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パエストゥム 2. お隣の博物館もお忘れなく!
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暑い時はムリせず、途中でオツムを冷やしましょうvv

広大な遺跡の発掘はまだ1/4にも届いておらず、掘れば掘るほど何かが出土する入れ食い状態(笑)
なのに「遺跡内」に「立派な」考古学博物館を建ててしまったオバカさんは一体誰だ?!
と、後に非難の対象になってしまったという
パエストゥム国立考古学博物館〜Museo Archeologico Nazionale di Paestum

それでも出土品は増える一方で、仕方なくそのまま増設され、
今ではイタリア屈指の巨大博物館になっている。

多分この下にも「何か」が埋まったままなんだろうな〜と突っ込みたいのを我慢しつつ(笑)
ある意味、南イタリアらしくてイイかも…と大らかに微笑むことにする(^^ゞ

しかし我々観光客にすると、遠く移動することなくスッと行けるのは大変便利♪
中もキレイだし、ノーフラッシュで写真撮影もオウケイvv
何より人が少なく、予約不要でゆっくり見て回れるのが三重マルである。





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こぅやってマッサージしながらスカルプケアするのよ♪
へえ〜こんな感じでいいかしら?

ゴッシゴッシ キュッキュキュ♪♪

ではなく…

頼んでた小麦買ってきてくれた?
OMG!!!!〜忘れちゃった!
ひえ〜〜!!!! ど〜すんのよアンタ?!

でもなく…

何かしら躍ってる…と思われる絵(^^ゞ
キレイに色が残ってるよね〜♪♪

収蔵品が多すぎて収まりきらないのだろう。
剥きだしで立てかけてあり、
大喜利のお題目のように、見る者の創造力を存分にかき立ててくれる(笑)

他にも、神殿の一部や神像、生活用品に装飾品などなど…
玉石混交…というか、とにかく見るモノが星の数ほどあり、たいへん見応えがある。





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ワハハ!こ〜ゆ〜の大好き!!!(≧▽≦)//

説明書きによると…
(アタシのイタ語ボキャブラリーは悲しいほど乏しいが、食べ物の名前はわかるのだ(笑)

赤いテラコッタの皿に乗っかってるのは、ザクロにブドウ、イチジクといったフルーツに、
何かしらのお菓子、木の実、そしてチーズらしい。
そうか!ツブツブの塊は「ブドウの房」なんだな♪
じゃあ〜あれはイチジク?とニヤニヤしながら見てしまった。

石棺に一緒に入れたのか、神事に使われていたのか不明だが、
今、我々が口にしてるものと大差ない事に今さらながら驚く。

肉を焼くだけといった原始的な方法から
「調理」を施し「料理」にしたと言われている古代ギリシャ人。
デザート付きのフルコースなんて、さすが元祖美食家である。

ちなみに「ガストロノミー」という言葉は、
古代ギリシャ語の「gastros=胃」と「nomos =学問」から成る合成語でもある。

なんか小腹が減ってきたぞ!!!(>_<)//




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さてこちらは、ここに来たからには、これだけは見逃すな!という逸品、
石灰岩から切り出した5枚の石板からなる ダイバーの墓〜Tomba del tuffatore である。

ね、明らかに展示状態が「別格」でしょ?
他のは触れるくらい近くにあったのに、いきなりそんなに遠くですか?って。

……のわりにはこれまた「剥きだし」でワイルドな展示vv
この博物館の目玉なのに、日光や埃とか大丈夫なん?って心配しちゃうけど、
パエストゥム的にはこれでいいんでしょう、多分。またまた大らか(笑)

それぞれ絵の面を内側にして、立方体な石棺となるワケだが、
内部に水や土が浸透するのを防ぐために (と考えられている) 漆喰が塗られ、
その上に画が描かれている。そう…フレスコ画だ。

意図的ではなく結果的に「フレスコ画」になったのかもしれないが、
同時代に漆喰上に掻かれた画は一切なく、
これが唯一無二のモノとされており、たいへん貴重なものとなっている (でも剥きだし…(笑)





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墓の名ともなった「ダイバー」は、
死者の頭上に乗せられた「蓋」の部分に描かれたこの絵から引用されている。

これは埋葬者が三度の飯よりダイビングが好きだった!…ではなく、
「生」から「死」の世界へ飛びこむ(生き変わる) 死生観を表したもの…なんだそうな。

うぅむ…なるほどね〜

しかし、なんというかとても朴訥、人間的な表現方法で、明らかに他と一線を画している。
いい意味で、オレは描きたいように描く〜!な、吹っ切れた感も感じられる(そ、そうなのか?!)
描いた絵師は、豪放磊落なアーティストだったに違いない。うむ。

