トラーニ4. 青の中に浮かぶプーリア・ロマネスクの最高傑作
2010年 01月 17日
初日は嬉しがって何かとパチパチ写真を撮ってるので(笑)
もぅ少しカテドラーレの様子をご紹介♪
白い町〜チッタ・ビアンカや、三角屋根のトゥルッリのように、
他州とは一味違う趣のある名所が多いプーリアだが、
ノルマン時代に花開いた「プーリア・ロマネスク」もまた
この地の建築を彩る重要なファクターのひとつ。
側面に楚々と開く薔薇窓も、ファサードを飾る装飾も、
全体からしてみると、ほんのひとつまみ程度のアクセントなのだが、
それがかえって「わびさび」的な雰囲気を引きだしており、
ある意味、とても日本人の心情に訴えかける美しさがあると思う。
無駄のないプロポーションに見えながら、後陣はどっしり重々しく、
まるでイタリア人女性のようだ…といったら「女王サマ」に怒られるだろうか(笑)
いやいや、プーリア・ロマネスクの最高傑作と言われるこの大聖堂。
多少お尻が立派でも、もちろんとっても美しいです(^^ゞ
ギリシャからローマへ行く途中、トラーニで没した若き巡礼者ニコラのために
「巡礼者聖ニコラの大聖堂」として建てられたというのが、カテドラーレ建設の由来らしい。
内部は実にシンプルでそっけないほどだが、
地下にはいくつものクリプタがあり、
ひんやり冷たい空気とともに、どこか湿った時の匂いを感じさせる。
時代時代で作られ増やされ、歴史の地層のようになってるんだな。
その中には、聖ニコラの聖遺物もちゃんと残されています。
朝からこぅゆう場所を回ると気分がいいよね。
もちろんこのカテドラーレがステキなこともあるんだけど、
その魅力を百万倍素晴らしいものにしてるのは
何よりこのロケーションだと思う。
青 蒼 青!な空と海に囲まれた、まさに三位一体の美しさ。
聖ニコラの奇蹟が、この地を選んだんだろうか。
アタシなんかに言われるまでもなく、みんなそう思ってると思うけど(笑)
トラーニの人たちは、オラが町の宝!と胸張っていいと思いマス。
夜着いて午前中に出るという、まるで愛人の逢瀬のごとき短い触れあいだったトラーニ。
貴女に逢えただけで充分です…ではトラーニに申し訳ないので(笑)
またひっそり?! 会いに来るからねvv