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アルゲーロ1. ミシュランレストランからの酔っぱらいミルト酒

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楽しい寄り道を経て、よぅやく到着したアルゲーロ(Alghero)は、現在もカタルーニャ語が通用するなど、アラゴン王国の領土になっていた歴史が色濃く残っていることから “La Barceloneta sarda〜サルデーニャの中の小さなバルセロナ”と呼ばれている街である。

ガウディ目当てに訪れた事があるバルセロナは、ンとぉ〜にステキな街だったから、アルゲーロも楽しみだ。当時はさながら地面に生えたトウモロコシ(!!)だったサグラダ・ファミリアはどぅなってるんだろう。→ 2034年頃完成予定みたい。




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朝食をいただいたテラス


まぁまぁ、とりあえずチェックインだ。
クルマがとっても停めやすかった公園横のマンション。リタイアしてB&B Shabby Chicを始め、まだ1年に満たないという MarioとCaterina 御夫婦のお宅の1室でお世話になる。

バスタブのある広いバスルームやスイートな調度品。タオル類はまとめてリボンで結んであり、ステキ♪♪と褒めると、でしょう?でしょう?と大喜びしたCaterinaは、たいへんフレンドリーな女性で、冷たい飲み物を出してくれながら、今からどうするの?夕飯は?と、質問攻めに…w

もちろん夕飯はサルデーニャ料理!と答えると、美味しい店があるから予約しとくわ、って、こっちの返事も待たずスマホを出す(笑) アハハ!!! じゃあ〜その店に行くとするか(^-^)




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クルマは置いて、公園を突っ切り歩くこと、ものの数分で着いた La Saletta.

当時はまだだったと思うけど、HPを見ると、星こそつかずとも2024年度ミシュランセレクテッドになっているではないか!! Caterina ナイスチョイス!! (≧▽≦)/




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今思うと、港街でなぜ魚介を頼まなかったのか?!って、己の頭を叩きに行きたいが、どうしようもなく“お肉”な気分だったんだと思いたい。ワインも Cannonau di Sardegna だったし。

それでもオサレな皿に気分が上がる。
伊国でたくさんのパスタを食べてきたけれど、こんなにキレ〜にデコレートされた皿は記憶にない。多分。うん。もち、ウマシ!

メインはモンティで不甲斐ない戦いをしてしまい、ヒジョ〜に心残りだった仔豚の丸焼き〜Porcedduをオーダーしたのだが、、、、、





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☘️後述するギンバイカの葉っぱが飾られています☘️


うぉお〜これもキレイ♪♪

お皿はコルクで、敷紙の代わりにカラサウがひいてある。どちらもサルデーニャを代表するものでステキ♪添えてある焼き野菜もGJだ。モンティでは満腹すぎて堪能できなかったPorcedduも、今回は取り合いになるくらい美味しかったから、お腹具合ってホント大事だわ(爆)




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じゃあ〜やっぱ“アレ”も頼もうか?_からの、、、3回目のうぉお〜!!!
笑っちゃうくらい見事なポンポコリン@セアダスが運ばれてきた。

ナイフを入れた途端、プスゥウ〜と萎んでしまったけど、カリッと揚がった生地が薄くて香ばしい。セアダスって、生地や揚げ方次第でかなりヘビィになるんだが、今まで食べたどのセアダスより上品でサクッと頂けた。とぅろり溶け出すペコリーノも、ワインを残しておいて大正解!

