに違いない。
とにかく……スゲ〜!!スゴイよ、コレ (@Д@)//

一応、グルリと柵が設けられているが、フリーで歩ける所でも、
岩の割れ目や地面のちょっとした穴から、シュウシュウジュウジュウ、絶えず蒸気が吹き出している。
まるで巨大な圧力鍋の如く…で、地表のすき間というすき間から蒸気を噴出しないと、
地中で爆発しちゃうんじゃないかって心配になるほどである。
実際噴火する可能性もウン%はあるワケでしょ?
でもでも、干してる洗濯物が見えるくらい近くに、ジモティたちが暮らすアッパルタメントが建っている。
なんていうか、長年火山と共に暮らしてる人たちって、肝っ玉の入りが違いますわ~(@▽@)~

時折、ナポリまで飛んでいけそうなくらい高温ジェット噴射してる「孔」が
足元すぐにあったりして、結構キケンかつワイルド(笑)
高温蒸気は160℃〜にも達するというから、
むやみに近づくと、とんでもないことになる。
硫黄臭もキョ〜レツだが、それが全く気にならない日本人としては
むしろ、一瞬で温泉卵ができそう♪…と、ニヤけてしまう(^^ゞ
でもね〜ホテルなスパ施設はポッツォーリにもあるけど、
イスキアみたいに、庶民が気軽に利用できる温泉やプールはどうやらないみたい。
掘ったらすぐ温泉が湧き出るだろうに、もったいないなぁ。
せめて大涌谷の黒たまごみたいのを作って販売したら儲かるだろうか?!(笑)

そこら中が天然スチームサウナ状態で、お肌もシットリ(?!) だけど…
多分日本なら、こんな中、フリーで歩かせないはず( ✧Д✧)//
良くも悪くもユルくてイイなぁ〜(笑)
硫気孔が別名「鳥地獄」とも言われるのは、
熱風ガスを浴びた鳥っ子たちがコロリと逝ってしまうから…で、
万が一気分が悪くなったら、すぐスモークから脱出しましょう♪
って、あまり逃げ場ないけど…ね。

井戸や遺構など、遺跡も若干遺っており、これはいわゆる蒸し風呂の跡。
奥が洞窟サウナになっていたようで、皮膚病やリウマチに効いたそうだ。
ホント、古代ローマ人って風呂好きだったんだね(๑˃̵ᴗ˂̵)و
それだけで親しみ持っちゃうし、脳内まんまテルマエ・ロマエの世界だわ。
作者のヤマザキマリさんも、ここソルファターラを訪れており(さすが!!)、
本書のコラム欄で紹介しているので、持っている方は是非読み返してみてくださいvv
ちょっと思い出せないけど(謝)、3〜4巻辺りだったような……気がします。
そして…テルマエ・ロマエの影響で「ナポリから行く近郊ツアー」として
ポッツォーリやソルファターラが紹介されるようになったんだって♪
ルシウス、スゴイぞ〜〜!!!! いや…ヤマザキマリさん…が…(^^ゞ

他に誰もいなかったのでゆっくり見れたのはイイとして、
シュウシュウ音だけが響く中をポツネンと歩いてると、
ココって地球じゃなく惑星X?!ってくらい異質な世界に感じた。
だから、モクモクの中からゆぅらり…と現れた友人の姿見て、
キャ〜!! アンタってば、アルマゲドンの世界よ〜って (≧▽≦)//
かなり広いので一部分しか歩けなかったけど、
今ウロウロしてる所もカルデラな凹地、つまりは火口ン中歩いてる…って事になるんだよね。
思ったより大人しかったヴェスヴィオ山は、あれはあれでとても楽しかったけど、
代わりに、ココですっごく貴重な体験ができたvv
しかもそれが、予期せぬ偶然から起こったもんだから余計ウレシイvv
こぅなるとアグリ門前払い事件に感謝しなければ…と思ってしまう調子のよさだが(笑)
そうそう悪い事ばかりじゃない…ってことだ (//∇//)
とにかくカミサマ、ステキなプレゼント ありがと〜〜!!
ポッツォーリ2. 泣き笑いもしたけど、また是非行ってみたい遺跡の街
2016年 03月 23日

