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フォルドンジャーヌス こんこんと湧き出る古代の湯がある赤い町

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パウリラティーノから南下すること20分ほど。
南仏の村みたいな名のフォルドンジャーヌス(Fordongianus)はとっても小さな町だけど、ずぅえ〜ったい「是」の字で寄りたかった。なぜなら……

♨️ 温泉 ♨️ Terme di Fordongianus があるからぁあ〜〜〜!!!! by握り拳

しかも現在のスパ施設も顔負けの設備を備えた古代ローマ時代の“温泉遺構”が遺っているという。

アテクシの写真じゃあ〜よくわからんから、またまた画像を拝借して、ぐぅ〜んと上空からその“一部”を見てみよう。







ポルティコの前には階段付きの深くて巨大な浴槽…ってか、プールだわこりゃ!があり、周囲の小部屋は温泉を利用したスチームサウナになっていて、主に療養に使われてたんだって。

また、源泉温度が50度を超えるため、水タンクと水路を設け、温水と冷水の流れや温度の調整もしていたという。タンクの蓋は、上から目視できるよう Pasta vitrea と呼ばれる青い鋳造ガラスで作られていたというから、あっぱれ賢者の蓋である(意味不明)w

総延長、大阪〜東京間にあたる400キロもの水道橋を作った彼らのこと。“水もの”はお手の物だったのかもしれないが、そこまでテルマエに執着するところがスゲエ。それも、日本では卑弥呼がナムナムしてた時代に…です(^^ゞ




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これだけじゃない。外には立派な“露天風呂”が2つある。

中に入れず柵越しの写真でアングルがよろしくないけど、上は洞窟風呂で、下はニンフかヴィーナスの像があった噴水風呂…と思われる(妄想)

先ず大浴場(とサウナ)があって屋外露天風呂とは、レイアウトすら今と同じ。洞窟風呂なんてア〜タ、これとクリソツの風呂に入ったことありますから。あ、ニッポンで。ちょっと趣向を凝らした風呂を作ろうって思った時、人間、今も昔も考えることは一緒なのかも(^-^)





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左右に作られた露天風呂は、形状もちょっと違うのがミソ。

ポルティコ内はモザイクの床や彫像で飾られていたそうだから、利便性だけでなく、キチンと“美”を追求しているのが洒落者の古代ローマ人らしい。

んで、ご覧のように今もこんこんと湯が湧いているのです。




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ザンバザンバ。結構な勢いで流れて出している湯は、火傷しそうなほど熱い。
うえ〜もったいな〜い!って逆上(!!)していたら… あ、これは???

ふふふ。。。そう、これも古今東西考えることは同じ。
浸かるにはちと浅すぎるが、石を積んだ“浴槽”が作られていて、
ちょうどよい湯加減になっている。





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1800年以上前の遺跡をぬって届く湯で川湯とは、なぁんて贅沢!!!

西はオリスターノまで延びるサルデーニャ最長のティルソ川の中には、まるで波紋のようにまぁるい即席浴槽がいくつも作られていて、水着を着てくればよかったな〜って思ったけど、このシチュエーションでしょ?足湯だけでも、とってもとっても満足でありました(^-^)

*川向うにあるホテルに行けば温泉プールがあるよ♪




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パウリラティーノの遺跡BARのお姉さんと話している時に、これから温泉に行くって言うと、あぁ〜フォルドンジャーヌスね、と言われたほどテルメが有名だが、こちら〜アラゴン王国の影響下に作られ、珍しいアラゴンゴシック建築として博物館になっているCasa Aragonese (16世紀末築)も見どころの1つになっている。

がぁ〜昼休みで閉まってたのよね。。。。
(そんなもんがあることに久しぶりに気がついたわ(爆)

家の内部と温泉遺跡内に入れるチケットもあったのに(希望すればガイド付き)
家はともかく温泉内は見学してみたかったな…(泣)

営業時間:9時半〜13時 14時半〜17時 ←昼休みに気を付けて





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さすが温泉地。やっぱ火山地帯だったのね。
というのは、古くから火山岩の一種、トラカイトの産地でも知られているから。

