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ヴィエトリ・スル・マーレ マジョルカ焼きで彩られたフォトジェニックな町

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プルマンに乗ってる時ですら、ヒエエ〜!とおののいた狭い道をちゃんと走れるか「?!」だが、
石橋叩かず…いや…叩き割って泳いで渡っちゃう無謀なA型、なんとかなるでしょう(^^ゞ

ちょっとドキドキ…でも楽しみ♪♪
アマルフィ海岸に突入ですvv

まず最初に立ち寄ったのは、サレルノから数十分。
道の狭さを感じる間もないほどすぐ現れる Vietri sul Mare 〜ヴィエトリ・スル・マーレ
何度もつぶやき噛みしめたくなるような美しい名を持つ町である。

シチリアをはじめ、南イタリアにはチェラミカ(陶器) を特産とする町がいろいろあるが、
ヴィエトリ・スル・マーレもその1つ。
もぅ〜ホントに町中が、色とりどりのマジョルカ焼 で彩られている。




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さっそく通りに繰り出すと、
あっちにこっちにと、左右に首振りすぎて寝違えそうになるほど (笑)
マジョルカ焼のタイル画がそこここに溢れている。

アレってアレだよね?!(なんやねん?!) ほら、理髪店の前でクルクル回ってるヤツ!
→正式名称:サインポール 理髪店の世界共通マークなんだそうだvv

日に焼けたのか色が飛んでたけど、絵柄をよぉく見て見ると…
石けん塗りたくられてヒゲ剃られてる場面がちゃあ〜んと描かれていました。

なるほど!タイル絵で業種を表してるんだなvv




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ってことは、こちらは食料品屋さんですねvv

見りゃあ〜わかるだろ?!
と、オヤジさんの背中がそう語っております(^^ゞ

マジョルカ焼きで町中を埋め尽くそう♪♪な運動があったのか (ないから!多分)
どの店先にも創意工夫を凝らしたタイル画が飾られており、見ててホント楽しい♪♪





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これは珍しくプリミティブな絵柄でカラフルな色使い。
他とはちょっと違いまっせ〜感をふんぷんと醸し出しているのは、雑貨店。

う〜ん こうゆうのもイイねvv

ラファエロやダヴィンチの絵が続いた後で、
突然ピカソが出てきて、おおぉお〜!って視覚が一層される感じ(笑)





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えぇ〜い!面倒だ!(違)

教会に水飲み場、門扉前に通りの壁などなどなど…
撮り始めたらキリがないほどのタイル画の「一部」をどうぞ♪♪

絵師もたくさんいるのだろう。
一部「怖い画」もあるが… (スイカにかぶりつく子ども…ね(笑)
どれ1つとして同じタッチがないのがスゴイ!!!

見るからに年期の入ったモノもあり、これはそう…ちょっとした美術館だね。





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町のシンボル Chiesa di S. Giovanni 〜サン・ジョヴァンニ教会 の装飾も、もちろんマジョルカ焼。

控えめな?! ファサードと比べ、後陣のクーポラ はというと、
黄色に青に緑という (何か意味があるのか?! も…)日本人には思いつかないような組合せで覆われ、
大変キュートなお姿をしておりマスvv





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と、見た目もうつくし、楽しきマジョルカ焼のオンパレードだが、
よくよく見ていくと、この町の営みや歴史が垣間見れるのも興味深い。

例えば目抜き通りの壁にあった巨大な画。
当時、度々あっただろう他国からの襲撃の様子が描かれている。

「昔はな、海からこんな風に敵がやってきて、ご先祖さまが闘ったのじゃ」
なぁ〜んてジイさまが孫に指差し教えてる光景が目に浮かぶ。←またまた出ました妄想癖!(笑)

でもそれって大事な事だと思う。
毎日毎日目にすることで、町の歴史が忘れられる事はない。

オラが町をとことん愛するイタリア人の強烈なカンパリズモ (郷土愛) は、
もしかしたらこ〜ゆ〜所から生まれるのかもしれない。




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さてさて、せっかくだから自分のも買わないとねvv
大皿は重いし、悩みに悩んで小皿をチョイスしたが、
もちょっと買っておけばよかったな〜とは、帰ってからの決まり文句である(TOT)//

日本でも取扱があるのだろう。帰国してイタリア料理店に行った時、
あれ?あれれ?!これってもしかして?!と、何やら「ヴィエトリ臭」がする絵皿が出てきて、
裏を見ると大当たり!だったことも(^^ゞ

で、なぜにちんまりと「ロバ君」が立っているのか?というと…
海辺の町にも関わらず、町のシンボルが大漁旗でも魚でもなく「ロバ」だからだ (//∇//)
これはインフラが十分でなかったその昔、物資を運ぶロバがたいへん貴重で大事にされていたからで、
どの店にも、このような陶器のロバが大小取りそろえられている。
もちろん、絵柄に登場する頻度もはんぱなく多い(笑)

と教えてくれたのは、永久に弾切れしない機関銃のようにしゃべくり続けたインフォメのおじさん。
良い人だったけど、1時間近く熱弁ふるわれ逃げ出すのに一苦労だったわい。。。





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というインフォメのおじさんの長話に、散策や陶器店巡りが楽しく、
思った以上に時間をくらい、ランチもせずに慌てて出発したのだが、
泊まってゆっくりしたいくらいフォトジェニックな町だったヴィエトリ・スル・マーレ。

観光客も多くないし、町のサイズ感もちょうどよい。
主要観光地に比べて物価もずっとエコノミコだと思う…多分 。
アマルフィやポジターノを避け、近隣の小さな町でゆっくり過ごすのも手だと思った。




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〈オマケ〉

帰国してから小ネタな情報を知り、しまったチクソ〜!と地団駄を踏むのは毎度の事ながら、
これはちょっとシュン太郎になってしまった。。。

ヴィエトリの町に入る前に見かけたガウディもどきの変な建物。
工事中な廃墟みたいで (実際ちょっと工事中だったのだ)
きっと資金難で頓挫、ほったらかしにされたホテルだよ〜なんて言ってたアホなアタシたちだが、
実はこれ、町で一番大きな陶器メーカー〈Solimene〉 の巨大ファクトリーだったのだ!!!

アウトレットなB品も置いてあるというから、ホントしまった(TOT)//
入って見たら楽しかっただろうな〜







ヴィエトリ・スル・マーレ マジョルカ焼きで彩られたフォトジェニックな町_f0205783_2105061.jpgCittà di Vietri sul Mare
by 21giova | 2015-05-20 23:16 | ├ ヴィエトリ.スル.マーレ | Comments(0)

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