
日が長いシチリアの空が朱に染まり、息を呑むような美しい光景が広がっていた。そらもぅ〜、今までの悪夢がフッ飛ぶほどに…。
数十名が立てる馬の背状になった Pizzo Sopra la Fossa (918m)
ストロンボリ島の厳密な標高は926mだが、たかが10m。それがど〜だと言うのだ?!(笑)ココが一般登山者にとっての頂上、Top Of The Mountain!! である。偉いぞ〜アタシっ!(TOT)//

船上から噴火を眺めるクルーズ船が、豆粒みたいに小さく浮かんでる。
そっから見えるか?ザマァ〜ミロ!
口惜しかったら登ってこぉ〜いっ!!
お〜〜っと!! さっきまでゾンビだったのに、人間に戻って口が悪くなっているアタシ(笑)
ったく現金だが、登ってきた者だけに言える特権でもあるので、ど〜か許して欲ください(^^ゞ
と、弁当の巨大パニーニを平らげたガイドさんが叫ぶ。
「お〜い!みんなぁ〜メット、ヘルメットかぶってくれよ〜!」
現状見る限り「何か」フッ飛んできそうな気配は全くない。が、そこは生きてる活火山。
今だから言えるけど、御嶽山の噴火の事思うと、確かにメットも必要だ。
実際、桜島の噴火口にもあったコンクリート製の逃避所が幾つか設けられているし。
とはいうものの、こんな近くでモクモクしてる噴火口が見えるンだから、
みんな知らず知らずのうちに、もっと近くへと歩を進めてしまう。
もちろん!ここも柵もロープもない、オ〜ルフリ〜な完全自己責任(笑)
ぼふぅううう〜〜〜!!
見てる方がビビるが、それ以上来ちゃヤケドするぜ!とばかりに突如噴煙があがる。
これね、音が鳴っても煙を噴いても、必ずしも「火」を吹くワケじゃない。
まるで不発弾なロシアンルーレットのような気まぐれさ。
でもそれは、この島が「生きてる」証拠でもある。
そんな自然の神秘をまんま見るには、無粋な人工物は一切いらない。
人間はそっと陰から「見させていただく」あくまで脇役なんである。
と、油断してたら、キタキタキタキタ〜〜〜〜!!!!!
ドっしゅうぅう〜〜!!
うぉおおおお〜〜!!!! ←みんなの雄叫び(笑)
シュバシュバシャラシャラ〜〜〜
INDEXと同じ写真で申し訳ないけど、ホントいつ「吹く」かわかんないから
これがここで唯一撮れた火柱だったのだ。
ちゃんと「噴火」すると噴煙の高さも音もケタ違いにデカイっ!!
足元が揺れたのは気のせいか?!
アッサリ1回で終わって、ちょっとガッカリしちゃったけど、
正真正銘、生まれて初めて間近で見る噴火である。
す、すっげえぇえええ〜〜!!(@▽@)!!
深い藍の中を転がっていく火の玉が、とんでもなくキレイ!!
陳腐な表現だけど、まるで宝石みたい。
ガーネットにルビーに、トパーズ、オパール……
色とりどりの首飾りが、巨人の手で引きちぎられたかのように飛び散っていく。
黄昏から夜へと変わるその刹那。
古来より「地中海の灯台」といわれたストロンボリ島が、
1日のうちで1番美しい時に、1番美しい姿を魅せてくれた。
あぁ〜ホントにキレイだったよ〜♪♪
そして、止むことのない夜の噴火へと続くのであった。