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カステル・デル・モンテ 2. 天才が創った摩訶不思議な城
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豆腐だケーキだと失敬な事を書いたが(笑)
目前で見るカステル・デル・モンテは、そう_これはまさに「王冠」ではないか。
威風堂々、丘の上に君臨する絶対王者の風格である。

それもそのはず、これを建造したのは、
9カ国語を操る優れた学者であり、広い学識と探求心を持ち、
交渉によって、聖地エルサレムを無血奪取。
「世界の驚異」とまで呼ばれた稀代の名君フェデリーコ2世 その人である。


その彼が、自身が持つ天文学、数学、占星学の知識を駆使して作ったというカステル・デル・モンテ。
堅固な外観や「Castel del Monte〜山の城」という名前とは反対に
城であるべき備え〜城壁や堀、銃眼や兵舎などを全く持ち合わせていない。

そらぁ〜こんな平地に城壁もなく建っていたら、
どぅぞ好きに攻めてください、となってしまうわな(笑)
じゃあ〜別荘だったの?というと、厨房さえ無いらしい。
   
フェデリーコ2世は、プーリアに200以上の城を建設したというが (凄!)
このカステル・デル・モンテだけは、その用途がはっきり解明されておらず
今だ多くの謎を抱え持つ摩訶不思議な城となっている。




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淡い桃色に輝くプーリア産の石灰石が積まれた今の姿は、
直線的なプロポーションと実によく合ってると思うが、
当時はその表面が、モザイクや色大理石で美しく装飾されていたそうだ。

それが時を経て、剥がされ盗まれ、荒れ放題だったところを
国がタダ同然 (笑) で買い上げ修復したそうだ。

そこでエライな〜って思ったのは、
最低限の修復はするけど、無い所はそのまま放っておきましょ、と手をつけなかったこと。

再現しようにも資金がなかった…という可能性も大いにありそうだが(笑)
キラキラな姿になっていたら、さてこの特異なまでの存在感は残っただろうか、と思う。

特異…そうなんです。
カステル・デル・モンテはまだまだ不思議がいっぱい。

真東を向いたファサードにある、この城の中で唯一といってもいいほど装飾的な門。
五芒星による完璧な黄金比で作られているというこの扉を抜けて
さあ、中に入ってみましょう。


   
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by 21giova | 2010-01-29 23:32 | ├ カステル・デル・モンテ | Comments(0)
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