ロコロトンド 3. 白い町の白いワイン
2010年 08月 20日

ロコロトンド…といえば、外から眺める特徴的な外観がステキ!なのに
目先の誘惑に気を取られて、写真を撮るのを忘れてしまった。
つくづく口惜しい。しまったチクソ〜!である(TOT)//
ちなみにこんな感じ。ね、キレイでしょ?
なぜかというと…カンティーナが町のすぐそばにあって
町を顧みることなく、そそくさチョッコ〜してしまったのだ(笑)

美術館か博物館か?という立派な建物の、こちら Cantina del Locorotondo は、
1930年に、周辺の農家により結成されたプーリア初の生産者組合である。
スプマンテやグラッパをはじめ、いろんな種類のワインを手がけているが、
ココはビアンコで決まり!
なぜって、ロコロトンドが、その姿に似つかわしく〈白ワインの町〉と呼ばれるからデスvv
*町の名を冠した白とスプマンテは D.O.C. に認定されている。

誰もいないし、入ってエエんやろか?エエやろ?
と、コソコソ侵入した内部は(笑)
ええ〜っ!!て思うくらい整然としててビックリしたが、
外観、美術館だからって、中までそうとは限らないモンです(^^ゞ
片隅に巨大なステンレスタンクが並んでおり (ああ〜人がいた!)
両手にでっかい瓶を抱えたジモティのオジサンが、
手慣れた様子で、タンクからワインを計り入れている。
う"う"う"っ…… 何度見ても羨ましい光景だわ (>_<)//
でぇ〜〜もっ! アタシたちだって負けてらんない!(笑)
空のペットボトルを差し出し、1Lほど入れてもらうvv
ワインのランクもあるが、1ユーロしなかった。
う"う"う"っ…… またまた羨ましい土地である。

ペットワイン(笑) は寝酒にするとして…
せっかくだから、めでたく〈紅白〉ワインを買っていこう。
重たいけど車に放り込めば、後は帰る日に泣けばイイ(笑)
帰国してから飲んだキリリと冷やしたキリリな白は、
写真は撮れなかったけど、記憶の中の白い町を、
それでも充分思い出させてくれたのでした。

Città di Locorotondo
ロコロトンド 2. にぎやかな行列のその正体は…
2010年 08月 04日

奥に伸びるアーチのその先を、探るべきか否か…と悩んでいると
「何してんの?入って見ていきなさい」
とは、通りを所在なげに眺めていたおばあちゃん。
ではでは遠慮なく・・・・・(^^ゞ
アメーバーのように家屋がくっついたコの字型のドンツキは、
ちょいとオサレな長屋風。
呼べば答え、ケンカの声も筒抜けだろうけど、
そこは人情溢れる南イタリア。
建物だってホラ、互いに支えあって建ってマス。
ありがとう〜♪おばあちゃん。

静かだね〜♪と歩いてた通りから、なにやらマーチングバンドな音楽が聞こえてきた。
見れば、人がゾロゾロ歩いており、何やら楽しげだ(と、見えた)
なるほど、今日は祭りだったんだな。だから人がいなかったんだ!!
と、ヒジョ〜に身勝手な結論を出したアタシたち。
どんな祭りで何が起こるんだろ?と、列に加わり一緒に歩き出す。
いつ花火があがってもいいように(!)カメラを構えながら。
ところが列の先頭にある〈黒い箱〉を見て、状況を一気に把握。
祭りなんてとんでもなくて〈お葬式〉だったんデス…(TOT)// omg!!

伊国のお葬式についてよく知らないが、
小さな町ではこのように棺を持って町内を練り歩き、
故人を悼みながら、亡くなったことを皆にお知らせする習慣_伝統?があるようだ。
で、最後は教会に運ばれミサが行われる。
行列してる人たちの服装もまちまち_Gパン&Tシャツの人もいるし、
和やかに歓談してるし、トランペットとか吹いてるワケですよ。
映画ゴッドファーザーにも同じような場面があったが、
あんな見るからに!って感じじゃなかったので
も〜すっかり勘違いしてしまった(^^ゞ
見るからに「コイツらわかってないやろ?」なアタシたちを非難するワケでもなく、
なんなら最後まで一緒にどぅぞ〜くらいなフレンドリーさもあったが(笑)
ココはそっと静かに列を離れる。
名も顔も知らぬ棺の人。どうぞ安らかに。。。R.I.P.
ロコロトンド 1. その名の響きに思わず笑みがこぼれる白い輪っかの町
2010年 08月 01日

アルベロベッロも一度聞いたら忘れられない語感を持つが、
そこからわずか3キロあまりにあるロコロトンドも、
思わず舌っ足らずで発音してみたくなるほどカワイイ響きを持っている♪♪
loco 〜場所、rotondo 〜丸い…という名の通り、
旧市街地はまぁるく円を描くように広がっていて、
1キロにも満たないその散歩道は、
何気なくおしゃべりをしてる間に終わってしまうほど短い。
アルベロベッロの賑わいがウソのように静かな通りは、土産物屋さえ多くなく、
だからよけい目を惹いた1軒のレースのお店。
フィガロ辺りか?日本の雑誌にも載ってたそうだ。
素晴らしい!w…というか、恐るべしニッポンメディアの情報網!
IL TEMPO RITROVATO

ただ今4時デス…ではなく…
迷う事は絶対ない!と断言できるロコロトンドだが(笑)
万が一の時は、大聖堂の丸屋根か、この時計台を目指すべし。
列車の窓からも見える堂々としたその鐘楼は、
こんな小さな町には立派すぎるとも思うが、
もちろん、今も昔も町の人たちの誇りであり、シンボルとなっています。