オッフィーダ 2. レースもキレイないろいろ歩き
2011年 05月 19日

時刻昼過ぎ。
夏の太陽は一筋の雲をも残すことを許さずに、
見事な青のベタ塗りのなか、容赦なく照りつける。
熱いっ!!!
なのに、まるで引き寄せられるように足が止まらない。
人家が少なくなってきた町外れ。
誘うように伸びる一本道の先。
ブドウ畑を見下ろす絶壁の先ちょにポツネンと建つ Chiesa di S. Maria della Rocca
なぜだかとても印象に残った教会である。

この近くの小径に「HIROSHIMA」って名前がつけられていてビックリ!
これはどう考えても「広島」だよね?
ローマやミラノならいざ知らず、
こんな小さな町に、どぅうして〜!?って、悶々としてしまった。
きっと理由があるのだろうけど…

町の入口に、おばあちゃん、娘、孫 (と思われる(笑) 3体のブロンズ像がある。
オッフィーダはワインだけでなく、
伝統的手工芸であるレース編みで知られている所でもあるそうな。
夏には、大規模なレース編みの展示販売会もあるんだって。

創業100年近いレース店をのぞいていたら、
おばあちゃんが、さぁさ見ておいき、とレース編みを見せてくれた。
イタリアには、レース編みを特産とする所が少なくないが、
アタシの目からしたら、どれも一緒に見える(笑) 柄も、
きっと先祖代々受け継がれてきた、その地方独自の紋様になってるんだろうね。

膝の上で抱えてる枕みたいなのは Tombolo というレース編み用のクッションである。
レース編みといえばブラノ島!でも、このクッションを膝に置いて使っているが、
オッフィーダのはずいぶん大きいから、
特製の丸椅子の上に乗っかっているのがミソ (多分…(笑)
シャッシャカしゃ〜と、見事な手さばきを披露してくれたおばあちゃん。
こういう店のご多分にもれず、古い写真が何枚も飾ってあって、
若い時のおばあちゃん、とってもキレイですvv
レース編みを手元に置いとく柄でもないし(笑)
お値段も結構するからいつも買わないんだけど(^^ゞ このミニチュアはかわいかったな♪

オッフィーダはリーパトランソーネよりやや大きく、全体的に「町」な活気に溢れている。
今日も、週末でもないのにそこそこで市が立っていて、
玉石混交の衣料品も、子豚がクルクル回ってるトラックの屋台も
とっても興味があったけど(笑) ここはグッと我慢して、次の町に移動することにする。

Città di Offida
オッフィーダ 1. 知られざるワインの里
2011年 05月 08日

リーパトランソーネとアスコリ・ピチェーノの
ちょうど真ん中あたりに位置するOffida〜オッフィーダ。
来るまで知らなかったけどワインの産地として有名な所で、
インフォメーションのお姉さんが
「マルケ州のワインを集めたエノテカがあるから是非行ってみて」
と教えてくれたので、もちろんよろこんで〜!と足を運んでみた。
暑かったので、とりもなおさず先ず試飲(笑)
マルケとくれば大好きなヴェルデッキオを飲みたいところだが、
ココはやっぱり地元、オッフィーダの白をいただこう♪
あ、ペコリーノだよ!出されたボトル見て思わず口にしたら、
そんなことも知らんのか?って顔の係員 (♂) スイマセン…
オッフィーダの白といえば、ペコリーノなんだそうだ。
ええはい?D.O.C.なんですね?うぉ〜濃い色だあ〜
ペコリーノって FARNESE (アブルッツォ) のしか飲んだ事なくて、
正直その時は、リピートして飲む事はないかな?って印象を持ったけど、
これは洋ナシの風味に苦くドライな後口が、う〜ん、美味しいねvv
こんな場所で飲む雰囲気がそうさせるのか?(笑)
いや、まじめに美味しいペコリーノだった。
ファルネーゼがダメなんじゃなくて(^^ゞ
VERDONE Offida Pecorino DOC Tenuta Seghetti Pianichi

古い修道院を利用しており雰囲気もイイのだが、
やはり圧倒されるのは、置かれているワインの数!である。
さすがはマルケ。飲まずとも、見てるだけで楽しく幸せ♪である(^^ゞ
お土産に…と、オッフィーダも属するアスコリ・ピチェーノ県を代表する作り手、
Velenosi の Roggio del Filare を買ったのだが、夜になってちくと後悔。
なぜって、日本でも買えるから…
ロッジョ・デル・フィラーレは、飲んでみたい!って思ってた1本だが、
せっかく希少なワインが揃ってた (はず) んだから、
こんな大手じゃなくて、
ここでしか入手できないような1本を買えばよかったな…(>_<)/

修道院の時からあったのかな?エノテカ用に作ったんだよね?
なぁんて余計な妄想は放っといて…(笑)
ブドウの房の照明、なんて繊細でキレイなんだろ。
灯りが入ったらステキだろうなvv
グルリと一周、キオストロ〜回廊もあって、
静かでのんびりできる所デス♪

こちらはエチケットがかわいくて、部屋で飲もう♪って買ったもの。
ジャケ買いもだが、エチ買いって絶対あるよね(笑)
オッフィーダのすぐ西にある Castignano で作られていて、
ペコリーノに、トレッビアーノやマルヴァジーアがブレンドされてる爽やかな白でしたvv
Destriero Falerio dei Colli Ascolani DOC
Cantine di Castignano
さて今年、オッフィーダのDOCが、晴れてDOCGに昇格。〈参照〉
名称は〈 Terre di Offida 〉となるそうだ。
詳細がよくわかんないけど、
モンテプルチャーノ種とペコリーノ種が相当するのではないかと。
アブルッツォも2つ昇格したよ♪
とにかく、オッフィーダに行った身としてはウレシカッタのであります(^^ゞ