とにかく…他に類を見ないフレスコ画だった事も含め、
発見当時、え〜らいこっちゃ!!と騒がれたそうな(^^ゞ

館内を自由にいろいろ見て回り、あ!ココにあったんだ〜!と、感動的な?! 対面をしてもいいし、
直行したい人は、1階の第5室に展示されているので、是非見て帰ってください♪♪






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敷地内には、神殿以外にも幾多の時代と民族の手を経て作られてきた遺物が点在しており、
博物館と合わせても数時間では見て回れないほどお楽しみアイテムが満載vv

これも南イタリア的放置プレイで神殿以外はお触り自由!
古代遺跡に登るも抱きつくも、座禅を組むもかくれんぼするも、好きなように散策ができマス(笑)

アクセス至便とは言い難いけど、がんばればナポリから日帰りで行くことも可能(らしい)
モッツァレッラ工場見学とセットになったツアーもあるようなので、
機会があれば絶対行ってみて〜!!と、声を大にしてオススメしたいデスvv

〈観光資料サイト〉*日本語版HP *La Città di Paestum
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by 21giova | 2014-11-11 23:54 | ├ パエストゥム | Comments(0)
パエストゥム 1. こらぁ〜スゴイ世界遺産だぞ!!!!
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モッツァレッラな〈Tenuta Vannulo〉から1キロほど南に走ると、
まるで平城宮跡のような広大な野っ原が視界に飛びこんでくる。
いや…ただの野っ原ではない。
よくよく見ると、礎石や石柱がそこら中に立っている。

こぢんまりと並ぶ土産物屋通りの中にひっそりに掲げられた標識は、
気付かず通り過ぎてしまうほど控えめで、小さい。
恥ずかしながらこんな所に世界遺産があるとは、今回、初めて知りました…

正式名、舌噛みそうなほどややこしくて長い。
3秒で言えたら………何もでないが、自慢はできる…と思う(笑)

パエストゥムヴェーリアの考古遺跡群やパドゥーラのカルトゥジオ修道院を含む
チレントおよびヴァッロ・ディ・ディアーノ国立公園(1998年認定)

長いだけあってその範囲も広域だが、その中で、古代ギリシャ・ローマ時代の遺跡が
混然と遺っているのが、ここパエストゥムである。




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古代ギリシャ人が植民地としてこの地を支配したのが始まりで、
海の神ポセイドンに捧げるために作った Poseidonia〜ポセイドニアという街の名が、
その後ラテン語訛りの Paestum〜パエストゥムになり、今に至る。

ポンペイ のように整然と街並みが遺ってるワケじゃないが、大きさはほぼ同じ。
なので、すっごく広い!草木が茂り、緑が多い分、のんびり大らかに広い!(笑)

そしてココの「キモ」はというと、1つでも大したモノなのに、
目をむくほど立派なギリシャ神殿が、なんと3つも遺っていることで、
当時、最も美しいと讃えられた街の栄華をしのぶことができるのだvv

そのうちの1つ、木々の間から一幅の絵のように美しい立ち姿を見せるのが、
ネプチューン (ポセイドン) の神殿〜 Il Tempio di Nettuno o Poseidone だ。





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近くに寄って見ると、直径約2mもの柱が立ち並ぶ姿にア然!となる。
とにかく… デカイ!! こらぁ〜まさに「王」の神殿だなvv
そして次に、保存状態の良さにホゥ♪と声をあげる。

当時は彩色された彫刻板で飾られされていたと思われるが、
柱の上部〜ペディメントエンタブラチュアに、
ギリシャ建築の特徴であるドーリア式の柱のタテ溝もキレ〜に残っている。

別にマニアじゃないが(笑)
ほぼ同時期 (紀元前5世紀前後) に建てられたアテネのパルテノン神殿に、
シチリアはアグリジェントセジェスタセリヌンテ(これは8世紀) の神殿を見てきたアテクシが思うに、
このネプチューンの神殿は、断トツイチバン!で保存状態が良いんじゃないかと思う。

アグリジェントのコンコルディア神殿も同じくらい巨大で素晴らしいが、
なんとなく砂まみれ!っていうイメージが残っていて、
緑の地に雄大に立つこの神殿がことさら美しく見える。
ま、とにかく…よくぞこんなにキレイに残ってたもんだvv

南イタリアって結構地震が多いし、他国からの侵略や戦争も多かった地である。
その中で、2000と500年以上もの間、こぅやって建ってるなんてね。
しかもっ!そんな神殿が3つもあるんだから、こらもぅ〜ビックリである。