例の事件の後、這々の体で探し当てた〈Hotel Solfatara〉
アタシの伊語は全くもって使いモノにならないが、
デスクにヨヨとすがりつきながら、フロントマンに今回の不幸をさめざめと嘆く。
まだ怒り醒めやらぬ頃だったので、とにかく同国人(イタリア人) にグチりたかったのだ( ̄o ̄)
したらば彼、こぅ言ってくれた。
それは気の毒だったね。この値段でイイから良い部屋を用意してあげるよ。
それから明日、ボクがそこに電話してあげよう。
えええ〜〜ホントに?! ありがとうぅう〜〜!!!!
よかったらコレどうぞ!と、旅先でのお礼参り品、100均のキティちゃんグッズを差し出す。
やぁやぁ、ありがとう!子どもが喜ぶよ。 ←さすが世界のハローキティvv
と、思いもがけずステキな出会いがあったはずなのに……
翌日彼の姿はなく、なんか伝言ない?って聞いてもなかったので、もちろん電話もしておらず、
2泊した中で、以後彼を見かけることもなかった…。
ああ〜ナポリ人ってば!!!! キティちゃん返せぇええ〜〜!!!!
アタシのイタ語が通じてなかった可能性も否定できないが(笑)
ちゃ〜んと電話番号も書いて渡したのに、そりゃないぜ〜(TOT)//
喜んだり怒ったり呆れたり…まさに一喜一憂。
心不全の心電図でもこうはジグザクするまい…ってくらい感情の針、ブレまくり!!!
ったくもって、困ったヤツらだ (全ての人がこぅではないけどね)
ま、それが良くも悪くも旅のスパイスにもなるし、
更に困った事には、そんな彼らを憎めないのもまた事実なんだけど…。
それに…ナポレターノの名誉にかけて言うと、みんなとても親切だった。
こんなに「若い女性」扱いされたのは久しぶり!ってくらいジェントルマンだった。
オイオイ!その手、手ぇえ〜〜!!! と、たとえ少々うざくてエロくても…だ。
おっと、つまりは「オッサン」にもててたワケです(爆) やれやれ…( ̄o ̄)

それでも部屋はフツ〜にキレイで快適だったし、
ジモティで溢れてた小さなピッツァ屋 がすぐ近くにあったのは助かった〜〜。
ヘロヘロでもぅどこへも出かけたくなかったし。
チェーン店みたいだけど、もちろんちゃんと窯焼きで、
冷えたビールも数本買い込み (断じて1人1本ではない(笑)
眺めの良いベランダでガ〜!って食べたソレはホントに美味しかった〜♪
ああ〜怒るとお腹が減るんだなぁ〜って(^^ゞ
と、それなりに思い出となったこのホテル。
コレを書くにあたり、Googleマップで久しぶりにのぞいてみたら……
OMG〜!!!! 赤字で「閉鎖」となっているではないかっ!!!!!!
え〜潰れちゃったワケ?! ふえ〜ショック (TOT)//
なぜならこのホテルに泊まったお陰でとってもエキサイティングな体験ができたから。
うん、そのお話しは次回にするとして、
思いもがけず泊まる事になったこの街、Pozzuoli〜ポッツォーリ をちょっと紹介したい。
これも何かの縁だしvv (違!!!)

