街の名に Basso(低い)と入ってるのに、とても低いとは言えないカンポバッソ。城は海抜約790m。街としては約700mで、イタリア中で3番目に高い場所にある州都になる。(1位:
ポテンツァ 約819 m、2位:
ラクイラ 約714m )
そぅ聞くと何かしら涼しく思えてくるが、お天道サマもオツムに近いから暑いといえば暑い。いや、すんごく暑いデス。冬は雪が積もるなんて、今はとても信じられません(笑)
1375年(
南北朝時代の頃!!)には既に城があったことが確認されており、今ある姿は一族の中で最も功績を収めた
ニコラ2世モンフォルテが再建している。城はその後、墓所や戦時下のシェルター、刑務所などに利用され、今は市民の憩いの場として開放されています。
ちょっとした資料展示室がある他、内部はがらんどうで思ったより小ぢんまりとしてるけど、ここからの眺めは一見の価値はある。高さを活かした空軍の気象観測所もあるくらいだし…と、サイン帳にでっかく Dal Giappone!! と「日本地図」を書いてきました(^-^)
今でこそ道も整備され斜面も緑で覆われているが、20世紀初頭のカンポバッソはまだまだこんな感じだったし(↑)、それが中世ともなると、市街地から山頂までの高低差約100mは、数字よりもっと高く、険しかったに違いない。そんな事もあり “サンタ・マリア・デル・モンテの聖域”とも呼ばれている。
何度も修復を重ねてきたので昔の面影はないけれど、丘の上の小さな教会…な雰囲気も、
内部のフレスコ画もステキです。また、日本でも結構名の知れた聖人の1人ではないだろうか。数々の奇跡(!!)を起こし列聖された
ピオ神父の像もある。
なんでも病弱だった神父が職務と静養を兼ねて長逗留したそうで、カンポバッソを離れた5ヶ月後に亡くなっちゃったんだけど、それもあっての「像」なのかもしれない。
教会はお城のすぐ裏にあり、広場は無料駐車場になってるので、クルマで上がって来る人はナビをココに指定するとよいだろう。 あと、広場から望む夕景もキレイだと思うよ、絶対に。
周囲には多くの教会が点在していて、むやみやたらに撮っていた写真は、どれがどれだかわからなくなるほど(汗) でもこの「印」は忘れません。カンポバッソの守護聖人、
聖ジョルジョ〜San Giorgio だ。
英名な「セント・ジョージ」の方がよくわかるかもしれない。白地に真っ赤な十字の
イングランド国旗は、聖ジョルジョの伝説からからきてるのです。
我々が泊まったところも San Giorgio だったよ♪ 大きな街では駐車場ありきで宿を選ぶ事が必須なので市街地からちょっと離れた場所になったが、4つ★ホテルなんて一体いつぶり〜?! ってくらい久しぶり♪♪ アグリの素朴なお宿も大好きだけど、間にこ〜ゆ〜お宿を挟むとよい気分転換になる。
この「★付き鍵マーク」も懐かしい!! 最近見かけないって思うのは、単にそ〜ゆ〜所に泊まってないだけ?(笑) リュック背負ってお宿を決めず旅してた時は、このマークを頼りに歩き回ったものである。その時はすごく贅沢しても、せいぜい★3つだったけどね。
チェントロや駅まで10分〜ほどだから十分徒歩圏内。周囲に飲食店は少ないがホテル内のレストランは評判がよい。隣にスーパーもある。当時のレートで €71 だったから、多分今でもモリーゼ価格で(!!) CPのよい4つ星ホテルだと思います。