ストロンボリ島3. 汗と涙の火の山登山 〜ぶっちゃけ1時間でダウンするなり〜
2016年 08月 09日

オンシーズンにはまだ早いと聞いていたので、
もしかして専属ガイド付き個人ツアー?なんて思ってた(^^ゞ
ところがどぅだ。
集合時間になると、一体今までどこにおったん?ってくらいワラワラ人が溢れ出てきてビックリ!
仏語、独語、英語にイタリア語。オマケで日本語…な、人種のるつぼ。
50人近くいたんじゃないかな。みんな好きだね〜(๑˃̵ᴗ˂̵)و
しかしその格好といったら……Tシャツ、半パン、手足剥きだし!
え〜〜!!! おまいらラフすぎへん?!ってくらいイ〜ジ〜な姿にまたまたビックリ!
およそ今から「噴火口」見にいくカッコとは思えない(笑)
それでも出発前の担当ガイドによる装備チェックによると、
足元さえしっかりしていれば、たとえ「コスプレ」で登ってもいいんだと。
そ、そ〜なンですね?! (//∇//)

17時過ぎ頃から、各グループ時間差で順次出発していく。
我々、赤メット隊もレッツラゴ〜♪である。
ゴールなてっぺんがはるか遠くに見え、
ホンマにあんなとこまでいくのか?!ってビビるも、
みんなのラフなカッコと相まり、まだまだ談笑ハイキング気分である。
船で出会ったドイツ人一家も一緒で、
金髪青い眼…と、絵本から抜けだしたようにカワイらしいお兄ちゃんと妹が、
竹の杖片手にはしゃいでる。

わ〜い♪♪
集合場所だった教会が、もぅあんなに小さく見える!
キレイに伸びる水平線は、心も真っ直ぐになるくらい真っ直ぐだ。
海上にポッチリ浮かんでいるのは、噴火で吹き飛んでできた〈ストロンボリッキオ島〉である。
これがまた景観のいいアクセントになってるんだよね〜♪
この景色見ながら、ひと休みしたいところだが、
集団登山なので、ガイドの指示がない限り勝手に腰を降ろすことができない。
ってのは、平坦なハイカー道は最初の数十分で終わり、後は苛酷な登りの1本道。
歩き出して1時間余りというのに、既にゼィゼィヨレヨレになっていたアテクシ。
みんなについていくので精一杯だったのである。。。。

まず第1に……暑いっ!!!!
19時回ってるのになんですか?! まっ昼間のようにキョ〜レツなこの陽射し!!
何度も言うが(笑) 昨晩、伊国に着いたばっかである。
暑さに身体がついていかず、滝のような汗がとめどなく出る、出る、出る〜〜っ!!!
第2に……足場がワイルドっ!!!!
こんだけ大勢の人が世界中から登りに来るのだ。
日本的に考えると、岩を積んだだけでもいい。ちょっとした階段らしきものがあってもいいように思うが、THE自然のまんまなガレ場など、歩くというより全身使って「よじ登る」って感じ。
そう…だから杖は2本必要 なのだ。
脚で上がれないバヤイ、杖をテコにして腕力を持って上がるべし!!
うへえぇええ〜〜!!!
脚力もないけど、アテクシ、それに輪をかけて腕力もありましぇん…(TOT)//

ウダウダぐちってるけど(^^ゞ
何よりア然としたのは、みんな歩くの早すぎるぅう〜〜!!!!!
ちょっとでもモタモタしてると、その背中があっちゅう間に彼方に遠ざかっていく。
なんでなんで?!と思ったら、ハタと気がついた。
彼らは身体がデカイから一歩もデカイのである。
軽々と足を運ぶ彼らの1歩は、ヨレヨレと進むアタシの5歩に相当するといっても過言ではない。
それっくらい歩幅が違う。馬力が違う。
遅い人にあわせるというご親切はナッシングな弱肉強食の世界で、
まさに進撃の白人!!! いや…ダチョウ(笑)
サッカーでよく「フィジカル」うんぬんの話がでるが、こ〜ゆ〜ことなのね!?
小柄な長友がセリエAであんだけ活躍できるのって、実はスゲ〜事なのだ(>_<)//
じゃなくて……
え〜ん!まってくれぃいい〜〜!!

もちろん、途中で何度か休憩はとってくれる。
が、みんなに合流するのが遅いので、
たとえば全体で10分間の休憩があるとすると、アタシはそのうち5分くらいしか休めない。
いや…ヘタすると、着いてひと息着く間もなく、え!もぅ出るんスすか?ってくらい「無い」。
なもんで「体力低下赤ランプ」が常にチ〜カチ〜カと高速回転。一向に青になってくれない。
マヂでエンスト・オーバーヒート寸前。非常事態である。
頂上アタック前、噴煙がハッキリと目視でき、地鳴りのような噴火音も体感できる場所で、
ちょっと長めの休憩がとられた。
みなさん優雅にお座りになり、飲み食いされてましたけど、
座ったら最後、2度と立てないと思ったアテクシ、立ったままガソリン (ウイダーinゼリー) を補給。
でもって、この写真撮ってこの後頂上まで、
1ミリたりともカメラに手が伸びませんでした。しんどすぎて………
そして試練はまだまだ続くのであった………( ̄▽ ̄)