どれもホント〜に当たり前の皿だったけれど、とても洗練されて美味しかった♪自分たちなら行きそうにない店だったし、この時から既にミシュラン店への萌芽が始まっていたのかもしれないと思うと、ステキな店を予約してくれたCaterinaに大感謝であった。

🍽️ 星付きとかこだわないけれど、島内には45軒のミシュラン認可店があります 🍽️








アルゲーロ2日目の夜。お宿に帰ると、待ってたよ〜!と、見知らぬ紳士がお出迎え。え?あなた誰?いやだ、彼を呼ぶって言ってたじゃない?って横からひょっこりCaterina.(カワイイ!!)そうだ、日本語が話せるシニョーレを紹介したい、って言ってたね。スイマセン、忘れてました(^^ゞ

夜風が気持ちよいテラスに集まり、イタリア人が大好きな“おしゃべり大会”が始まったのだが、その時出してくれたのが、サルデーニャの食後酒といえばマストでコレ!なミルト酒 (Liquore di mirto)だ。わ〜い、コレ飲んでみたかったんだよね!

島内の至る所に自生するギンバイカは、女神アフロディーテの樹としても知られており、白く可憐な花が結婚式など祝いの席を彩る。その実から作られるミルト酒は、漆黒の甘さにベリー系の香りと酸味をまとい、後口にほんのり苦みが残る。つまりはウマい!!! これ、好き♪

大使館系の仕事をしていたという件の紳士 Gianninoは、確かに日本語が上手で、やたらと披露するうんちく話の答えに窮すると鼻で笑われる始末だったがw ミルト酒の助けもあって大いに盛り上がった♪ でもね、これ40度近くあるのよ。クイクイ飲むもんじゃないのよ。お陰でちょ〜酔っ払ってしまいました。。。。





# by 21giova | 2025-03-19 21:00 | ├ アルゲーロ | Comments(0)

アルゲーロ1. サルデーニャのワインといえば…な Sella & Moscaへ!

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南国風情たっぷりの背後には、豊かなブドウ畑が広がっている。その総面積、550ヘクタール!甲子園球場が約4ヘクタールだと思うと…う〜む、広さについて改めて言うまでもないだろう。

アルゲーロに行くならマストで行きたい!と寄ったのは、サルデーニャはもちろん、自社畑として欧州でも最大級の畑を所有する Sella & Mosca だ。その歴史は優に100年を超え、島の伝統的な土着品種に光を当て、世に知らしめた、サルデーニャワインの雄である。




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ギィイ〜〜と門が開き…ではなく、開いてたけど…

ええ〜〜ココ入っていくの?

まるでゴッドファーザーの殴り込み。いや…違うからw




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中も広々〜〜♪

創業当時は敷地内に住みながら働く人たちのための立派な教会まであった。今も残っている教会では、結婚式などのイベントに使われるそうで、数日後に行われるジャズコンサートのポスターが貼られていた。



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おやおや、エチケットが変わったんだね。
何でも今年から(当時2019年)地元アルゲーロ生まれで KENZOのクリエイティブ・ディレクターを勤めた事もある Antonio Marras作品に変わったそうだ。

ファションデザイナーらしい画でステキだけど、個人的には、今までのクラシックなエチケットの方が好きだなぁ〜(^^ゞ




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さぁさぁ、せっかくだから試飲しよう!
ワインのお供にカラサウがついてくるのもナイス♪

暑いからまず、泡だ!! Torbato Spumante Brut 
🌸サクラアワード2024 ダイヤモンドトロフィー受賞してるんだって♪

絶滅寸前ながらブドウの可能性を信じ、Sella&Moscaが根気よく育ててきた希少な土着品種、トルバートから作られるTerre Bianche Alghero は、アタシの大好きな白ワインの1つなんだが、その泡だから間違いなくウマい!!

カンノナウは買うとして、別の土着品種カリニャーノを使った Terre Rare を赤としてチョイス。樽香と黒い果実の香りをまとったしっかりボディながら、スッと懐に入り込み、まろっと喉元を過ぎていくたいへん心地よい赤だった。これ好きっ♪





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ちなみにカウンターでのテイスティングは有料です(カラサウ付き(^-^)

3〜4€がほとんどで、当時のレートだと座ってカッフェ飲むくらいだったが、今だとそれなりになるのかな〜。それでも北部や中部に比べたら良心的な値段だと思う(写真は当時の料金表)

*その他にセラーの見学とローカルフード付きテイスティングツアーもあります。




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〆の1杯は甘いのにしよう。

サルデーニャのみで栽培されているナスコ(Nasco)という初めて聞くブドウで作られた Monteluce Alghero Bianco Passito.