特に赤褐色の石が多く採れるそうで、Casa Aragonese はもちろん、教会や家屋など建築資材としていろいろな場所で使われている。そのため町全体が赤っぽい。人っこ一人おらず、容赦なく照りつけるお天道さまの下では、赤色の蜃気楼に包まれているようだ。

たっぷり午睡を取っているだろうジモティを起こさぬよう、今は眠っている町、フォルドンジャーヌスを後に、どれ、もぅ1つお目当ての場所に行ってみよう。







# by 21giova | 2025-12-08 21:00 | ├ フォルドンジャーヌス | Comments(0)

パウリラティーノ2. ヌラーゲが点在する異世界のダンジョンへ

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摩訶不思議な“聖なる井戸”に注力するあまり書き損じてしまった。
同敷地内には他にも見どころがあるので、もぅ少しだけ追記させてください(^^ゞ

井戸の西側には、小さな教会を中心に修道士や信者が住まう家屋が集まった Villaggio Cristiano がある。小ぢんまりまとまった集落は、ホビット村みたいでカワイイ♪





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さらに歩を進め、オリーブの巨木が立ち並ぶ木立の中に入れば、井戸よりもっと以前に建てられたというヌラーゲがそこここにあってビックリする。

それはまるで『ゼルダの伝説』に出てくる祠みたいに、ンゴゴゴ〜ッと、目の前に現れるのだ。





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“かまくら”ほどのサイズ感で、ちわ〜っす!と中に入ることもできれば、、、、





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はぐれてしまった友人を探していると、、、、
いつの間にか登っとるやないか〜いっ!! というヌラーゲもあるw

→ 半地下に降りれるところもあった。





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おぉ〜っと!! こんなカタチ初めてみるぞ?! は、
金ならぬ石でできたインゴット型の建造物。




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これは家畜小屋として使用されていたらしく、
天井も落ちず、ここまで完璧に遺っているのは島内でも希少なものらしい。

今、地震あったらど〜しよう?って思ってしまう人はともかく(!!) 登ったり入ったり下ったり。数千年前の遺跡に自由にアプローチできるのは、なかなかの体験だったと思う。





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入場料は必要だが、ほぼ野ざらし放ったらかし。でもそれがイイ。

気ままに枝を伸ばすオリーブの木々の下には、遺構の端くれと思われる石塊が転がり、朽ちたヌラーゲがぽつねんと建っている。それはまんまアラゴルンとフロドが出てきてもおかしくない別世界に紛れ込んだよう。

サルデーニャが誇るバルミニの巨大ヌラーゲも、もちろん素晴らしかったけれど、先の“聖なる井戸”と共に、とってもとっても感銘を受けた遺跡でありました(^-^)





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🌳 今回のオマケ 🌳


去る前に、たっぷり砂糖を入れたカッフェをダブルでキュイッ♪というBARもあり、評判のよいレストランも隣接しているが、暑い日は各々、生命の水は忘れずに(๑•̀ㅂ•́)و✧

周囲には他にもたっくさんのヌラーゲが遺っている。もしそれらを含む島内の遺跡に興味があれば Archeologia in Sardegna を参考に巡ってみてください。







# by 21giova | 2025-11-07 19:00 | ├ パウリラーティノ | Comments(0)

パウリラティーノ1. 謎のカギ穴遺跡の正体は“聖なる井戸”だった!!

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旅の情報収集のために様々なURLの海を漁っていると、思いもがけず3m級の本マグロを釣り上げたような“ネタ”を発見することがある。

ど〜しても“上から”見て欲しいので画像を拝借したんだけど、なんじゃこれ〜!! な物件(!!)でしょう?例えば古代ローマ遺跡ならわかる。でもこれは全然わかんない(≧▽≦)//

ということで、知ってしまったからには行かねばならぬ!!と、Bosaから南の内陸部に下ること小一時間。パウリラティーノ(Paulilatino) の郊外にあるサンタ・クリスティーナの聖域(Santuario di Santa Cristina) にやってきたのである。




