マルティーナ・フランカ 3. 壮麗なバロック建築を愛でるべし
2010年 07月 08日

マルティーナ・フランカのもぅひとつの〈顔〉は、
壮麗なバロック建築の宝庫だということ。
深窓のお嬢さまは、白く美しいだけでなく、古典でデコラな一面もお持ちなのでアル。
で、またまたこの人の名前が出てくる。ハイ!フェデリーコ2世 デスねvv
あっちもこっちもフェデリーコ♪プーリア中がフェデリーコ♪
と〈フェデリーコ音頭〉ができそう(笑)
ではなく_
彼が創設したこの街は、住人や商人を集めるために免税特権が与えられ、
おかげで大いに栄えたという。
フランカとはつまり、免税〜Franco を意味し、そのまま街の名となったのである。
その後も街は発展し続け、
懐の潤った商人たちがしたことといえば_
ハイ、お約束ですね。
寄進をして、バカスカと教会を建てることであります(笑)

そこには神への感謝もあるだろうが、
いろんな通りのいろんな角の、正面から横から、ありとあらゆる所から
そりゃあ〜立派な教会が顔をのぞかせる。
どれも同じに見えてくるほどあって困るが(笑)
街のサイズにあったほどよい大きさなので、屋外オブジェのように楽しむことができる。
教会&建築マニアにはたまらないんじゃないかと思うvv
レッチェもバロック建築の宝庫だが (良い意味で) 雑然とした街なので、
ゆっくりキレイに見るには、マルティーナ・フランカはお薦めデス♪

もちろん、自身の邸宅も負けじ!と、たいそう立派である。
日本だと「うだつ」が上がりっぱなし!といったところだろうか(笑)
よくわかんないけど、天災などの被害にもあわず、
当時の姿がそのまんまとてもよく残っていると思う。
意匠を凝らした門扉やバルコニーなど、見てて飽きることがない。

時々そこに、ヒラヒラ洗濯物が干してあったりしてクスリ♪ともなるが、
家とは人が住んでなんぼのモン。
上からのぞきこむ住人と目があっても、
そこは明るく、ブォ〜ンジョ〜ルノ♪ と挨拶を交わせば、必ず笑顔が返ってくる。
夏季に開催されるイトリア谷音楽祭〜
FESTIVAL DELLA VALLE D'ITRIA でも有名なマルティーナ・フランカ。
いつか泊まって、このフェスティバルを見てみたいな。
(いつか…ばっかだが…(^^ゞ

Città di Martina Franca
マルティーナ・フランカ 2. 実は穴場な白い街
2010年 07月 04日

たとえば検索ワードで〈マルティーナ・フランカ〉と入れてみると、
レストランやカフェ、結婚式場と、
さまざまな場所でその名が使われていることに気が付く。
もちろん日本でのハナシ…だが。
異国の地名には、特異な響きがつきものだ。
舌を噛みそうな、お隣〈アルベロベッロ〉に比べると
〈マルティーナ・フランカ〉とは、実に流麗な響きを持っている。
「どこかに」使いたくなるのもムリはない。
実際、この街は、とても魅力的だ。
歩くのに、見るのに、休むのに、ちょうどよい大きさ。
大型バスで大挙するビジターもまだ少なく、
だからか、どことなく、瀟洒で上品な感じを漂わせている。

石畳も壁も、道行く人の服までもが「白」
プーリア特有の Città Bianca 〜白い町の典型的な風情が楽しめる旧市街の小径。
迷路のように続く道はしかし、広々としていて閉塞感がない。
頭上に並ぶ窓には花が溢れ、そのもっと上には、大きな空が広がっている。
白い道はどこまでも明るいのだ。

そんな中でこんな看板を見つけると、思わず微笑んでしまう。
角を曲がれば、ジモティ御用達の生鮮店。
色鮮やかな野菜たちが目に飛びこんできて、こちらもどれどれ…とのぞきこんでみたくなる。
うわ〜〜!!ズッキーニの花がある!食べたい食べたい!(笑)

かといって、こんなのどかな顔だけでないのが、この街のいいところ。
周囲に点在する〈白い町〉の中で、マルティーナ・フランカはいちばん大きな街でもある。
ちょっと都会的…というか機能的に過ごしたいなら、ココを拠点にして周辺を回るのもよいと思うし、
店も多いので、のんびり散策組もショッピング組も、双方満足できる_と思いマスvv
マルティーナ・フランカ 1. カタチもさまざま。いろんな三角帽たち
2010年 05月 25日

カラッとよく晴れたプーリア日和 (?!)
今日は目まぐるしく走って回る怒濤の観光日デス。
詰め込みなんとかツアー状態だが、どこまで知力体力が持つだろうか…と
まずはマルティーナ・フランカへと向かう。
今朝の運転&ナビ担当はY夫婦なので、車窓から写真を撮りまくる。
ぐわんぐわん!と広がる広大な土地は、
それでも、こっからあっこまではジャンニの土地…と、ちゃんと区分があるのだろう。
子供が遊んで作りました…というような、無造作に石を積みあげただけのかわいらしい石塀が、
緑の平野の中を、白い境界線となり突っ切っている。
オリーブ畑は数え切れないほどあるが、思えば「山」がない土地だ。
土地も肥沃なワケでは決してなく、地面を掘ればすぐ岩盤に突き当たるそうな。
だから昔から人々は、石や岩と戦いながら土地を耕してきた。
その掘り起こした石や岩がこの塀となり、トゥルッリの材料になってるんですね。

カワイク白い三角帽なトゥルッリばっかじゃなく、
いろ〜んなトゥルッリを見ることができるのも興味深い。
間違えて乱入したお隣さんは、馴染み深い石積みトゥルッリだったが、
こちらのトゥルッリは、屋根がなぜか塗りつぶされている。
まぁ言ったらそれだけの違い?…なんだけど、
お隣さんがムーミンの家なら、こっちはマスターヨーダが住んでそう(笑)
で、隣にあるその古墳みたいな蔵?みたいのは一体なんなのよ?!
と、こっちも「朝食まだですか〜」って、間違って訪問してみればよかった(違)