その色の如くハチミツが、ナッツが、ジャムが奏でる甘い香りと甘味がスバラシイ。 それでいて度数15と高めで、甘美な罠にはまりそう♪いや…はまりたい(≧▽≦) 珍しいワインだよ、というこれまた甘い言葉に乗って買っていくことにするw




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カウンターは、そらもぅありきたりの作りなんです。

でも…

振り返ればヤツがいる…ではないが(一体いつのドラマなんだ!!)
背後はビックリするくらいクールな空間になっている。
多分、バレル〜ワイン樽をイメージしてるんじゃないかな。ステキです♪♪




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サルデーニャワインがまだそれほど流通していなかった頃、通販でも実店舗でも置いてあったのが Sella&Mosca だった。Argiolas も島を代表する作り手だが、チョイスするのはいつもCPの良いSella&Mosca だった。だからアタシにとってサルデーニャのワインといえば Sella&Mosca なンだよね。

一見さんの所に行くのも楽しいけれど、アタシなりに愛着のあるSella&Mosca に来れて本当によかった〜♪大満足!ってことで白・赤・甘と3本買って帰りましたw

とってもオサレなVillaも併設。アルゲーロから10キロほどとアクセスも悪くないので、1泊してとことんワインに浸るのもイイと思います♪(いつか泊まってみたい!!)


🍷 今回のオマケ 🍷

19世紀。冒険好きの2人のピエモンテーゼがアルゲーロにやってきた。未開の地ながら豊かな大地に魅せられた2人はブドウの苗木づくりを始める。彼らの名はエンジニアのエルミニオ・セッラ。弁護士のエドガルド・モスカ。そう…セッラ&モスカ(Sella&Mosca) の始まりだ。

日本風に言えば“田中&山田”といったところで少々笑えるけれど、この名前、覚えておいて損はありません。どのラインも美味しいよ♪ 特にヴェルメンティーノは💮花丸です♪





# by 21giova | 2025-02-14 22:00 | ├ アルゲーロ | Comments(0)

サッサリ たのしか市場で長居しちゃたサルデーニャ第2の都市

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目を見張るほど豊富な魚介類にうぉおお〜♪♪と、唸ってしまったのは、カステルサルドから西へ小一時間ほど走ったサッサリ(Sassari) のメルカートである。

サッサリはイタリアで5番目に大きな自治体を有するサルデーニャ第2の都市で見所も多いのだが “市場” というワードに弱く、いの一番に寄ってしまったのだ(^^ゞ

にしても…海から5キロほど内陸に入ったところなのに、築地も真っ青なこの“海の幸”はどうよ?! 見てるだけでニヤニヤしちゃうわ(≧▽≦)//




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いわゆる路上の露天市場の方が好きだけど、2012年、旧市場跡にできた市場はとてもキレイだ。2階はオープンスペースになっていて、イベントなどに使われるみたい。

ンでもって駐車場も完備!ココ大事よ〜w




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市が閉まる間際に入ったもんだから既に閉まってるブースもあったけれど、生鮮や加工品、雑貨、いろんな店が整然と並んでいて、クルーズ船で食べて大好きになった Guttiau (グッディアウ)を発見、ソッコ〜ゲットする。

薄くて割れやすいのが難点ではあるが、ンとぉ〜に美味しいので、サルデーニャに行ったらマストで食べて買って欲しいデス。カラサウよりグッディアウ!この合言葉を忘れずに(^-^)




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飲み物や軽食を出すカウンターもあり、客というより、今日は終わりっ!と、早々に仕事を放棄した店関係の男たちがワラワラと集まり喉を潤している。

そうそう、カステルサルドは暑かったんよ。。。
アタシたちも1杯飲みたい、、、




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迷い込んだ異邦人に、何だなんだ?!という視線を浴びつつ…
こ〜ゆ〜時はヴィノじゃなく生ビールでしょう!!!!!!!

