カテゴリ:├ アルタムーラ( 4 )
アルタムーラ 4. フェデリーコ2世が建てた唯一の大聖堂は、細部を凝視して微笑むべし♪
f0205783_15295455.jpg



偉大な王だった以外にも、プーリアに残した数々の足跡により
この地においてその名を抜きには語れないフェデリーコ2世

カステル・デル・モンテを筆頭に、プーリア中に城を建てまくった彼が、
唯一、建立した大聖堂が、旧市街の中心にぬっくと建っている。

トラーニの大聖堂 もそうだったが、外見はとってもシンプル。

でもでもよぉおぅうく見ると__

ここぞ!という所には、ほれみんしゃい!とばかりに手がかかってる(笑)

その表情がなんともいえずエエ味出してて、
ホラホラ〜と見つけては、眺めるのが楽しいンですな〜




f0205783_1557304.jpg




正面扉の上部を飾る細やかなレリーフ。
左端でユダがキリストに接吻してる_そう、最後の晩餐のシーン。
ひぃふぅみぃ〜と思わず数えてしまいまったわい(^^ゞ

ここで注目すべきは…

最後の晩餐〜食卓に並ぶ魚や杯を、立体構造を無視して手前に見せる…という
すばらしいアイデアである(笑)

なんかスゲ〜!!と感嘆してしまった恐るべき職人魂!
まさに感動の食卓でアル。




f0205783_168281.jpg




いやん、見ないで♪ ってか撮らないで!(怒 by Eve)
コレはアダムとイヴの楽園追放ですね。

なんでアンタ (Adam) が胸隠してるのさ!って
ツッコミたくなるのが関西人の悲しいところ(笑)

じゃなく_

扉回りには、聖書のワンシーンがいろいろ掘られており、
そのどれもが、素朴でユーモラス。
思わず頬が緩んでしまう。

こんな「見方」してたら信者に怒られそうだが(笑)、
こんなトコ見つけてはニヤケられるのも、街が持つのんびりとした空気のせい。

ほんじゃま、そこのBARで
冷たいグラニタでも飲んで一休みしましょうか♪



f0205783_10463361.gif
Città di Altamura
[PR]
by 21giova | 2010-04-01 23:29 | ├ アルタムーラ | Comments(0)
アルタムーラ 3. そっちは行き止まり!がいっぱい!な旧市街
f0205783_17183027.jpg



alta (高い) mura (城壁) の名の通り、
最高、高さ6mほどに及ぶ城壁に囲まれた中に、趣ある旧市街が広がっている。

狭い道が迷路のように入り組み延びているのは、イタリア各地の旧市街の風景と似ているが、
アルタムーラのソレには、他にはない特徴がある。
それが建物と建物の間にある凹んだ空間、小さな広場とも言うべき Claustro〜クラウストロだ。

謎の八角形〜カステル・デル・モンテ を造った勉強熱心なフェデリーコ2世が、
諸国の最新技術を取り入れよう!と、ギリシャやイスラム、アラブ諸国から技術者を呼び寄せ
ここアルタムーラに住まわせた。

彼らは同じ民族、家族同士で集まり、住居を作ったのだが、
ソレが独特の「コの字」型になったのが始まりらしい。

違う文化や習慣を持ったいろんな人間が集まるワケで、
もしかしたら、ちょいとしたいさかいも起こるかもしれないし、
町自体が襲撃されることもあるかもしれない。
そんな時の防御のための「袋小路」でもあったそうだ。

そして_

洗濯物を干したり、井戸端会議したり、子供が遊んだり…と、
みんなで使う共有スペースでもあった。

ちなみに写真(↑)のココは……
サルヴァトーレ兄弟のクラウストロ(↓)



f0205783_1445657.jpg




なんでそれぞれに名前がついてるのか?だが、
中には「裏切りのクラウストロ」なんて物騒な名前の所もあるんだと。

きっとソコで、アイツは親方から余分に材料をもらってるんだ…とチクられ、
恨みを買った石膏職人が、グサリ!と刺されておっ死んでしまったに違いない。。。

ってのはアタシの勝手な妄想だが(笑)
そんな大小さまざま、ネーミングも多岐に渡るクラウストロが、なんと80以上もあるそぅだ。
スゲ〜!!デス!!


