先ずローマから出張ってくれた友人をアリッチャの駅でピックアップ。そもそもポルケッタのウマさを再認識したのが、その昔、彼女と
フラスカーティで食べたソレであった。
次に驚愕したのはカステル・ロマーノの名もなき屋台で、これがまたべラボ〜にウマかった。今ではネタとして話せるが(笑) この後
イタ旅人生最大最悪の事件が勃発して白髮10万キロ(!!)になった事もあり、忘れようにも忘れられないポルケッタとなった。
“ポルケッタ=子豚の丸焼き”は、手軽でポピュラーな一品ではあるが、アタシにとって、かようにいろんな思い出が詰まっているのである。そんなポルちゃんを、本場中の本場
アリッチャでやっとこさ食べれると思うと、テンション否応なしにあがります(⁎˃ᴗ˂⁎)
「アリッチャに行く=ポルケッタを食べに行く」と、同意義なんだって(笑) まさに食べに行っただけなんだけど、サラッと見どころについて話しておこう。
中でもラファエロのパトロンだったり、250余年もの間、コンクラーヴェ時の監督官を努めた高名な貴族
キージ家の
パラッツォは、ヴィスコンティの
“山猫” の撮影に使われた事で特に名を知られている。
スタンダールが “この世で最も美しい森” と詠った庭園や、バロック美術の宝庫でもあるパラッツォは、映画ファンのみならず足を運びたいところ。うん。これは次回の宿題にしておこう(^-^)
あと個人的に忘れられないのは、町の入口にそびえる橋〜
Ponte di Ariccia だ。写真がマズすぎる!! &わからんわい!! ですが…高さ約60m!は、ビルの18階相当にあたる三層アーチの堂々たる高架橋である。
この時もポルケッタ目当てにアリッチャに寄るはずだったのに、すンごい橋だね〜!と見とれてるうちに、スチャラらら〜と橋の下を通り過ぎてしまったという苦い過去があるからだ(TT)
しかし、今こ〜やって2本の足でアリッチャに立っているから今度こそ大丈夫!さぁ〜ポルケッタを食べにいこうぜぃ!
フラスケッタとは「ローマのワイン貯蔵庫」と呼ばれる名産地カステッリ・ロマーニで、ワイン生産者が簡単なつまみと自家製ワインを出すようになった事から始まったごくごくシンプルな居酒屋のような店を指す。例えば日本の
“角打ち”みたいなもん?!かな(^^ゞ
ワインを買いに来た客も、どらどら景色も良いしローマより涼しいから、ついでにワインも飲んで食事もしちゃおう!と思ったようだ。その起源は中世まで遡るというから、もしかしたらレストランの原型(!?)と言えるかもしれない。
元来フラスケッタはワインを嗜むことが主なので、昔はパンしか提供されず、食べ物は客が持参していた。今ではリストランテ並にメニューを揃えた店も増えたが、コチラは至ってシンプルな構成で、それが返って好感を抱かせる。しかも安いっ!!
コレは2018年(!!)の写真だけど今もメニューは変わっておらず、HPを見ると、わずか1〜2ユーロしか値上がっていない。このご時世において、シュバらしい〜じゃあ〜ありませんか。
昔から話し好きな上に久しぶりに会ったもんだから、友人のマシンガントークに押されっぱなし。あんま写真が撮れなかったんだけど…ご覧のようにつまみはプラ皿で、主役のポルちゃんですら大判の模造紙の上に供されるこのユルさよ。
いや…全然いいのよ。むしろウェルカム!木のベンチに木の机。森の中のフラスケッタだもん。ピクニック感満載で楽しすぎる。そして…ハーブなスパイスがよく効いていてしっとりジューシー。脂身までも甘い。そんなアリッチャの、本場のポルケッタは、周囲の雰囲気マシマシも手伝って、そらもぅ〜抜群にウマかったのであります(⁎˃ᴗ˂⁎)
で〜丸太のようなパン、これもヒジョ〜にウマかった!
それもそのはず。パンもアリッチャのポルケッタも、共に
I.G.P. (保護指定地域表示)に認定されているからだ。日本酒もお米も同じ。その地の水や空気じゃないとできない“味” が確かにあるのだ。ってか、ジェンツァーノのパンに惚れちまったわ。キミの名、忘れないからね(笑)
チェントロには、まんまレストランのようなフラスケッタがたっくさんある。そんな中、この季節ならではの屋外店をチョイスしてくれた友人に大感謝!夜でも昼でも外で食べるって、3割増しで美味しくなるし気持ちいいから(^-^)
昨秋、70回目!を迎えたポルケッタ祭りが3年ぶりに開催されたが、今年も間違いなく盛大に、美味しく賑わうことだろう。あぁ〜それも1度行ってみたいアリッチャでありました。
おっと、そろそろ空港に向かわなくては……。
話が尽きない友人も同乗して、例の如く広い港内でレンタカーを返すのに大汗をかく。も〜!デカイ空港って大嫌い!! 搭乗時間ギリギリに駆け込む羽目になったが、なんと2時間以上遅れてたという…。じゃあ〜飲み直すか!って1本空けちゃいました(笑)
食事も乗り継ぎもたいへん良かったアシアナはこの時トラブルが多発したようで、遅延で楽しみにしてたインチョンでの買い物もできず、インチョン〜関空間の機内食も出なかった。と、最後にちょっとしたオマケがあったが、その代わり30$分の機内購買券が配られ
ファーバーカステルの色鉛筆をゲットしました(^-^)
さて…記事が長くなりましたが、最後は恒例?! チンクで〆てもらいましょう。
いつものように長く長くかかってしまったモリーゼ紀行もこれにてお終いです。毎回同じ事を言うのも心苦しいですが、カメ更新にお付き合いいただきありがとうございました!
半分…いや半分以下?くまなく回ったワケじゃないけれど、モリーゼってこんな所なのね?と知ってもらえたのならウレシイです。←ナニ様!! (笑)
素朴で美しく、そして美味しい。伊国的ローカルの “ステキ” がいっぱい詰まっていたモリーゼ。イタリアには魅力的な場所がたくさんありすぎて、モリーゼに絞って行かれる人は少ないとは思いますが、機会があればラツィオやカンパーニア、プーリアなど、お隣の州とくっつけてでも寄り道してしてみてください(^-^)
次回からはコロナが猛威を振るう前に訪れた『サルデーニャ』の備忘録を始めたいと思います。
カリャリには行ったことがあるが
Buon Ricordo のお皿目当てで (が〜ん!サルデーニャの Buon Ricordo がゼロになってる!! (TT) 観光らしきことをほとんどしていない。しかも遥かとぅおい昔の事なので、ほぼ初上陸!な気分で回ってきたサルデーニャ。こちらもどうぞよろしくお付き合いくださいませ。