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ピッツォ2. さらば赤い王国よ

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順番が前後しちゃったけど、ピッツォではお昼もいただきました。
今夜は帰国のパッキングでゆっくり食事してるヒマがないからキチンとした(?!)「最後」の食事になる。だから、めいっぱい“魚介”で締めるよぅ〜!!

出汁がシミシミの手打ちパスタに、白魚のフリッタータ。
うめぇメェメェと口に運びながら、思えばこんなフリッタータ食べるのは初めてかも?って。

これも大好きな国、台湾にも美味なる白魚のオムレツがあるんだが、どちらも白魚が新鮮じゃないとできない代物。港町ならではの口福の1つでもある。サクサクサクサク、冷えた白ワインと無敵艦隊間違いナッシングです(//∇//)

少々記憶が怪しいけど、確か友人に教えてもらった店で、Tripadvisorの評判もよい La Lampara. 素材を活かした魚介料理がお得意で、岩窟風の店内も気取らぬ雰囲気で感じがよかった。ワタクシからもオススメできるお店です(๑˃̵ᴗ˂̵)و




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アタリマエですが、超ハイカロリーな Tartufo di Pizzo は食前に食べてはいけません。食後だとしても最低30分は歩きましょう!(笑) ということでアテクシたちもちょっとだけ町歩き。

一瞬、見過ごしてしまいそうになる水着や土産物を売る店が並ぶ細い路地の中に、200年以上前から粛々と水を吐き出している噴水〜Fontana Garibaldi がある。その周囲が茶色く染まっているのは汚れ?!…ではなく、湧き出す水に鉄分が多く含まれているからだ。

ほら、飲泉できる温泉が鉄臭いことがあるでしょう?アレと同じで、健康の為や薬代わりに昔から飲用されており、瓶詰めされた水がナポリまで運ばれていたこともあったそうだ。

じゃあ〜冷泉でもいいから温泉できンじゃね?と思ったけど、鉄分が多い岩盤を通るうちに「鉄水」になるらしく、温泉とはいかないみたい。じゃんね〜〜ん!!!




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お〜っと。ザ・日常!な迷路に入り込んでしまった。
こ〜ゆ〜路地って大好物!洗濯物がイイ味出してます(๑˃̵ᴗ˂̵)و

意外とこんな風景を見る事が少なくなってきたのでちょっとウレシイ。柔軟剤?洗剤かな。ふわ〜っと鼻孔をくすぐるあの匂いも大好きなのです。日本のソレとは違う、なんというか “イタリアの匂い”なのだ。これは伊国のどの地で嗅いでも不思議と同じなんだよね。

日本でなんかの拍子でよく似た匂いに出会うと、彼の国を思い出しゾクゾクしてしまう。それは時にシアワセな気持にもさせてくれるけど、恋しくてシュン太郎になる事の方が圧倒的に多い。アタシにとってどんな香りより伊国を呼び覚ます魔法の匂いなのだ。





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路地を抜けると大通り。さっきの路地はココに出る抜け道だな、きっと。
メイン通りに溢れていた観光客も皆無で、パタッと人通りがなくなる昼時は、歩いているジモティも数えるほど。

古いロゴの古い車種。絆創膏だらけのヴェスパは、そんなんで大丈夫なんかいな?と、触れて確かめてみたくなるくらい満身創痍(笑) でも…チンクも同じ。アタシは古いデザインの方が圧倒的に好き♪♪

多分昔から見てるから懐かしさもあると思うんだが、これほどイタリアの街並みにマッチする「子」はいないと思うのだ。だから見つけると喜々としてカメラを向けてしまう。どうかこの先何年も、何十年も、この子たちに出会えますように。。。




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アツイアツイアツイ!暑いんじゃなくて、熱い〜〜っ!!!!