同じように「クラウストロ」と呼ぶのかわからないが、
レッチェでも、凹んだスペースがある住居群を見たことがある。

双方に言えるのは、まんまみんなで使う広場、居間みたい…ってこと。
スペースが潤沢にあるワケじゃないから、
限られた空間を仲良く使おうじゃないの、という和やかさがある。
きっとそこには、長屋的な親密な人間関係が成り立っているんだろう。




f0205783_14222734.jpg




カンケ〜ないけど、大好きなチンクを発見したので激写!(笑)
年期が入ってボロいのが多いけど、コレはとってもキレイに乗ってるねvv

昔はそこら中をプルプル♪おもちゃみたく走ってたのに、
今じゃホント見かけなくなった…(TOT)/
こんな狭い通りの中じゃあ〜
ちびっこチンクは、王様みたいにズイズイ走れるだろうvv

と思うとなんかホラ、次元とルパンの乗ったチンクが
目に浮かぶようじゃあ〜ありませんか。

こちらはすっかり「変身」 してしまった今のチンク(>_<)//
[PR]
by 21giova | 2010-03-27 23:18 | ├ アルタムーラ | Comments(0)
アルタムーラ 2. パンの聖地での一騎打ち その結果や如何に?
f0205783_1223319.jpg



ぽっくり割ると、中が黄色っぽいのが特徴デス。

それはパスタの原料と同じ、硬質小麦〜セモリナ粉を使ってるから。
キイロというより、、、
こんなに陽の光が輝かしいプーリアだから_ゴールド、黄金色に見える。

皮はパリッととても香ばしく、薪で焼かれた小麦の香りがたまらない。
噛めば噛むほど、ジュッジュッとウマミが広がる_そんなパンである。



そんなアルタムーラでこんなオモロイ事件があったそうな。

プーリアの玄関口、バーリの空港から市内に行く道すがら、
IKEAやカルフールといった、
およそイタリアらしからぬ外資系の建物が並んでいてギョッとしたことがある。
市内に入れば、バーガーキングやマクドナルドがあるのは当たり前。
ま、ソレはそれでいいだろう。バーリは大きな街だし。

ところが、決して大きくないアルタムーラの町に
ある時 (2001年) マクドナルド (以下略マック) ができたんだそうだ。

当初はとっても繁盛してたが、近所に老舗のパン屋が2号店を出してから状況が一変。
老いも若きも、どんどんそっち_パン屋に流れてったらしい。

パン屋にしたら、別にマックに対抗したワケじゃなく、
ホントにたまたま、店を構えた場所が近所だっただけ。

それでもマックの客足は遠のく一方で、
結局5年も持たず、アルタムーラから撤退したんだと(笑)



f0205783_1274476.gif




アハハ!!!スゴイ話やなぁ〜〜〜

例えばこの反対_マックができたから店が傾いた…なんてのはありそうだけど。

いったら、イタリア南部の小さな町の小さなパン屋に
大企業が負けてスゴスゴ撤退した…ってことだわな。

マックの出店にあたり、スローフード協会 が反対キャンペーンするほどだから
ほら見てみぃ〜!な痛快事件として当時はずいぶんと話題になり、
「パンの聖地アルタムーラの戦い マック撃沈!」
なんていぅニュースが、本国イタリアはもちろん、世界中に発信されたそうだ(笑)

