オクレ5. 立派な礼拝堂もあります♪
2009年 05月 24日

宿泊棟とは別に、元修道院だから、ちゃんとした礼拝堂もある。
半地下に設けられたソレは、小さいながらもたいへん立派で、
壁面に残った色鮮やかなフレスコ画が、敬虔な空間をつくりだしている。
ジャンルーカ君いはく、、、
当時は「修道院長」ではなく「頭=カポ」と呼ばれる指導者がおり、
巡礼者だけでなく、家のない人や旅人を泊めたり、
金のために免罪符をばらまく聖職者に対抗したりと、
精力的に動き、権力ある修道院だったのだという。
「テンプル騎士団も寄ったんだよ」とか
「ダンテの神曲うんぬん…」とか
「ラクイラの教会はココをモデルにしたんだよ」とか
最初は眠そうだったジャンルーカ君のエンジンがかかりだし
難しい話がバンバカバンバカ出てきて、いつの間にやら絶好調〜!
もぅ〜こんな話になると、カポならぬ、カバなあたしのオツムは
追いつかなくて全くわかりましぇん!
メモも一応取ってあったけど、いま読んでも意味不明(笑)
のたくった字が、その時の苦悩を表しているかのようデス(^^ゞ

イタリア人がこうなると、男女問わず、黙って拝聴するのがベストだが、
若い彼がこれだけ熱意を持って話すのはエライところ。
そこにちゃんと、自分がなすべき事の誇りが感じられるから。
今もちょっとしたホールとして、コンサートなどに利用されているそうだが、
しっかり保全・修復し、将来的には修道院美術館にするそうだ。
地震でどうなったか…なんて考えるのはよそう。
彼と、携わるみんなの夢が叶うことを、今は静かに祈りたいと思う。