
ワインと惣菜を買い込んでステキ@小テラスで食事をするのも魅力的。
でも…町歩きも兼ねて外に食べにいく事にした。
ジェラーチェは小さな町だ。どこにしようかと迷うほど店がない。ってか、ない。
住民の憩いの場であろうTocco広場にさえBARが1軒あるだけでちょっと心配しちゃったが、ほどなく感じのよさげな店を発見した。
“Il Brillo Parlante”って、酔っ払っておしゃべりしようぜ!ってな意味だろうか。
いいじゃないか、いいじゃないか!! (井之頭五郎風に…笑)
席に着くとメニューを吟味する間もなく、今日のオススメは…と、少年のような店員がペランペランと説明しだした。が…早口なうえに訛り?も入って何言ってんだかわかんない( ̄o ̄)
でも…無愛想ながら棒立ちで一生懸命伝えようとする姿が好ましくて、オウケイオウケイ!じゃあ〜君のオススメでよいよ、任せるよ♪って。これは母性本能がくすぐられたせい。多分…(おいおい!!)
運ばれてきたのは、そうそう、こ〜ゆ〜のが食べたかったのよ♪な、ナイスなお皿たち。いろいろちゃんとピッカンテで、ワインもスルスルすすむ君(//∇//)
ともすれば家庭料理の延長のような素朴さだったけど、1日の〆は肩肘張らないこんな料理がイイ。基本アタシは、リネンのクロスに気を使うより、コットンクロスにワインの染みをつけれる店の方が好きなのだ。それはつまり…毎日通いたくなる家庭的な味と店、なんだよね。
食後のカッフェを飲む頃には、笑顔も浮かべてた彼。
気持良く酔えてお腹もいっぱいになったよ、ありがとう、ご馳走さま!!!
気持のよい夜だから、プラプラ歩きながらお宿に戻ろう。
まだ?! 10時過ぎ。初夏のイタリアなら、宵の口と言っていいだろう。なのに…犬を散歩させる人も、ふいに目の前を横切る猫もいない。皿を重ねる音も、漏れ聞こえそうなTVの音も聞こえない。
まるで町全体が息をひそめてアタシたちを見ているかのよう。

むしろ東洋人に出くわしたジモティの方がビックリするだろうという人っ子ひとりいない通りは、大きな街なら歩けない、歩かないところだが、ポツポツと続く街灯が、心配ないよと頭上を照らしてくれる。
ぶっちゃけ迷いかけてたけど(!!) ほぅら、広場に出た♪

マリアさま こんばんは!とっても静かな夜ですね。
ええ、はい。帰り道、わかります、多分。ええ、はい。明日また来ますね。
おやすみなさい 夜のジェラーチェ。