さすが500年以上食べ続けられてきた Pane di Altamura
たかがファストフードでは、その歴史ある牙城を突き崩す事はできなかったのである。
   
マックに勝ったパン屋〜 Antica Casa Digesù

下の方に各国がこぞって報じたニュース誌面がある。
マックも出店する場所、選ぼうね (^^ゞ



f0205783_14383995.jpg



残念ながら帰ってきてからこの話を知ったんだけど、
知ってたら「バンザイ!アルタムーラ!」って食べてたかもしれないフォカッチャ。

空腹だったことを−1万ポイント差し引いても、
ソレはソレはホントにホントに美味しかったのでありましたvv




f0205783_17521845.jpg
現地で味わうのが一番だと思うが、
イタリア各地に運ばれ売られているそうなので
この D.O.P. マークを確認して (類似品が多いらしい)
見つけたら「マックに勝ったパン」として、
ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。

Consorzio per la tutela del Pane di Altamura

イタリアの D.O.P. ほか お役立ちサイト
[PR]
by 21giova | 2010-03-24 23:02 | ├ アルタムーラ | Comments(2)
アルタムーラ 1. 唯一無二のパンの町
f0205783_13343955.jpg



道中の標識に「Città del Pane 」と書いてあるように
Altamura〜アルタムーラは、知る人ぞ知るパンの町である。

名前は聞いたことあったけど、
あたし以上に食い道楽なY夫婦が是非とも行きたい…ということで寄ってみました♪

古代ローマより、食いしん坊のDNAをしっかり受け継いできているイタリア人。
ワインやチーズ、ハムにオリーブオイルなど、さまざまな食分野で
産地の認証を厳しく定めた D.O.P.(原産地保護名称)を設けている。

パンにもちゃあんとソレがあって (パンに!ですよ?)
アルタムーラで作られるパン〜Pane di Altamura はその指定を受けている「唯一のパン」なんだそうだ。

街でいちばん歴史が古い店〜 Forno Antico S.Chiara
恐ろしいことに創業1423年!!
室町時代から変わらぬレシピと方法で、延々とパンを焼いてマス!マンマミア〜vv

*ちなみに世界史で見ると_ジャンヌ・ダルク、オルレアン包囲破る!な頃デス(^^ゞ




f0205783_13315814.jpg




店を閉めるその寸前に入ったからか店のお姉さん、ちょっと機嫌が悪い。
(もぉ〜早く帰りたいのにぃ〜)なぁんて心の声が顔に出てマス(^^ゞ

でもって、老舗の店らしからぬパンクな風貌に恐れをなして
この背後にあった、たいへん年代モノの釜を撮るのを忘れてしまいました(^^ゞ

全ての情熱は「パンを焼くため」だけに注がれているような店内は飾り気がなく、
焼いたパンも、無造作に「積んで」ある。

そう〜!!一見してビックリしたのはデカイの!!!パンが!!

写真にあるピッツアはともかく、伝統的な Pane di Altamura は
ハート型の Classico と、円形型の Capello di prete の2種類のみ。

[Capello di prete 〜牧師の帽子]とはよくいったもので
(牛肉にも同じ名前の部位があるらしい)
一抱えもあるような巨大なソレは、こんがり焼けた皮とあいまって、まるで岩のよう。
それがガンゴンと積んである(笑)

なんでも運搬に便利なカタチにしたらこぅなったそうで、重さも1キロ以上ある。
日持ちも良いので、アルタムーラで焼かれたパンの多くが、
イタリア各地に運ばれ店頭に並ぶそうだ。




f0205783_16385436.jpg




思わずこの画を思い浮かべました。

ル・ナン兄弟の「農民の家族」 (部分)

この絵はフランスだけどイタリアも同じだろう。
デッカイこのパンを、そのつどナイフで切って食べるんですね。今も昔も…

鼻息荒く[牧師の帽子]を買ったY夫婦。
道中、後生大事にパン…というか「岩」を抱え、帰国後、何日もかけて味わったそぅだ(笑) 
いやあ〜、よかったね〜♪♪♪
[PR]
by 21giova | 2010-03-20 23:34 | ├ アルタムーラ | Comments(0)