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ネプチューンの神殿のすぐ隣に仲良く並んでるのが、2つ目となる Hera〜ヘラの神殿だ。
Il Tempio di (H)era (detto Basilica di Paestum)

ポセイドンに捧げた街だというのに、守護神がヘラ神だったことから真っ先に建てられた。
じゅ、順番おかしくないか?!って思うけど(笑)
それも含め、今でもこの街の起源がハッキリ解明されていないそうだ。

それと…ギリシャ建築の定義ってよくわかんないが、
普通、正面の柱は「偶数」が基本なのに、ヘラ神殿は9本「奇数」になってて、
一般的な神殿とはちょっと違うらしい。

う〜ん、これはニオうね!(なにが?! )
いやほら、ミステリーハンターの登場かと…(^^ゞ





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古いだけあって柱列だけが残るヘラ神殿だが、3つの中で一番大きく、
幅の倍以上の奥行き (24.35m × 54m ) に沿って整然と並ぶ柱列のシルエットが大変美しい。
いろんな物が無くなったせいで、日本の石庭のようなわびさび感が滲み出ている。
美しさを誇った女神も、今や媼(おうな) になってしまった…ってところだろうか。

それでも…

数え切れないほどの雨に打たれ、風に吹かれ、日に焼かれ、
数え切れないほどの生と死を見守ってきたんだな〜と思うと、
人の営みとはなんと儚いものか…と手を合わせてしまいそうになる。

がしかし、間違いなくこれは「人」の手で作られたもの。
知恵と工夫と創意の結集が、こうやってカタチとなって遺っている。
ああ〜それもやっぱスゴイことだよね!!人って偉大!

二度と装うこともなく、朽ちていくばかりだけど、
どうかこのまま、千年も万年も後世に遺ることを願わずにはいられない。





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ネプチューンとヘラの神殿を守り仕えるように、
少し離れた所にポッチリと建っているのが、3つ目となるアテナ神殿である。
Il tempio di Atena o tempio di Cerere

なるほど、こちらは正面柱が6本だ。
全体的なプロポーションといい、朽ち具合といい、バランスが良くて好みだわ♪
と、3つのうちでお気に入りを見つけるのも楽しいvv

と、言いながら、炎天下な現地で見てると、どれがどの神殿かワヤになってくる…
今も写真整理しながら、コレは一体「ナニ神殿?」って(笑)
多分あってると思うけど、間違ってたらゴメンなさい(^^ゞ

遺跡巡りって大好きだし面白いが、逃げ場 (日陰) が少ないから、暑い時はホント頭上要注意!(>_<)//
でも反対に、周囲に余計なモノが一切ないシチュエーションが、遺跡の素晴らしさを際だたせてるのも確か。

例えばフォロ・ロマーノは、こんな場所に?! と、街中にあるのが大きなサプライズだが、
恐らく当時とそう変わらぬであろうこんなにも牧歌的な風景のなかに、
時の忘れ物のように3つもの神殿が残ってるなんて、すっごくミラクルだし、ロマンティック♪♪
目を閉じなくても、古の時代へとタイムスリップできそうだ。




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大きさがわかるように、左下に人物が写ってるカットをば…

かろうじてのっかってる?!くっついてる?!ってな具合のギリシャ風な「破風」が、
あの状態で今日まで遺ってることが不思議でならない。

他が崩れた時にどうして一緒に倒れなかったんだろう?とか、
柱だって、1本倒れたらドミノ倒しだし…とか。
こぅゆうモノを見てると、子どもみたく「なぜ?なぜ?」が止まらなくなる(^^ゞ






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木造建築と違い石造建築物には有無を言わせない迫力や圧力があるので、
1つでもお腹いっぱいなのに、3つも見ると大変デス。
ってか、1ヶ所で3つも楽しめる!って、とってもお得!(ちゃうやろ〜!!!!!)

じゃなくて、、、、

こんなにも力強くプリミティブな美が、サレルノ南部の平野にある事に驚いた!
地域的マイナー感と神殿の素晴らしさのギャップにノックアウトされちゃったvv

数あるイタリアの世界遺産の中では、知名度、かなり低いかもしれないが、
これほど見事な神殿が3つも見れるパエストゥムって
神殿マニアの人もそうでない人も必見!な、隠れた名所なんじゃないだろうか。
3つ3つとしつこいが(笑) 世界中探しても、こんな場所ないっ!…と思う…(多分)

正直、どのみち通るから寄ってみよう♪な、軽い気持で足を運んだのだが、
来てみてホント〜によかった〜♪と思いました(>_<)//
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by 21giova | 2014-10-27 23:38 | ├ パエストゥム | Comments(0)