アルタムーラ 1. 唯一無二のパンの町
2010年 03月 20日

道中の標識に「Città del Pane 」と書いてあるように
Altamura〜アルタムーラは、知る人ぞ知るパンの町である。
名前は聞いたことあったけど、
あたし以上に食い道楽なY夫婦が是非とも行きたい…ということで寄ってみました♪
古代ローマより、食いしん坊のDNAをしっかり受け継いできているイタリア人。
ワインやチーズ、ハムにオリーブオイルなど、さまざまな食分野で
産地の認証を厳しく定めた D.O.P.(原産地保護名称)を設けている。
パンにもちゃあんとソレがあって (パンに!ですよ?)
アルタムーラで作られるパン〜Pane di Altamura はその指定を受けている「唯一のパン」なんだそうだ。
街でいちばん歴史が古い店〜 Forno Antico S.Chiara
恐ろしいことに創業1423年!!
室町時代から変わらぬレシピと方法で、延々とパンを焼いてマス!マンマミア〜vv
*ちなみに世界史で見ると_ジャンヌ・ダルク、オルレアン包囲破る!な頃デス(^^ゞ

店を閉めるその寸前に入ったからか店のお姉さん、ちょっと機嫌が悪い。
(もぉ〜早く帰りたいのにぃ〜)なぁんて心の声が顔に出てマス(^^ゞ
でもって、老舗の店らしからぬパンクな風貌に恐れをなして
この背後にあった、たいへん年代モノの釜を撮るのを忘れてしまいました(^^ゞ
全ての情熱は「パンを焼くため」だけに注がれているような店内は飾り気がなく、
焼いたパンも、無造作に「積んで」ある。
そう〜!!一見してビックリしたのはデカイの!!!パンが!!
写真にあるピッツアはともかく、伝統的な Pane di Altamura は
ハート型の Classico と、円形型の Capello di prete の2種類のみ。
[Capello di prete 〜牧師の帽子]とはよくいったもので
(牛肉にも同じ名前の部位があるらしい)
一抱えもあるような巨大なソレは、こんがり焼けた皮とあいまって、まるで岩のよう。
それがガンゴンと積んである(笑)
なんでも運搬に便利なカタチにしたらこぅなったそうで、重さも1キロ以上ある。
日持ちも良いので、アルタムーラで焼かれたパンの多くが、
イタリア各地に運ばれ店頭に並ぶそうだ。

思わずこの画を思い浮かべました。
ル・ナン兄弟の「農民の家族」 (部分)
この絵はフランスだけどイタリアも同じだろう。
デッカイこのパンを、そのつどナイフで切って食べるんですね。今も昔も…
鼻息荒く[牧師の帽子]を買ったY夫婦。
道中、後生大事にパン…というか「岩」を抱え、帰国後、何日もかけて味わったそぅだ(笑)
いやあ〜、よかったね〜♪♪♪