実はポッツォーリって見所満載の古代遺跡の街で、
ホテル探しながら通り過ぎたこのAnfiteatro Flavio 〜フラヴィオ円形劇場は、
ローマのコロッセオと同時期に作られ、国内屈指の規模を誇るたいへん立派なモノ。
(真偽は不明だが、ジモティに言わせると3番目にデカイそうだ)
その他にセラピス神殿や、紀元前8世紀にギリシャ人が作った町〜クーマ遺跡も有名だ。
これらの見所は後付けで知ったんだけど、
次回訪れる機会があれば、マヂで絶対行ってみたい!!って思った所が2つある。

その1つ。アウグストゥス帝時代に建造された軍隊用の貯水槽。
その名も「Piscina mirabilis 〜驚異の水槽」である。 *写真:wikipediaより
幅25m×長さ72m×高さ15m、総体積約12,600m³
内部に48本の柱が整然と並ぶ事から「地下の大聖堂」とも言われている。
「mirabilis〜驚異」と名がつくのは、この時代、これだけのモノを凝灰岩から掘り出した技術力が、
まさに mirabilis〜marvelous マ〜ベラス!!! だったからだ。
きゃ〜!!! 世界ふしぎ発見隊が来ててもおかしくないくらい神秘的vv
古代ローマ人ってやっぱスゲ〜!! ウ〜ン、行ってみたいっ!!!

そしてこれっ!!!!
Parco Archeologico Sommerso di Baia 〜 バイア海中考古学公園 *写真:HPより
いいですか?「海中」考古学公園です。海の中です。
海底に沈んだ遺跡群を、ガイドと一緒にダイビングしながら見れるんだって!
コレはスゴイ! こんなことできるんだ〜( ✧Д✧)//
イチニもなくコレに飛びつきたいが、ダイビングなんてできるのか、アタシ?!
いやいや心配ご無用。シーズンには底が透明なグラスボートも出てるそうだから、それで是非っ!!!!
どうです?ポッツォーリってスゴイとこでしょ?って、オマエが言うか!! だが(^^ゞ スイマセン
もぅ1つ付け加えるならば、イタリアの花、ソフィア・ローレンが幼少期を過ごした街でも知られている。
ナポリから地下鉄2号線で約30分と、アクセスも悪くない。
終着駅の Pozzuoli Solfatara から、前述の円形劇場まで約300m。徒歩で10分ほどだろう。
ナポリの喧噪を離れ、古代のロマンに浸りに行くにはちょうどよい距離だと思いマスvv

ポッツォーリ1. ナポリ雨中の悲劇 前代未聞の門前払いに絶句するなり
2016年 01月 28日

巨神兵の残骸…ではなく、ヴェスーヴィオ山に登る途中にあったオブジェ。
今回は、まさにこんな「形相」で盛大にグチるので「イメージ写真」として使用(笑)
よろしければ、長文な嘆き節にお付き合いください。。。。
伊国の旅では毎回、何かしらやらかしてくるアタシ。
そのほとんどが己の不注意からなので誰も責められないんだけど、
今回は珍しく第三者の手によって不幸の“ズンドコ”に陥る事件が勃発した。。。
週末の2泊を、ナポリ郊外のアグリに泊まることにしたアタシたち。
キレイだしワインも作ってるしご飯も美味しそう♪
カンパーニャ最後の夜を飾るにふさわしいお宿だわ〜と、見つけたアタシ、自画自賛だったvv
またまたわかりにくい場所にあって、親切なバイク青年に先導してもらい辿り着いたのだが……
着きましたよ〜♪と、インターホンを何度も鳴らすも、
巨大な門はピタリと閉まったままで、ウンともスンともいわない。
・・・・・ イヤな予感がする・・・・・ (byスターウォーズの決まり文句より)
気を取り直して再度…
ピピポンぴぴぽん!!! ピピピピぴぴぽん!!! ←ボタン連打数ギネス記録更新中
…シ〜ン…
タメ息つきながら1時間ほどこれを繰り返し……
え"え"え"え"え"〜〜!?!
冗談でしょ? おいこら!!! 誰でもいいから出てこんか〜い!!!
間が悪い事に小雨が降ってきた中、人気のない郊外の住宅地のはずれでボ〜然とする2人。
その時、運良く(悪く(笑)1台のクルマがやってきた。
ハッ、そうだ!!
ケイタイはスーツケースの中。
それより何より、怒りのあまり自分でかけるって発想がブッ飛んで、頭より先に身体が動いてた(笑)
バンザイ仁王立ちしてクルマの前に立ちはだかり、
停まって停まって〜! アイゥウ〜〜ト!! 助けてヘルプミ〜!!
今思うと、雨の中小躍りしてる謎のアジア人のために(両手両脚をバタバタさせてたのだ(笑)
よく停まってくれたな〜って思うけど、なんだなんだ?!と降りてきたオジサンに状況説明。
お願いします!ココ(アグリ) に電話してくれませんか?!と、必死で懇願してみた。
苦笑いしながらも、彼は快く電話をしてくれた。が、、、
「う〜ん、繋がらないね。ってか、FAXに代わるんだけど?!」
はいぃいぃ〜〜???!!!
よくあるでしょ?何回かコールした後に自動的にFAXに切り替わるヤツ。
ってことはだな、考えたくもないが、中には誰もいないンだな?!
ば、ば、バッキャロウ〜!!!!