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もっと上から見ると、周囲にまるで象形文字のように遺構があるのがわかる。

1番キモとなるのが冒頭の写真〜鍵穴みたいな“聖なる井戸〜Il Pozzo sacro”で、大きな円はコミューンのためのホール、mの字は祭官や巡礼者用の部屋といわれており、供物用の生き物を囲っていたのではないかという柵も遺っているという。

どんな宗教だったのかわかんないけど、確かにその名の通り聖域であり、祭礼の場だったんだね。




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フツ〜(?!)に撮るとこんな感じで全景がわかりにくいのだ、、、



古今東西「水」は生命の、信仰の源となってきた。日本にも水神さまを祀る神社がたくさんあるように、古代サルデーニャ人にとっても水は神聖なものだったようで、ポッカリ空いた三角形の中に“聖なる井戸”がある。

島内には同じような崇拝のための井戸が幾つか遺っているが、前11世紀頃(!!)に作られたこちらが1番保存状態がよく、考古学上貴重な遺構となっているそうだ。





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入場料を払ったとはいえ、完全フリーな自由散策で、千年も前の遺跡にヘイコラ入っていいんですかい?と思いながらのぞきこむと、、、、

うぇええ〜!!! 階段が急すぎる!!
おまけに下に行くほど狭くなっている。
なんか逆ピラミッドみたいで脳内バグる。

でも…地下に続く石段があまりにも美しく、意思とは反対に惹き込まれそう。
1人づつ入ろうね、なんかあったら(!!)助けてね、と言いつつ降りてみる。





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左右がどんどん窮屈になっていくなか、4mほど下っていくと井戸がありました!

井戸というより泉?! 想像とちっくと違ったけど、粛々と湧く水は未だかつて枯れたことがないといい、入口と上部の開口部から差し込む光のなかで妖しく光っている。





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写真は汚いが……

ウンショと見上げてみると、芸が細かい事に円錐形になっていて、まるで“蛇腹”っていうか、ペタンとたためるボウルみたい。それが階段と同じく段々とすンごくキレイに積まれている。

時にはもっと水位が上がっている事もあるらしいので、1番下まで降りれ、この円錐ドームを見れたのはラッキーだったかもしれない。

しかも18年半ごとに頂上部、わずか30センチの穴を通し、月光が垂直に水面を照らすという。

う"〜!! ってことは、あっちにも“仕掛け”がありますよね?





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そう…三角形と思ったら台形だったんだ!な入口は、昼と夜の長さが等しくなる、いわゆる春分の日(3月)と秋分の日(9月)になると、太陽光が階段を一直線に通って井戸を照らすそうだ。

古代遺跡が天文学に基づき作られていることはよくある。それは心底驚くべき事だが、それよりこの精緻で美しい建造物を作り上げた技術にアタシは唸ってしまった。

なんでも材料の玄武岩は長さ60cm、厚さ30cmにピッタリ測られており、モルタルを使わず積まれているそうだ。日本の伝統的な建築技術“木組み”も釘を一切使わない。時代や材料は違えど、シンプルに、堅固に、そして美しく。そんなものづくりの“考え方”の根っこが同じなのかもしれないと思うと感慨深いのである。





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何気ないこれが井戸の開口部。

本来は“蓋”があったらしいけれど、この際どうでもいい(笑)。この下に蛇腹な円錐ドームが広がっていることがビックリ。特別な日、特別な夜になると密やかに秘儀が行われていたことが神秘。ナショジオがどっかで特集してくんないかなv

サルデーニャって、ほんとにプリミティブなフシギがいっぱい詰まった島だ。
何度も思っちゃうし言っちゃうけど、イタリア語を話す別の国みたい。

ちなみに陣内先生も訪れていて、ちょっとウレシクなってしまいました(^-^)




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🌟 今回のオマケ 🌟


聖なる井戸の3Dモデリング を発見したので、よかったらクルクル回して見てみて♪

階段の上にも“逆階段”があるところとか注目ですv







# by 21giova | 2025-10-10 19:00 | ├ パウリラーティノ | Comments(0)

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