数時間離れると、シートベルトの金具が火傷注意!!な凶器と化するほどホッティ〜ホットになっているお車。ドアをバタバタして風を通さないとハンドルも握れません。フロントガラスだけでもイイから、簡易なサンシェードを持ってくるべきかも。いや、そんな事してる車見たことないから反対にヤバイかな(^^ゞ

ラメーツィア・テルメまでほぼ北上1本道だけど、いちお地図を確認して(これでもA型(笑) そろそろ出発。ピッツォを後にします。




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“アイスの町”という誘惑に目が眩み、こんな所もあったんだ〜!と、後で知り激しく後悔しているので、オマケとして記しておく。

時は17世紀。嵐に見舞われた船がマリア様の絵に祈った。無事陸に上がれたら、そこに貴女のために礼拝堂を建てます…と。船は座礁しバラバラになったが、船員もマリア様の絵も無事であった。船員たちは感謝と共に約束通り、海岸沿いの洞窟の中に小さな祭壇を作った。

その話に感銘を受けた地元の芸術家、アンジェロ・バローネが、洞窟内を広げながら聖人たちの彫像を1人コツコツ彫り始める。途中、さまざまな困難にあいながらも、息子や彫刻家になった甥の尽力で、1969年、他に類を見ない岩窟教会〜 Chiesa di Piedigrotta が完成したのである。

何でもカラブリア州での指折り必見ポイントとして、知る人ぞ知る名所なんだそうだ。ピッツォのチェントロから車でほんの数分。まさに「その横」を通り過ぎていたという、いつも通りの大失態に地団駄バンバンものだったけど、興味を惹かれた方は足を運んでみてください。





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着いた時にも泊まったその名の通り 小さなホテルに戻ってきたよ〜♪同じホテルに帰るって、それが旅の終わりを告げるとしてもホッとする。無口ゆえ時折見せる笑顔にキュンとするお爺さんも…ね(元気にしてるだろうか)

嬉しいことに今現在もちゃんとあって(ホッ) 空港や高速出入口、ラメーツィア・テルメ駅にも近くてとっても便利だv オマケに200mほど歩くとカルフールもあって、車を返す前に盛大に買い物することもできました(笑)




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毎回、なんかしら車にまつわるトラブルに見舞われるンだが、今回は何事もなく、悪路も坂道も機嫌よく走ってくれました(๑˃̵ᴗ˂̵)و

借りる前は4000ちょっとだったので(新しい車だったんだね)約1000キロ走ったことになる。それって大阪駅と東京駅を往復するくらいの距離だけど、数字以上に濃い1000キロだったことは言うまでもない。

同じ伊国でも地域によって全く全然違う。でも例えば中部地方〜トスカーナ・マルケ・ウンブリアの空気感ってわりと似てるとアタシは思うのよ。そうゆう意味では周囲を海に囲まれ、ピョコンと突き出たカラブリアは、1つの島といってもいいほど独自色を持った所だと思う。

海も史跡も景色もストレートに美しく、絶景に何度息を飲んだことだろう。ちょっとローカルな州ではあるが、アタシはやっぱそんな所が好きなんだと再認識もした。そして、いつかどこかでアンナに会える事があったなら、胸を張って言うだろう。あなたの故郷は、とても、とても美しいところだったよ…と。




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ね、こ〜ゆ〜年期の入ったチンクが好きなのです!…は、ピッツォからホテルに戻る途中に寄った食料品店。真っ赤な唐辛子と真っ赤な玉ねぎと真っ赤なチンク。最後にカラブリアならではの粋なお見送りでありました(>_<) Grazie Paese rosso!!

というワケで長らく…いや、長く長ぁ〜くかかってしまったカラブリア記を終わります。気長にお付き合いいただいた全ての方に感謝!ありがとうございました(๑˃̵ᴗ˂̵)و

渡伊できる希望の欠片も見えない今のこの現状だけど、超カメ更新が幸いして(!?) 蓄えを解き放つ時がやって参りましたっ(笑 (違!!) 次に行くのは……みそっかすのような扱いをされている(ような気がする) モリーゼ州!…だぁ〜っ!!

カラブリアよりマイナー感強めだけど、モリーゼもステキな所だったので、イタリアに行けない分、楽しんでもらえたら…と思います。今、多忙につきちょっと間が空くかもしれないけど、次はモリーゼ編でお付き合いくださいv







by 21giova | 2021-01-31 23:00 | ├ ピッツォ | Comments(0)

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