船はまず、ストロンボリの噴火によって吹き飛んだ巨大熔岩でできたという
ストロンボリッキオ島に向かう。
その姿が隠れそうで隠れない夕陽をお供に、スルスルと船が進んでいくと、
な〜んにもない文字通り一直線な水平線上に、島影がポッチリ浮かびあがる。
それは本当に、声を失うほど美しい光景で。。。。
アテクシ、しばらく呆けて眺めておりました。
周囲は垂直に切り立った断崖で、およそ人が上陸できそうにないが、
そんな所によく作ったな!と感心する頂上部に灯台があり、
そこに登るためのハシゴだけが、かろうじてかけられている。
もちろん関係者以外立入禁止。
でもでも、無謀な若者がたちが、GFを伴い登ってそう(笑)
ここで、今まで客とおしゃべりばかりしてたクルーが、唯一ガイドらしきひと言を発する。
「どこかにハートがあるから見つけたらラッキーだよ♪」
うっとり夕陽を眺めていた乗船客。
急に我に返り、みんなが岩肌を凝視!(๑•̀ㅂ•́)و✧
どこどこ? あったあった! アソコを見ろ! ソレ見て!
みんなで探して教えあい、船上にちょっとした連帯感が生まれる。
うわ〜見事なハート型!(ってか桃尻?!(笑) わかります?
これでイイことあるかな?
→ 実は全然なかった…のは、後でのお話。。。。。
こ〜やって見ると、崩れかけの粘土みたいな表面がいかにも熔岩っぽい。
ストロンボリ島から「わずか」1キロほどだけど、
こんなでっかい塊が飛んできたというなら、やっぱスゴイよねv
ストロンボリッキオ島を去る前に、
もう一度この光景を目に焼き付けておこう♪♪
何度も言うけど、ホントのホントにキレイだったのです(//∇//)
この時間帯は、噴火を見るためのクルーザーのラッシュタイム。
ストロンボリッキオ島をグルリと一周してストロンボリ島に戻るコースもほぼ同じ。
頃合いになると、2艘、3艘と、船が続々と集まり、
鑑賞スポットに向けて一斉に船首を向ける。
競争してるワケでもないのに、
今までのアイドリング状態から(そのお陰で写真が撮れたんだが)
波飛沫を上げ猛ダッシュかます様は、ある意味ちょっとした見物(笑)
天気は問題ない。さてさて、うまく見えるかなぁ〜〜
あっちにこっちに船が停泊してる鑑賞ポイント。
お月さまも出てきて、イイ感じや〜ん♪♪
毎分、毎日、噴火と共に崩れ落ちる岩や土が、
島の北西部を大きくえぐり、のっぺりキレイにならしている。
この状態が数十年も続くと、島の形状も大きく変わってしまうんだろうな。
ポカ〜っ!! と、こもった音がしたと思ったら
あっ!!! 噴火したぁああ〜〜!!!!
常に見てないと見逃してしまう。油断もスキもないのは頂上で見た時と一緒(笑)
でも…下から見ると、まるでろうそくの灯火。
小さくて、かわいくて、思わず微笑んでしまうほど。
やっぱ日が暮れてからが噴火ショーの本領発揮でしょ〜〜!!!
揺れる船上でうまく撮るのはコレが精一杯だったけど (いちおGIFアニメ)
蒼い夜空に飛び散る紅が、自然の驚異と美しさをまざまざと見せつける。
チラチラ揺れてる光は、登山者のヘッドライトだろう。
あぁああ〜〜〜あそこまで登ったんだね、あそこにいたんだね、アタシ。。。(TOT)
そう思うと、感無量で泣けてくる。。。。
船上で見る噴火も十分迫力あるが、頂上で見たソレとは比較にならない。
登山の辛さと涙(!!)と同じくらい忘れがたい思い出を、
アタシはあの山のてっぺんに置いてきたんだな。
ありがとう♪ ストロンボリ島。
この日はEUROの準決勝で、我々が噴火をカメラに納めるべく夢中になっていたと同じく、
クルーたちは試合に夢中になっていた(笑)
そんな中、リパリに帰る途中、モヒカン悪童@バロテッリが、
ドイツの息の根を止めるこの日2発目をブチ込み、船上お祭り騒ぎ(≧▽≦)//
もちろんイタリア勝利で、港な広場も大いに盛り上がっておりましたv