ロコロトンド 2. にぎやかな行列のその正体は…
2010年 08月 04日
奥に伸びるアーチのその先を、探るべきか否か…と悩んでいると
「何してんの?入って見ていきなさい」
とは、通りを所在なげに眺めていたおばあちゃん。
ではでは遠慮なく・・・・・(^^ゞ
アメーバーのように家屋がくっついたコの字型のドンツキは、
ちょいとオサレな長屋風。
呼べば答え、ケンカの声も筒抜けだろうけど、
そこは人情溢れる南イタリア。
建物だってホラ、互いに支えあって建ってマス。
ありがとう〜♪おばあちゃん。
静かだね〜♪と歩いてた通りから、なにやらマーチングバンドな音楽が聞こえてきた。
見れば、人がゾロゾロ歩いており、何やら楽しげだ(と、見えた)
なるほど、今日は祭りだったんだな。だから人がいなかったんだ!!
と、ヒジョ〜に身勝手な結論を出したアタシたち。
どんな祭りで何が起こるんだろ?と、列に加わり一緒に歩き出す。
いつ花火があがってもいいように(!)カメラを構えながら。
ところが列の先頭にある〈黒い箱〉を見て、状況を一気に把握。
祭りなんてとんでもなくて〈お葬式〉だったんデス…(TOT)// omg!!
伊国のお葬式についてよく知らないが、
小さな町ではこのように棺を持って町内を練り歩き、
故人を悼みながら、亡くなったことを皆にお知らせする習慣_伝統?があるようだ。
で、最後は教会に運ばれミサが行われる。
行列してる人たちの服装もまちまち_Gパン&Tシャツの人もいるし、
和やかに歓談してるし、トランペットとか吹いてるワケですよ。
映画ゴッドファーザーにも同じような場面があったが、
あんな見るからに!って感じじゃなかったので
も〜すっかり勘違いしてしまった(^^ゞ
見るからに「コイツらわかってないやろ?」なアタシたちを非難するワケでもなく、
なんなら最後まで一緒にどぅぞ〜くらいなフレンドリーさもあったが(笑)
ココはそっと静かに列を離れる。
名も顔も知らぬ棺の人。どうぞ安らかに。。。R.I.P.