
旅もホントのホントの終盤なのでゆっくり過ごすそうと、ビーチ沿いのホテルの屋上レストランで夕日を浴びながら優雅にワインを傾けるのであった。ではなく…これにはワケがあって………
アタシにしたら結構よいホテルの、海を見渡せるテラス付きの部屋を大手ホテルサイトから予約したのに、案内されたのは海の「う」も見えない階下の部屋。これはオカシイとフロントに確かめにいくと、あろうことか……
ゴメンね、部屋がないの。 ときた。
おい、おい、おい、
お〜〜〜いっ!! 
旅先での「不幸」はある程度仕方ないし笑って済ませてきたけど、これは看過できない。オマケに悪びれる様子もなくシレッと言い切ろうとするフロントの女性には、温厚な?!アテクシも「ブチ」切れてしまった。予約できてるのにど〜ゆ〜事っスか?最後にとっておいたお楽しみを、そんなひと言と態度で片付けるつもりっスか?と。たとえ彼女個人に責任はないにしろ、むかぁ〜し、ロマ(ジプシー)に囲まれた事を除けば、長い渡伊歴の中で対人相手にいっちばん怒ったと思う ( ̄o ̄)
これで多少おののいたフロントの彼女。何やらパソコンで処理し出すと
ごめんなさい。部屋は本当にないの。(ンなワケないっしょ!!と再度身を乗り出す)
その代わり宿泊費を2割引にして (下がってちょっと黙る)
今日と明日の夕食を無料でつけるから (完全に黙る)
エエ、はい。その「好」条件、飲みました。
完全に納得したワケじゃないが、チッ、仕方ねぇなぁ〜という顔をしながら…(笑)
で、そのレストランが、沈む夕日がバッチリ見えるベストポジションにあったもんだから、全てを忘れて上機嫌になってしまったのデス(^^ゞ
でも…あのまま無言で受け入れてたらトロペーアの印象、ダダ下がったと思うので、反論したのは正解!若干舐められがちな日本人だって、言うときゃ言うんデス!!といってもイタ語も英語も達者じゃないから、ついには関西弁が飛び出す始末だったけど(笑)そんな勢いもこんなバヤイ、大事かと(違!!)
食事は可も無く不可も無くといったツーリストメニューぽかったが、ちゃんとフルコース出てきて、このシチュエーションのお陰で2割り増しに美味しかったデス。
もちろん赤白、ワインも飲み放題(違!!) 食後のリモンチェッロまでしっかりいただきましたv
ほぼ真西に向いてるトロペーアの沿岸部は、どこからでも素晴らしい落日が見れるのだと、翌日、改めて感じたが、この日の夕日も文句なしにパーフェクト!!
スタートが早かったので、食べ終わる頃にちょうどマジックアワーに出会えたのも花丸大吉であった。数時間前に怒り大魔王だったことが恥ずかしくなるくらい美しい光景でありました。
暗くて思いっきり手ブレの写真はなんとか加工して……(笑)
食事が終わってからが長いのがオトナの過ごし方で、我々はというと、ホロ酔いイイ気分で街歩きに出てみよう。
気の向くまま足を進めると、どうやら旧市街の中心に出てきたみたい。ホテルはちょっと離れた所にあるので、土産物屋やらレストランやら、賑わいと光源が一気に増えて街感もアップ!
トロペーアはカラブリア州で1番有名な観光地と言っていいだろう。実際、リゾーティな雰囲気があり観光客っぽい人も多いが、なんというか、それほどイケイケ感がないのは、良い意味でカラブリアらしいのかもしれない。夕食が付いてるのは嬉しいが、明日はこっちで食べようよ♪
食事と同じくフルコースで飲んだワイン。でも部屋酒はまた別(笑)
今晩はこの子とお付き合いしましょう。
その昔、カラブリアの地に渡ったギリシャ人が育んだガリオッポは、古代オリンピックでメダルの代わりに贈られたほど美味なるワインになった。そんな故事にちなみ、2004年の夏季アテネ・オリンピックの勝者に贈呈されたのがこちら、1870年創業の
Zito のワイン。
1番下のラインだけど十分美味しかったよ♪♪ 日本でも
お手頃な値段(Amazon)で購入できるので、カラブリアの地ブドウ、ガリオッポの入門編にもイイんじゃないかと思います(๑˃̵ᴗ˂̵)و ←ナニ様??