間違えて1日早く着いた事や、デポジットを忘れて予約できてない宿もあった。
がしかし、当たり前だが「人」はいて、対処してくれた。
もしかして在伊の人は、フンフン、そんな事しょっちゅうあるよ〜♪って言うかもしれないが(笑)
こんな門前払い初めてだったから、頭ン中真っ白になってしまった。。。
町中ならともかく、こんな辺鄙な所でほっぽり出されるなんてあんまりではないかっ!!!(TOT)!!!
結局、ナポリの隣町Pozzuoli〜ポッツオーリでなんとかホテルを取ったんだが、
カード番号教えてたので、違約金とか落とされたらムカつくじゃないっすか。
そこで、帰国してから、整然、かつ上品に、怒りのメールを門前払いアグリに送った。
電話にもインターホンにも出ず、雨の中、2時間も待った私たちは、
あなたにビタ一文払うつもりはありません! って。
そしたら、予約時のメールは、たっぷり1週間はかかったのに、ソッコ〜返事が来た。
おお〜〜感心感心!!! ちくと反省したか?と読み進めていくと……
まぁ〜とにかく、彼らの類い希なる〈言い訳〉を是非聞いて(読んで)くだされ…(笑)
その日はとても忙しく6時に帰った 帰るな!!!!
中に誰かいたはずだが雨音で聞こえなかったのだろう ンなアホな!!!
雨の日はインターホンが壊れやすい 殴るぞオラ!!!
もちろん一切何も請求しません 当たり前じゃ!!!
こんなに突っ込みどころ満載の謝罪、一体誰が納得するんじゃい!
だいたいアタシたちが着いたのは6時だったのだ。
つまりは我々の事、きれ〜サッパリ忘れてたんだろう?ええ、オイ!!と、また怒りそうになったけど、
あまりにアホな言い訳が続くので、呆れて吹き出してしまった。
どないでも言葉を選んでもっともらしい事を書けばいいのに、
「帰った」なんて、小学生みたいな言い訳、直球すぎて笑うしかない(≧▽≦)//
ああ〜これってナポリ人だから?ったく、たまらんぜよ〜
次回ナポリに来る時は、好きなだけタダでお泊まりください。
ともあったから、ま、許すことにする。
気は短いが、基本、アタシは寛容な人間なんでアル。
当日はかなりイラつき怒ったけど、見つけたホテルも良い所だったし、
もし再訪する機会があれば、手土産にワインをしこたまもらう!絶対に!!! ( ✧Д✧)//
だからこのメールは永久保存版とする。
但し「そのメールは記憶にございません」って、言われそうでかなり不安ではあるが……
そうそう…肝心のアグリはコチラ→ Masseria del Borro
ね、「サイトは」感じがいいでしょう?(笑)
だから、泊まるなとは言いません。
けど、行く前に必ず予約の確認をしておくとよいでしょう。。。。。