彼らに混じって負けじと声高にオーダーすると、
ほい、食べな、ってパスタをお裾分けしてくれた (泣)

デッカイおやっさんが、ちっちゃなキッチンのちっちゃなIHヒーターでチャッチャと作ったソレは、魚介の出汁と塩味が効いてべぇ〜らぼうにウマかった!!! おやっさん、ありがとね!




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暑さでダウン気味だった心身が、冷えた生ビールとパスタで生き返ったよ♪
ンでは、車を置いてドゥオモ〜Cattedrale di San Nicola まで歩いてみよう。

創健当時のロマネスク様式はシンプルなシルエットの鐘楼に残っているが、度重なる改装を経たファサードは、バロック様式に落ち着いたようだ。

家屋が密集する旧市街の中で、オアシスのように広がるドゥオモ広場に佇む姿は、サルデーニャ屈指の美しさを誇るだけあって、実に壮麗である。





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カステルサルドで見かけたような団体観光客がいて、彼らと一緒にイナバウアー的に見上げたその先には、サッサリの守護聖人であり、サンタクロースの起源として知られる聖ニコラオスが中央に。その下に3体の殉教者の像が並んでいる。

こちらは若干あっさりめだけど、イイ意味で装飾過多。重厚な多重奏のようなバロック建築って大好き♪ こ〜みえても(?!) バロック音楽も大好きだし。

ま、それはともかく_バロック建築好きな人は“バロックのフィレンツェ”と呼ばれるレッチェ(Lecce)を訪れることを超絶オススメしたい。聖ニコラオスの墓所があり巡礼地にもなっているバーリ(Bari)とセットでプーリア州を楽しめると思います。




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午後過ぎ。
通りは、清掃車が通った後ですかい?ってくらいキレイさっぱり人がいない…(一応目抜き通り)

ローカル万歳人間!なので何年も行ってない…ってか、今さら怖くて行けないかも!! なローマやミラノといった大都市ではこぅ〜はなるまい。でも_未だ残るながぁ〜い昼休みはローカルあるある案件。町がひと眠りしている間に素顔を拝見、というこの時間は嫌いじゃない。




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その昔、街をグルリと囲っていた13世紀の壁(Mura di Sassari)がひっそり残っていたり、感心な事に開いてた食料店で、欲しかった Fregola(フレーゴラ) を買ったり。ついでに、目が覚めるほど酸っぱいヤギ乳のヨーグルトもいただいたり…。

そうこうしてるうちに街で1番有名な史跡であろうロゼッロの噴水(Fontana di Rosello)に行き損ねたのは心残りではあるが、まぁ〜仕方あるまい。ブラブラ気まま歩きは、予定通りに行かないのが正解なのだから。




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州都なカリャリと違い、戦火を逃れた街には多くの史跡や文化財が残っており、巨大な木製の燭台を担いで行進する Discesa dei Candelieri は、ユネスコの無形文化遺産に認定されている。

また、世界最古のボローニャ大学(1088年)には及ばずとも、島で最初に創設されたサッサリ大学(1562年)もイタリアで最も古い大学の1つで、学生の街としても知られていることから、いい塩梅に新旧が混在しているサッサリ。

我々はほんのお触り程度の散策だったけれど、観光サイトも充実しているので、島の北部において、その歴史や文化に触れるには最適な街なんじゃないかと思う。

そんなサッサリが再び目覚めるのはまだまだ先のようだから、我々はここいらで失礼して、次の場所に移動するか。うん。




# by 21giova | 2025-01-22 15:00 | ├ サッサリ | Comments(0)

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